http://www.asyura2.com/17/kokusai19/msg/545.html
Tweet |
5月28日、ドイツのメルケル首相(左)は、G7首脳会議の終了後、欧州が同盟国だけに依存することはできないと述べた。写真はミュンヘンで28日撮影(2017年 ロイター/Michaela Rehle)
ついにメルケル首相が口にした米国との同盟関係の見直し
http://kenpo9.com/archives/1552
2017-05-30 天木直人のブログ
きょうの各紙が報じている。
ドイツのメルケル首相が28日、総選挙に向けた講演の中で、サミットを振り返って次のように述べたと。
「他者に頼り切りになる時代は終わりつつある。欧州は、自らの手で自分たちの運命を決めなければいけない」と。
これを各紙が一斉にこう解説している。
トランプの大統領の態度に失望したメルケル首相が、米国との二国間関係はもはや通常の関係ではいられないと、メルケル首相が考え始めたと受け止められていると。
このメルケル首相の発言は、同時にメルケル首相が講演の中で語った「(仏に対し)ドイツができる助力はしたい。ドイツがやっていけるのは、欧州がうまくいけばこそだからだ」という発言や、
「米国や英国との友好関係を保ち続けるのは、もちろんだ」という発言と併せ考えると、これからは欧州の安全保障政策は、NATO最優先の同盟関係から、米仏が中心となって欧州の手で確立すべきだと宣言したということにほかならない。
この発言を総選挙に向けた講演の中で訴えた意味は大きい。
日本も、「米国との友好関係を保ち続ける事のはもちろん」だが、「アジアの安全保障はアジアの手で確立すべきだ」という政治家が出て来てもおかしくはない。
いや、出て来ないと世界から取り残されていく。
対米自立外交を実現するのは、トランプが大統領が米国の大統領である今をおいてない。
そうメルケル首相は教えてくれたということである(了)
◇
同盟国だけに依存できる時代終わった=メルケル独首相
http://jp.reuters.com/article/germany-politics-merkel-idJPKBN18P00M
2017年 05月 29日 09:19 JST
[ミュンヘン 28日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は28日、先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)の終了後、欧州が同盟国だけに依存することはできないと述べた。
首相は、北大西洋条約機構(NATO)同盟国を批判し、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」への支持を表明しなかったトランプ米大統領への名指しを避けた。ただ、欧州が同盟国だけに依存できる時代は「ある程度終わった」と言明。「欧州が本当に自分たちの運命を自分たちの手で握るべきだとしか言えないのは、そのためだ。もちろん、米国や英国との友好関係や、ロシアとであっても、他国との良い隣国としての関係に基づいてだ」と話した。
さらに「ただ、自分たちの将来のため、欧州人としての運命のため、自分たちだけで戦うべきだと理解しなければならない」と述べた。
イタリア南部のシチリア島タオルミナで行われたG7では、一部の議題について欧州および日本と米国の意見が分かれ、欧州外交担当者の間では不満が高まった。
ただ、欧州連合(EU)のトゥスク大統領は「G7の後、極端な発言や行動などにもかかわらず、G7に出席したパートナーらは、米大統領選挙後の第一印象よりもずっと信頼できると確信した」と述べた。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。