ロシア副首相 単独で北方領土開発も辞さない考え示す／nhk
3月3日 4時09分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170303/k10010896871000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_023

北方領土での共同経済活動をめぐる公式協議が今月行われるのを前に、ロシア極東の大統領全権代表を務めるトルトネフ副首相は、協議の行方次第では、単独で北方領土の開発に踏み切ることも辞さない考えを示し、協議の主導権を握る狙いがあるものと見られます。

北方領土での共同経済活動をめぐっては、日ロ両政府が去年１２月の首脳会談で、特別な制度を設ける交渉を始めることで合意し、今月１８日、東京で初めての公式協議が行われる予定です。

これを前に、ロシア極東の大統領全権代表を務めるトルトネフ副首相は２日、訪問先のサハリンで、ロシアのメディアに対し「私たちは長く待つつもりはない。日本と協力しなくても島の開発はできる」と述べ、協議の行方次第では、北方領土を含む島々をロシアの経済特区に指定して、単独で開発に踏み切ることも辞さない考えを示しました。

北方領土などを経済特区に指定するロシアの計画には、この地域に中国や韓国などからの投資を呼び込む狙いがあるとされることから、日本政府は到底受け入れられないとしており、トルトネフ副首相も、日ロ首脳会談を受けて、計画を当面先送りする考えを示していました。
こうしたことから、今回のトルトネフ副首相の発言は、共同経済活動をめぐる公式協議でロシア側が主導権を握る狙いがあるものと見られます。
　

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