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米国の温かい歓迎の終わりを恐れるインド カンザスでのインド人銃撃の波紋、トランプ政権への見方が一変  
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投稿者 軽毛 日時 2017 年 3 月 02 日 15:46:10: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

米国の温かい歓迎の終わりを恐れるインド カンザスでのインド人銃撃の波紋、トランプ政権への見方が一変
2017.3.2(木) Financial Times
(英フィナンシャル・タイムズ紙?2017年2月28日付)

13歳と15歳の娘に結婚の儀式、ヒンズー教聖職者らを逮捕 インド
インド南部ハイデラバードにあるヒンズー教の寺院で祈りをささげる女性(2016年8月12日撮影)。(c)AFP/NOAH SEELAM〔AFPBB News〕
?インドはドナルド・トランプ氏の米大統領選出に平静に反応した。選挙結果に驚きはしたものの、ニューデリーのエスタブリッシュメント(支配階級)は、共和党政権、民主党政権双方を通し、過去20年間にわたり米国とインドの関係が――数回の中断を除くと――着実に改善してきたことに慰められた。

?また大統領候補として、トランプ氏はインド系米国人有権者に言い寄っていた。特に記憶に残るのがボリウッド映画をテーマとした政治集会での呼びかけで、トランプ氏は「私はヒンドゥーを愛している」と宣言し、自分のリーダーシップの下で米国とインドは「一番の親友」になると約束した。

?だが、米カンザス州のバーで51歳の退役海軍兵によって2人のインド人コンピューターエンジニアが銃撃された先週の事件以来、インドの落ち着きは恐怖に変わった。報道によると、銃撃犯は2人に向かって「俺の国から出ていけ」と言った後に発砲。撃たれた1人、スリニバス・クチボトラさん(32)は死亡した。

?ホワイトハウスのショーン・スパイサー報道官は、エンジニアの襲撃――2人ともカンザスに拠点を置くGPS(全地球測位システム)メーカー、ガーミンの従業員だった――と、トランプ氏の悪意に満ちた反移民レトリックとの関係を一切否定し、そのような見方は「馬鹿げている」と述べた。

?だが、毎年、100万人の観光客に加え、数十万人の市民を留学や仕事のために米国に送り込んでいるインドでは、2つの出来事の関係性は馬鹿げているようには見えない。

?ガーミン本社で行われた感情的な記者会見で、犠牲者の未亡人、スナヤナ・ドゥマラさんが「政府からの答えを求めます。ここにいるすべての人たちのために、答えが必要です。このヘイトクライム(憎悪犯罪)を止めるために彼らがやろうとしていることは、一体何なのですか」と言ったとき、その言葉は苦悩に満ちた国民の思いを代弁していた。

?インドメディアは彼女の呼びかけを繰り返した。「選挙運動を通して白人ナショナリストの傾向という真っ赤な石炭をあおり立てたドナルド・トランプ大統領と政治的な盟友たちは、この殺人事件が呼び起こした疑問に答えなければならない」。インディアン・エクスプレス紙は社説でこう書いた。

?ヒンドゥー紙の社説は、衝動的にツイートせずにいられないトランプ氏が、クチボトラさんの殺害について沈黙していることを指摘した。もし移民が白人の米国人を殺害したとしたら、大統領がそれほど自制していると思う人はほとんどいない。

「全米での暴力行為に関するトランプ氏の選別的なソーシャルメディア上での怒りは、懸念される」。社説はこう論じた。「この熾烈化する人種差別的な外国人嫌いの傾向は米国を、これまでよりずっと危険な移住先にするかもしれない」

?怒りの根底にあるのは、米印関係をめぐる深い苦悩だ。トランプ氏とインドのナレンドラ・モディ首相との最初の電話会談の気安さにもかかわらず、両国関係は厳しい局面に向かう恐れがある。

?過去15年ほど、インドに対する米国のアプローチは、インドの経済的台頭――そして軍隊の近代化――に手を貸せば、たとえ即座に見返りがなくとも、長期的には米国に利益を生み出すという考えに駆られていた。

?だが、トランプ氏は、同盟国やその他の友好国との関係において米国が「もっと良い取引」を得て、米国人の雇用を海外から取り返すことを望んでいる姿勢をはっきり示しており、これがインドとの戦略関係に打撃を与える可能性がある。

?多くのインド人、特に若いエンジニアにとって、最も感情的な問題は、自分たちがまだ米国で歓迎され、求められ、安全でいられるかどうか、だ。また、インドはイランと友好関係にあり、イランに対するトランプ氏の敵意もインドにとっては厄介な問題となる。

?ブルッキングス研究所インドセンターの外交政策シニアフェロー、ドルーバ・ジャイシャンカー氏は「少なくとも今後数年については、普段通りというわけにはいかないと思う」と言う。

?インド政府と米国政府の公式な関係が冷戦のライバル関係の人質になっていた数十年間、インド国民はそれでも機会と自由の国として米国を尊敬していた。

?だが、米国でのインド人に対する暴力――そして、そうした犯罪に対する政府の無関心さと見なされるもの――は、このプラスのイメージと米印関係を損なう恐れがある。

By Amy Kazmin in New Delhi
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http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49311


 

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