http://www.asyura2.com/17/kokusai19/msg/277.html
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ボルトン氏と言えば、ブッシュ(子)政権時代、国務次官として、金正日批判を行い北朝鮮で生きることを「地獄の悪夢」と非難したことで、北朝鮮から「人間のクズ」と反論された“不作法な外交官”である。
連邦議会上院の承認を得ないまま就任したUN米国大使時代も、制裁を振りかざす対北朝鮮強硬路線を主導した強烈な“保守派”である。(ネオコンとも呼ばれているが左派の経験はない)
そして、昨年暮れ、大統領に当選したトランプ氏がボルトン氏を国務長官候補としてリストアップしている。
そういう経歴を持つボルトン氏が、現下の「朝鮮半島危機」に対し興味深いコメントを行っている。
そのコメントは、先週月曜日4月24日朝にNHKBS1で放送された韓国「KBSニュース」で紹介された。
その内容は以下の通り:
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「北朝鮮が米国本土に到達する核兵器を持つのは思いの外早いかもしれない」と懸念を表明した。
「そうなれば、北朝鮮は、追跡を逃れて米大陸に近づける潜水艦にミサイルを配備するだろう」と予想した。
「南北の統一が北朝鮮の核武装を防ぐ方法になりえる。すみやかな平和統一が、中国の利益でもあることを中国も確信できるようにしていくべきだ。」
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[コメント]
「アーミテージレポート」に書かれているように、米国は、朝鮮半島の南北統一を2020年までには達成したいと考えてきた。
「第一次核危機」(今回と同じように作り話)時から、米国支配層は、南北の平和的統一を支持している。
※参照投稿
「仁王像さんへ:米国は93年〜94年の「第1次朝鮮半島核危機」時に北朝鮮の体制を保証:米朝合意資料添付」
http://www.asyura2.com/17/senkyo224/msg/656.html
政権にどれほどの影響力があるのか不明だが、ボルト氏が発した今回の南北統一促進話で興味深いのは、
「南北の統一が北朝鮮の核武装を防ぐ方法になり得る」
「すみやかな平和統一が、中国の利益でもあることを中国も確信できるようにしていくべき」
という二つの内容が含まれていることである。
「南北の統一が北朝鮮の核武装を防ぐ方法になり得る」というのは、現今の危機を解決できる手段として南北統一を考えていることを意味する。
もう一つの「すみやかな平和統一が、中国の利益でもあることを中国も確信できるようにしていくべき」は、米国=韓国主導の南北統一は中国にとって容認できないことなので、中国の影響下で南北統一が進められるようにすべきという提案と解釈できる。
1910年から1945年の35年間朝鮮半島を支配していた日本は、米国以上に朝鮮半島の平和的統一に寄与しなければならない立場にある。
(韓国・米国)Vs.(北朝鮮・中国)のきな臭い対立構造が続くより、中国のタガが嵌まった平和で安定した朝鮮半島のほうが、日本にとっても有益だと思う。
北朝鮮も韓国も中国の言いなりにはならないだろうから、中国影響下の朝鮮半島問題は
日中関係に利用することもできる。
統一は先の話として、日本はとにかく、日朝国交正常化の道筋を早急に付けなければならない。
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