http://www.asyura2.com/17/kokusai19/msg/368.html
Tweet |
議会運営で立ち往生も 仏マクロン新大統領の“前途多難”
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/204929
2017年5月8日 日刊ゲンダイ
大差で勝利したマクロン氏(C)ゲッティ共同
7日に行われた仏大統領選挙の決選投票で、超党派の市民運動「中道」を率いる親EUの独立系候補、エマニュエル・マクロン前経済相(39)が、EU離脱を訴えた極右政党・国民戦線のマリーヌ・ルペン候補(48)を大差で破り当選した。
今月14日までに新大統領に就任し、15日から組閣に着手する。39歳での大統領就任は、1848年の第2次共和制発足時に40歳で大統領に就任したナポレオン3世の記録を塗り替え、仏史上最年少の大統領となる。
これを受けて各国首脳から早速、祝福や歓迎の声が届けられた。EU盟主のドイツ・メルケル首相やイタリア・ジェンティローニ首相らは当然として、自国ファーストでルペンに近いトランプ米大統領、EU離脱交渉を控えたメイ英首相からも“祝福”のメッセージが送られた。
しかし、マクロンの前途は多難だ。仏内務省の開票結果によれば、得票率はマクロンが66%、ルペンが34%。得票率では大差がついたが、全体の投票率は74%前後。ドゴールの後継者としてポンピドーが当選した1969年の大統領選以来の低水準で、4月23日の第1回投票の77・8%も下回る。
逆に無効票は11%と、ドゴールが再選された1965年の大統領選以来、最高となった。しかも、国民戦線の34%の得票率は過去最高だ。
■労働政策で世論を味方に
マクロンにとって最初の関門となるのが、6月に行われる仏議会の下院選挙だ。ある世論調査では、国民の6割超が「マクロンには議会で過半数を取ってほしくない」と答えた。
もともと議会に足場を持たないマクロンが、議会運営で立ち往生する恐れは強いのだ。
世論を味方に付けるしかないマクロンのカギを握るのが労働政策だ。フランスでは若者の4人に1人が失業中。
大量流入した移民が若者の職を奪っているとされ、社会の分断が鮮明になっている中で、従来の移民政策を維持しながら若者の雇用を増やすことができるのか、先行きは不透明だ。「国民の8割の住民税を免除する」「公務員12万人削減」「脱原発依存」といった国民受けを狙った公約も、議会を通さなければ絵に描いた餅。世論だって甘くない。
週明けの外国為替相場は、マクロン勝利でEUの結束がひとまず保たれたことを歓迎し、ユーロは値上がりしたが、この先、マクロンが立ち往生し、フランスだけでなくEUも大混乱に陥る可能性は無視できないのだ。
大量流入した移民が若者の職を奪っているとされ、社会の分断が鮮明になっている中で、従来の移民政策を維持しながら若者の雇用を増やすことができるのか、先行きは不透明だ。
― アトン (@aton_blog) 2017年5月8日
議会運営で立ち往生も 仏マクロン新大統領の“前途多難” https://t.co/ZSqLKAMhXz
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。