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米連邦捜査局(FBI)のコミー前長官の解任を巡り、トランプ大統領は12日、ツイッターで自らの正当性を強調した。また前日には米メディアに、自身が捜査対象かどうかをコミー氏に再三確認したなどと明かし、捜査への強い警戒感をあらわにした。過熱する一方の大統領の言動はつじつまが合わず、メディアなどの批判が高まっている。
トランプ氏は12日朝、「ロシアとトランプ陣営の共謀ストーリーは民主党によるでっち上げだ」などと連続でツイートした。
また、「コミーは報道機関に情報を漏らすのを始める前に、我々の会話の録音テープがないと願えばいいさ!」と書き込んだ。コミー氏が持つ情報が流出するのを恐れているとみられるが、大統領がツイッターで前長官を威嚇するという異常な形だ。
さらに、この日も「ウソつきメディア」と非難。ホワイトハウスの報道担当者らの説明が一貫していないことが批判されていることを念頭に「完全に正確を期すのは不可能だ」とツイートし、今後、記者会見をやめ、書面配布にすることが「たぶん一番いい」とした。
トランプ氏は11日、米NBCのインタビューで「ロシアが選挙に関係する問題があったなら、私も知りたい」とした。解任はあくまでもコミー氏の資質に問題があり、捜査は無関係とした。
トランプ氏は9日の解任通知では、セッションズ司法長官らの助言を受け入れたと明記。ペンス副大統領も同様の説明をしてきた。しかし、この日は「助言に関係なく、解任するつもりだった」と前言を翻した。
またトランプ氏は、自身が捜査対象でないと繰り返し主張。NBCのインタビューでは、コミー氏に「もし可能ならば教えて欲しい。私は捜査対象か」と尋ねたと明かした。コミー氏は「捜査対象ではない」と答えたとしている。トランプ氏による確認は3回で、2回は電話、1回はコミー氏が要望した夕食の席だったという。トランプ氏は「(コミー氏は)長官にとどまることを望んでいた。私は『検討する』と伝えた」と述べた。
捜査への圧力と受け止められかねず、大統領として極めて不適切な行動だ。また米メディアによると、コミー氏の言動も、捜査に関して、ホワイトハウスとの接触を制限する司法省の内規に違反する可能性があるという。
一方、ニューヨーク・タイムズ紙は11日、コミー氏に近い複数の関係者の証言として、同じ夕食会とみられるやりとりでの別の筋書きを報じた。就任直後のトランプ氏がコミー氏を招き、自身への「忠誠」を求めたが、コミー氏が拒否。代わりに「正直であること」を申し出た。納得しないトランプ氏が再度「正直な忠誠」を提案し、コミー氏が了承したという。
(ワシントン=杉山正)
■12日朝のトランプ氏の連続ツイート(時刻は米東部時間)
(1)(大統領選期間中に)ロシアとトランプ陣営が共謀していたというのは、選挙で負けた民主党の言い訳で、でっち上げの作り話だ。〈午前7時51分〉
(2)今日は、ウソつきメディアが働き過ぎだ!〈午前7時53分〉
(3)多くの仕事をこなす活動的な大統領なので、私の代理(報道官ら)が完全な正確さを持って壇上に立つのは不可能だ!…〈午前7時59分〉
(4)…たぶん一番いいのは今後の記者会見をすべて取りやめて、正確を期すために書面での回答を配布することだろう???〈午前8時7分〉
(5)コミー(FBI前長官)は報道機関に情報を漏らすのを始める前に、私との会話の「録音テープ」がないと願えばいいさ!〈午前8時26分〉
5月13日 朝刊
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