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News | 2017年 04月 18日 15:43 JST 関連トピックス: トップニュース
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ロシアで冷めるトランプ熱、「金正恩氏よりも怖い」
[モスクワ 17日 ロイター] - トランプ米大統領の下ですぐにも緊張緩和が訪れるというロシアの抱いていた期待は消えつつある。トランプ大統領誕生を歓迎していたロシア国営メディアは16日、トランプ氏は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長よりも恐ろしいと批判し、同大統領への見方を大きく転換した。
ロシアの同盟国であるシリアに対するミサイル攻撃や、アフガニスタンの過激派組織「イスラム国」を標的にした最強の非核爆弾投下、そしてオバマ前政権時代のクリミア政策を踏襲するとした米政権の決断は、トランプ大統領が親ロシア路線を取るというロシア側の期待が当面脇に追いやられることを意味している。
ロシアの国営メディアが指標となるとすれば、北朝鮮の核プログラムに対するトランプ大統領の強硬姿勢や、同地域への空母艦隊派遣の決断は、歴代の米大統領よりも外交問題に介入しないかもしれないというロシアのいかなる希望も葬り去ってしまったように見える。
ロシアで週1回放送される主要ニュース番組の司会者、ドミートリ・キセリョフ氏は、同国政府寄りとして知られる。同氏はすでに「トランポマニア」から一転、米大統領を批判し始めている。
それまで米政界の既成勢力から「独立」しているトランプ大統領を称賛していたキセリョフ氏だが、ティラーソン米国務長官のロシア訪問後初めて行った放送で、「一歩間違えば、世界で核戦争が勃発しかねない」と警告。「ドナルド・トランプ氏と金正恩氏という2人の対立の結果として戦争は起こり得る。2人とも危険だが、どちらがより危険か。それはトランプ氏だ」と番組で語った。
キセリョフ氏は続けて、トランプ大統領は金委員長よりも「衝動的で予測不可能」だとし、2人とも「限られた国際経験、予測不可能、戦争を行う用意」という共通のマイナス傾向があると指摘した。
クレムリンのペスコフ大統領報道官は、キセリョフ氏の意見がクレムリンのそれと一致するかどうかについてコメントするのは差し控えたが、同氏の考えは必ずしも公式見解と互換性があるとは限らないと説明。「彼の立場は近いが、いつもそうとは限らない」と語った。
とはいえ、キセリョフ氏がトランプ大統領についてそのように強硬な発言を述べる自由な裁量が与えられているという事実は、ロシアとの関係を改善するとの約束をトランプ氏が反故(ほご)にしたと考えるロシアの怒りの深さを反映しているとも言える。
北朝鮮の指導者や軍司令官と、トランプ大統領を並べた写真を前にして、キセリョフ氏は、金委員長がトランプ大統領よりも恐ろしくない理由として、金氏には対話の用意があり、他国を攻撃したことはなく、海軍の強力な艦隊を米沿岸に派遣したことがないことを挙げた。
他の国営メディアや政権支持派のメディアもこの数週間、当初示していたトランプ大統領への熱狂的支持から後ずさりしているが、キセリョフ氏は他の意見を方向づける傾向にあり、これまでのところトランプ大統領に対して最も断固たる態度を示している。
<トランプ大統領に冷めるロシア人>
トランプ大統領を巡る国営テレビの姿勢転換が、テレビからニュースを知る国民の大半に浸透していることを各世論調査は示している。
国営調査機関VTsIOMが17日公表した調査によると、トランプ大統領を否定的に見るロシア人の割合は1カ月で7%から39%に急増。同大統領に対する不信感と失望も募っている。
「シリアに対する米国のミサイル攻撃は、多くのロシア人に冷や水を浴びせた」と、同調査機関のワレリー・フョードロフ氏は指摘。
「ドナルド・トランプ氏の攻撃的な行動は、過去20年間、ロシア社会を特徴づけてきたような米国への不信感と反感をよみがえらせた」と同氏は述べた。
他の多くの国と同様、ロシアもトランプ氏が大統領選期間中から掲げる「米国第一主義」を受け入れた。当初期待していたほどうまくいってはいないものの、ロシア当局者たちによると、ウクライナを巡って科されている金融制裁の緩和にぜひとも必要な米国との関係改善を今なおあきらめてはいないという。
とはいえ、そのプロセスは当初考えられていたよりも難しく、時間を要し、結果も限られたものになるとロシア側は認識しているという。
トランプ政権の政策の多くは、オバマ前政権のそれと何ら変わらないか、より強硬だと、当局者らは非公式に語っている。
ラブロフ外相は17日、北朝鮮の「核を巡る無謀な行動」を非難したが、ロシアは事態をエスカレートさせないようトランプ大統領に求める立場を明確にした。
「われわれがシリアで最近目にしたような一方的な行動が(北朝鮮で)起きないことを、そしてトランプ氏が大統領選中に繰り返し打ち出した政策に米国が沿って進むことを切に願っている」と同外相は語った。
(Andrew Osborn記者 翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀)
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http://jp.reuters.com/article/kremlin-trumpomania-media-idJPKBN17K0JF?sp=true
トランプ氏こそが世界を不安定化させる−仏大統領選フィヨン候補側近
Helene Fouquet
2017年4月18日 13:03 JST
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フィヨン候補の側近であるラファラン元首相がインタビューで発言
フランスと欧州は米国の世界支配に対抗すべきだとの見方にも賛同
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トランプ米大統領の予想不能な言動や北朝鮮・ロシアに対する姿勢が世界を不安定にさせかねない。フランス大統領選の中道・右派陣営統一候補、フィヨン元首相の側近を務めるラファラン元首相がそんな認識を示した。
ラファラン氏は電話インタビューで、「中国は米国を大変懸念している」と発言。「トランプ氏は予想がつかず、中国にとって大きな懸念の種だ。事前協議もなく一方的に実施されたシリア空爆が前例となり、大きな不安となっている。中国は北朝鮮に何ができるかや同国のリスクをどう管理するかについて、十分に分かっている。彼らにとっては、トランプ氏こそが不安定化の要因だ」と述べた。
外交についてフィヨン氏に助言するラファラン氏はまた、フランスは欧州とその同盟国をトランプ氏の介入から守ろうとしなければならないとも話し、フランスおよび欧州が米国から距離を置き、同国の「世界支配」に対抗する必要があるとするフィヨン氏の主張を支持した。ラファラン氏はフランスが中国との結び付きを強めるべきだとする上院議員。
原題:Trump Is a Global ‘Instability Factor,’ Fillon’s Top Aide Says(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-04-18/OOL5JI6JIJUO01
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