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トランプの恫喝裏目 シリア空爆で金正恩はさらに暴走する
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/203172
2017年4月8日 日刊ゲンダイ
トランプ大統領(左)の恫喝に金正恩はどう反応?(C)AP
突然のミサイル発射に、世界中に衝撃が走っている。米中首脳会談の開催中にもかかわらず、トランプ政権は7日、中東シリアの空軍基地に巡航ミサイルを59発ブッ放した。化学兵器を使用したシリアのアサド政権へ制裁を下した格好だ。狙いはハッキリしている。
「ひとつは、子供たちにまで化学兵器を使ったアサド政権を叩くことで、下落傾向にある支持率の回復を狙ったのでしょう。米国内では子供が犠牲になる映像や写真が報道され、シリアに対する批判が高まっています。と同時に、『いつでもシリアと同じように空爆するぞ』という北朝鮮への恫喝です。中国に対しても、『北朝鮮への圧力を強めろ』と迫った形です」(在米ジャーナリスト)
実際、予告もナシにシリアを空爆した米軍に、北朝鮮の金正恩が真っ青になっているのは間違いない。トランプは北朝鮮を攻撃する気なのか。
「シリアと北朝鮮という2カ国と戦う“2正面作戦”は、米国といえど簡単なことではありません。そもそも、トランプは大統領選中に『世界の警察官をやめる』と公言していた。『世界の警察官』に逆戻りし、軍事費がかさめば、世論の反発が出てくるでしょう。軍事介入が長引けば、結局、支持率は下落する。2カ国を相手にするのは難しいでしょう」(国際ジャーナリストの堀田佳男氏)
■核放棄どころか開発を急ぐ
問題は、シリア空爆で金正恩が「核開発」と「ミサイル開発」をストップするのかどうかだ。むしろ、開発に突っ走る恐れが強い。北朝鮮に暴走の“口実”を与えてしまった。「コリア・レポート」編集長の辺真一氏はこうみる。
「シリアへのミサイル発射を目の当たりにした北朝鮮は、態度を硬化させ、より強硬な手段に出てくるでしょう。近いうちに核実験を行ったり、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験に踏み切る可能性が出てきました。金正恩は核放棄どころか、開発を急ぐはずです。『イラクもシリアも核を持っていないから攻撃された』という認識を強めたとしてもおかしくありません。トランプのミサイル発射は裏目に出る可能性が高い」
今月15日の「故金日成主席誕生105周年」や、同25日の「朝鮮人民軍創建85周年」にも、金正恩が核実験に踏み切る可能性もありそうだ。東アジアはどんどんキナ臭くなっている。
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