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Column | 2017年 03月 16日 08:19 JST 関連トピックス: トップニュース
コラム:米追加利上げで個人消費減速の恐れも
Gina Chon
[ワシントン 15日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米連邦準備理事会(FRB)が15日までの連邦公開市場委員会(FOMC)で決定した追加利上げは、米経済をけん引している個人消費を鈍化させかねない。
雇用の伸びと企業の先行きに対する自信はしっかりしており、経済活動に確固とした勢いがあることを示している。だが家計債務が過去最高水準に達している状況において、追加利上げは消費者の懐を直撃するだろう。
政策金利が0.75─1%に引き上げられたのは予想通りで、米経済の好調さを物語る新たな材料だ。2月の新規雇用者数は23万5000人に上り、企業の最高経営責任者(CEO)で構成するビジネス・ラウンドテーブルがまとめた雇用と売上高見通しに関する指数は、第1・四半期に19%ポイント強と2009年以降で最大の上昇率を記録した。
FRBは今のところ積極的に景気を冷やそうとしていない。FOMCメンバーは物価上昇率と成長率が2%前後の緩やかな伸びを維持するとみており、年内の想定利上げ回数は計3回と、昨年12月の見通しと同じだった。
ただし消費者はいくつかの面では身の丈を超えている。ニューヨーク連銀によると、今年の家計債務の総額は08年のピーク(12兆7000億ドル)を上回る勢いだ。
一番心配なのは債務増加のスピードが最も速い分野で、全米の学生ローンは残高1兆3000億ドルの11%余りが延滞90日を超えている。信用調査会社トランスユニオンによると、自動車ローンの昨年の延滞率は13%と09年以来の高水準になった。
可処分所得に占める債務返済費用の割合は10%と過去最低圏で推移しているものの、FRBの利上げで借り入れのコストは上昇する。同時に物価も上がっている。1月の個人消費支出(PCE)物価指数の前年比上昇率は1.9%と、FRBが目標とする2%に迫ってきた。
一方でこれまで経済成長を引っ張っている個人消費は1月がわずか0.2%増、可処分所得は0.2%減と過去3年間で初めてマイナスになった。
家計債務全体の延滞率は、8.5%だった08年に比べて足元で4.8%まで下がっているのは朗報と言える。消費者の家計は以前よりも健全化している。とはいえFRBの利上げで消費者の倹約姿勢が強まるかもしれない。
●背景となるニュース
*FRBは15日までのFOMCで政策金利であるフェデラルファンド(FF)レートの誘導目標を0.5─0.75%から0.75─1%に引き上げた。利上げは2016年12月以来。事実上のゼロ金利を解除した15年12月以降では3回目だった。
*FOMCは最新の経済見通しも公表し、大半のメンバーが想定する年内の利上げ回数は今回を含めて3回と、従来と変化がなかった。
*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
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World | 2017年 03月 16日 08:50 JST 関連トピックス: トップニュース
アングル:中国人クルーズ客、愛国心理由に韓国での下船拒否
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3月14日、韓国の輸出品は中国で広く人気を得ている一方、中国共産党によって巧妙にかき立てられた愛国心が、外交的なもめ事に直ちに加勢し得ることを、韓国済州島での中国人の下船ボイコットは示している。写真はクルーズ客船コスタ・セレーナ号。上海で撮影(2017年 ロイター/Aly Song)
[上海 14日 ロイター] - クルーズ客船コスタ・セレーナ号が韓国の観光地、済州島に到着したとき、バイ・リユンさんは船内にとどまった。船内では、クルーがマジックショーやゲーム、ワインテイスティングを開催していた。
船内に残ったのは彼女だけではない。
3000人以上乗船していたとみられる中国人のほとんどが、物議を醸している米ミサイル防衛システムの韓国配備に対する中国政府の激しい反発に連帯を示すため、コスタ・セレーナ号から降りなかった。
「私たちは一日中ずっと、クルーズ船で過ごした。とてもハッピーだった」と、中国西部の甘粛省から来たバイさんは14日、帰路につく途中で下船した上海でこう語った。
「この特別な時期、中国人として私たちは政府の呼びかけに必ず応じるべきだ。つまり、済州島に行かないことだ」
その決断によって、韓国メディアの報道によると、済州島の港ではツアーガイドたちと約80台の観光バスが待ちぼうけを食らった。
──関連記事:アングル:中国の「バッシング」に頭抱える韓国政府
中国は、米軍の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の強力なレーダーが自国の安全保障にとって脅威だとして、同システムが韓国に配備されることに公然と異を唱えている。
一方、韓国と米国は同システム配備について、北朝鮮によるミサイル攻撃の高まる脅威から韓国を守るために導入されると主張している。
それにもかかわらず、中国政府は、報復として韓国企業を狙い撃ちしていると明言してはいないものの、韓国と取引する企業や韓国で活動する企業に対する圧力を強めている。
──関連記事:焦点:THAAD配備で中国が「韓国企業たたき」、次は米国か
韓国への影響は大きく、とりわけ観光業は打撃を受けやすいセクターだ。韓国のデータによると、同国を訪れる観光客の約半数は中国人である。
中国東方航空(600115.SS)や春秋航空(601021.SS)のような航空会社は先週、中国東部の浙江省寧波市と済州島間のフライトをウェブサイトで提供するのを停止した。
済州島での下船をボイコットするという決定は、大半が直販会社「緑之韻集団」の社員旅行で乗船していた中国人観光客の間で互いに得られた「コンセンサス」だったと、同社の広報担当は語った。
また、同社がまもなく声明を発表すると、別の広報は述べた。
緑之韻集団の社員であるバイさんによると、旅行前に韓国の地を誰も踏まないようにと提案するメッセージが同僚の間で回っていた。済州島の港に船が着く前に、会社が正式に決定したという。
マスカラから音楽まで韓国の輸出品は中国で広く人気を得ている一方、中国共産党によって巧妙にかき立てられた愛国心が、外交的なもめ事に直ちに加勢し得ることを今回のボイコットは示している。
バイさんと一緒にクルーズ船に乗った親戚の女性は、ボイコットは正しい決断だったと話す。
「(THAADは)中国人にとって脅威」だと述べ、「断固反対しなければいけない」と語った。
上海で下船した湖南省出身の乗客の1人によると、乗客たちは済州島で船から降りないように言われたという。だがこの男性は、そのような行動の効果を疑問視している。
「今回の旅はショッピングがすべて。観光はしないで、ひたすら買い物をするというもの。たくさんお金を使った」と、20代前半のこの男性は話した。
「少なくとも済州島で買うものは何もなかった」
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Technology | 2017年 03月 16日 08:59 JST 関連トピックス: トップニュース
最近のサイバー攻撃、北朝鮮の「ラザルス」が関与=米シマンテック
[ボストン 15日 ロイター] - セキュリティーソフト大手の米シマンテック(SYMC.O)は15日、31カ国の機関が標的となった最近のサイバー攻撃に、「ラザルス」として知られる北朝鮮のハッカー集団が関与している可能性が高いとの見方を示した。
シマンテックはブログで、攻撃の背後にラザルスが存在したことを示唆する4つの電子的な証拠を発見したと明らかにした。攻撃は「ローダー」と呼ばれるソフトウエアを使用し、悪意のあるプログラムをインストールしたものとみられる。
シマンテックの調査員エリック・チェン氏はインタビューで、ラザルスが関与していることについて「かなり確信がある」と述べた。
北朝鮮政府は、米国や韓国、セキュリティー会社などが指摘したサイバー攻撃への関与を否定している。
米連邦捜査局(FBI)からのコメントは得られていない。
シマンテックは、標的となった機関について明らかにしなかった。資金が盗まれたかどうかは不明だという。ただ、ラザルスが以前より高度な技術を利用していることが示された点で、今回の発見は重要だと述べた。
銀行や米政府のコンサルティングを行っているサイバーセキュリティー会社、トレイル・オブ・ビッツのダン・グイド最高経営責任者(CEO)は「脅威のレベルが大幅に上がっていることを示すものだ」と述べた。
ラザルスは少なくとも2009年以来、一連のサイバー攻撃に関与していることが疑われている。この中には14年に起きたソニー傘下の米映画会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメントへのサイバー攻撃、16年に起きたバングラデシュ中央銀行に絡む不正送金事件などが含まれる。
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