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マクマスター中将の「戦争論」
トランプ政権の新国家安全保障担当補佐官に指名されたマクマスター中将ってどんな人?|奥山真司の地政学「アメリカ通信」
https://www.youtube.com/watch?v=qKHTH0P36Go
今日の横浜北部は朝から微妙に曇っておりまして、気温も低めでした。
さて、トランプ政権の国家安全保障アドバイザーに新しく就任したマクマスター中将の過去の寄稿論文がNYタイムズ紙にありましたので、その記事の要約を。
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「簡単な戦争」というラリった幻想(The Pipe Dream)
By H. R. マクマスター
JULY 20, 2013
小説家のソール・ベローは、「幻想への欲求が深い場合、素晴らしい知性が無知のためにつぎ込まれることもある」と記したことがある。
われわれはイラクとアフガニスタンの戦争から得た教訓を考える際に、このベローの言葉を肝に銘じておくべきであろう。なぜならこの教訓は、将来の軍事計画の際に極めて重要となってくるからだ。
われわれの持つ、過去の経験からの学びの成績は、惨憺たるものだ。この理由の一つは、われわれが歴史からの学びを、将来の戦争を簡単なものとして考えたり、過去のものとは根本的に違うものだという希望的観測の思考の結果として、単純に応用したり、それらを全部無視したりするからだ。
われわれは2001年9月11日のテロ攻撃以前にそのような考えにふけっており、多くの人々は「離れて安全な距離から敵のターゲットに対して精密攻撃を行える能力を持ったテクノロジー面で優位にある小規模の米軍の部隊は、短期的に勝利を得ることができる」という単なる思いつきを受け入れていたのだ。
新しいテクノロジーが戦争の新時代の幕開けとなったという信念に基づいたこのような国防理論は、その後にアフガニスタンとイラクでの戦争に応用された。そしてこのような考えは、その両戦争についての理解を曇らせることになり、本当に効果的な戦略の形成を遅らせることになってしまったのだ。
今日では予算の制約や、新たな紛争を回避したいという欲によって、「台頭するテクノロジー(もしくは地政学的シフト)が戦いの新たな時代を導き出した」という議論が復活している。そのような理論家の中には、われわれがアフガニスタンやイラクで直面している困難というのはかなりの例外であると論じる人もいるほどだ。
ところがこれらは例外ではない。新たな希望的観測に対する最高の予防策は、戦争についての古くから認められる三つの真実や、アフガニスタンやイラクでのわれわれの経験がその重要性をいかにそれを立証したのかを理解することにある。
第一の真実は「戦争は政治的である」というものだ。19世紀のプロイセンの戦争哲学者であるカール・フォン・クラウゼヴィッツは「戦争を何か自律したようなものとしてとらえてはならないのであり、それは常に政策のツールなのだ」と述べている。
アフガニスタンやイラクに至るまでの期間にアメリカでの国防についての考えは、その他のパワーを連携させて政治的な目標を達成・維持するための権力のツールの中の一つでしかないにもかかわらず、軍事作戦の成功そのものを目的としてとらえるようなアイディアによって突き動かされてきたのだ。
「軍事における革命」(RMA)として知られる理論の信奉者たちは、1991年の湾岸戦争におけるアメリカ主導の多国籍軍による一方的な勝利をあやまって解釈し、「軍事技術のさらなる進歩はいかなる敵に対しても圧倒的な状態を維持できるだろう」と予測したのだ。
彼らによれば、これによって潜在的な敵もアメリカの権益に挑戦してこようとは思わなくなるはずであった。
この理論は傲慢であった。ところがそれは容認された考えとなり、未熟な戦争計画が予期しない政治問題に直面したアフガニスタンやイラクの紛争において、われわれを苦しめることになったのだ。
アフガニスタンでは代理的な戦力がタリバン政府の打倒を助けてくれたが、そのような民兵やリーダーたちの多くは個人的な権益や政治課題を追求したおかげで「アフガニスタン」という国家の再建の努力を台無しにしてしまった。
2003年から2007年までのイラクにおける同盟国の戦略では、スンニ派のアラブ系やトルクメンをはじめとする少数派の民族の抱える政治面での不満に応えられなかった。この両戦争では、暴徒やテロ集団がこのような不満につけ込んで、新たな参加者を募ったり、住民の一部から支持を獲得している。
時間の経過とともに民族・部族・宗派ごとの分裂が強まることによって新たな暴力がはじまり、イラクとアフガニスタンの国家がそれぞれ弱まり、反乱側を強化し、住民の苦悩は激増している。
ここでの教訓は、戦争をその政治的な性質から分離するような概念、とりわけテクノロジーを通じて迅速かつ安価な勝利を約束するような概念については疑ってかかれ、というものだ。
第二の真実は、「戦争が人間的なものである」ということだ。人間はギリシャの歴史家ツキュディデスがおよそ2,500年前に指摘した根本的な動機に突き動かされて戦っているのであり、これは今日でも変わらない。
その動機とは、恐怖、名誉、利益である。
ところがその二つの戦争に至るまでの期間に、われわれの国防について考えでは戦争における人間的な面や政治的な面を軽視してきたのだ。
たしかにタリバンやサダム・フセインの体制は戦闘作戦によって崩壊さることができたが、アフガニスタンやイラクの近代史についての知識の欠如のおかげで、アメリカは初期に獲得した戦場での優位を継続的な安全につなげることができなかった。
時間の経過とともに米軍は、アフガニスタンやイラクの市民の間にある恐怖や利益、そして名誉についての感覚を理解することが、暴力のサイクルを断ち切り、過激主義者を孤立化させるためにコミュニティーを政治的に協調するよう促すことにつながると学んだのである。
市民の安全の確保に向けた努力のおかげで、2007年以降のイラクや、2010年以降のアフガニスタンでは、少数派民族の恐怖を和らげ、各集団の名誉を尊重し、彼らに「暴力ではなく政治を通じてそれぞれの権益を守ったり強化したりすることができる」と確信させたのである。
ここで得た苦い教訓は、防衛概念には戦争の人間的な面を構成する、社会、経済、そして歴史的な要因を考慮に入れなければならない、ということだ。
第三の真実は「戦争は不確実なものであり、その理由はまさにそれが政治的で人間的なものである」ということだ。
RMAの理論における支配的な前提とは、「情報が勝利の最大のカギを握る」というところにある。また、「ネットワーク中心の戦い」(NCW)や「迅速で決定的な作戦」(RDO)、「衝撃と畏怖」、そして「フルスペクトラム・ドミナンス」などが暗示しているのは、ほぼ完璧なインテリジェンスによって精密軍事作戦が可能となり、それが成功への近道である、ということだ。
ところがアフガニスタンやイラクでは、敵の順応やイニシアチブには対応できなかった。作戦開始当初は紛争によって順応してきた敵と対処するだけの数をもたなかった米軍は、安全を維持するのにも苦労していた。
ここでの教訓は、イラクとアフガニスタンの戦争は他の戦争と同じように「意志のぶつかり合い」であり、このダイナミックな動きによって将来の出来事の予測が不可能となった、ということだ。
幸運なことに、米軍はアフガニスタンとイラクで順応することができた。たとえば2005年のニネヴェ州では敵側が現地の宗派同士を争わせて内戦状態にしていた。
タル・アファルという町では、米軍の機甲連隊が最初に複雑な環境を理解しようとしており、同時に地元のイラクの治安部隊や包囲された住民たちと信頼構築に向けての働きかけを行った。特殊部隊とイラク兵とともに、わが軍の部隊は、敵と戦うだけでなく、住民の安全な環境の構築や、集団間の紛争解決を推進していた。
タル・アファルの市長であるナジム・アジド・アルジボウリが後に述べたように、「われわれの町はアブ・ムサブ・ザルカウィ掃討のための基地となっていたのであり、住民は恐怖から自宅に引きこもり、町中ではいつ殺されてもおかしくなかった」のである。
ところが米軍が来てからというもの、「テロリストという町に潜むがん細胞に対して正確な外科手術を行ったおかげで、町には不必要な被害は生じなかった」というのだ。
ここでわれわれが学んだのは、米軍は複雑で不確実な環境の中で、戦争の政治・人間的な面に対処しなければならない、ということだ。アフガニスタンやイラクのような戦争は、遠隔操作で戦えるようなものではないのだ。
予算面での制約やテクノロジーへの相変わらずの幻想によって、何人かの人間は「これまでのような戦争が終わりを告げた」と宣言している。
もちろん新たなテクノロジーというのは、軍事的な効果という面では極めて重要であるが、そのようなテクノロジーだけに頼ろうとする概念(精密攻撃や急襲やその他の敵のターゲティングへの手段)は、「軍事活動」と「戦時に目指している目標への進展」を混同させてしまうのだ。
われわれは、戦略と軍事能力を同等視してはならないのである。
戦争においてわれわれが目指すべき狙いの達成のためには、軍には味方になってくれる人々を安心させ、住民を守り、見つけにくい敵を見つけて倒すことまでが要求される。
将来の戦争では、当然ながら、現在のものとは異なる問題を浮き上がらせるだろうし、異なる条件を課してくるだろう。ところが戦争そのものは、古代から変わらない重要な真実を示し続けるはずだ。
国防費は削減の圧力下にあるが、明快な思考にカネはかからない。将来の戦争の問題を自分たちの望むような形で定義したり、それによって自分たちの抱いた幻想を元にした国防面の脆弱性をさらしてしまうようなことは、われわれがもっともやってはいけないことである。
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戦争の現実は変わらないからそれを直視せよ、新しいテクノロジーの登場に騙されるな、ということですね。
何度もいいますが、これは戦略論の「保守派」の議論としては極めてスタンダードな意見です。
もちろんこの議論のベースにあるのは、「テクノロジーの進歩はすごいが、それでも戦争の本質(the nature of war)は変わらない。なぜなら人間の本性(the human nature)は変わらない」という認識です。
これを論証するのにあたって、このような「保守派」たちはクラウゼヴィッツやツキュディデスの議論を使うわけですが、それによって戦争の「易不易」の、いわば「不易」の部分を強調するわけです。
このマクマスターやマティスのような人々の考えの究極のものが、おそらく拙訳の『現代の戦略』におけるコリン・グレイのものでしょう。
グレイの場合は戦争や戦略の「易不易」の部分を説明するのに、クラウゼヴィッツの『戦争論』の中から「文法」(易)と「論理」(不易)という概念を引っ張ってくるわけですが、このような概念の使い方は、残念ながら日本の戦略に関する議論ではまったく取り上げられておりません。
こういう議論をみると、あらためてクラウゼヴィッツの考えというのは日本では「過去のもの」であったとしても、現実に戦争を行っている国々にとっては「活きた学問」として活用されていることがよくわかります。
http://geopoli.exblog.jp/26676274/
フリン氏後任の米大統領補佐官にマクマスター氏−直言恐れぬ論客
Margaret Talev、Jennifer A. Dlouhy
2017年2月21日 06:13 JST 更新日時 2017年2月21日 12:13 JST
国家安全保障会議のケロッグ退役陸軍中将は首席補佐官ポストに戻る
トランプ氏批判の急先鋒マケイン議員はマクマスター氏の起用を評価
トランプ米大統領は、先週辞任したマイケル・フリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の後任にマクマスター陸軍中将を指名した。マクマスター氏は先端技術の兵器を利用した正確な空爆で勝利を収めることができるという国防理論を否定、直言を恐れない論客として知られる。
トランプ大統領は20日、フロリダ州パームビーチの別荘「マール・ア・ラーゴ」で記者団に対し、マクマスター氏は国家安全保障会議(NSC)首席補佐官のキース・ケロッグ退役陸軍中将と共に任務に当たると説明。「この2人の取り合わせは非常に特別なものだ」と語った。
ケロッグ氏はフリン氏辞任を受けてその代行を務め、自身も国家安全保障問題担当の補佐官候補として検討されていたが、マクマスター氏起用の決定を受け、NSC首席補佐官のポストに戻る。
上院共和党でトランプ氏批判の急先鋒(せんぽう)に立つ上院軍事委員長のジョン・マケイン議員はマクマスター氏の起用を「素晴らしい選択だ」と指摘。マクマスター氏を選んだことでトランプ大統領は高く評価されるだろうと述べた。
トランプ大統領はフリン氏の後任選びで、このところ数人の候補と面談していた。米当局者2人が同ポストの提示が未公表であることを理由に匿名を条件に語ったところでは、最初に後任候補とされた退役海軍中将のロバート・ハーウォード氏は先週、指名を辞退していた。
原題:Iconoclast McMaster Tapped as U.S. National Security Adviser(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-02-20/OLOXMV6JTSE801
トランプ大統領、マクマスター陸軍中将を安全保障補佐官に―未来志向の学者肌だが大のスライド嫌い
2017年2月22日 by Taylor Hatmaker (@tayhatmaker)
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マイケル・フリンの突然の失脚から1週間後、トランプ大統領は新しい国家安全保障担当補佐官を任命した。大統領は各方面との関係修復を図るつもりなのか、新補佐官は、少なくとも前任者よりも多くの人々に受け入れられそうだ。
ハーバート・マクマスター陸軍中将は戦士にして学者とももっとも珍しい種類の軍人とも評されてきた。セルゲイ・キスリャク駐米ロシア大使と会談していたことに非難が高まる中で辞任したフリンが断固たる信念のタイプだったのに対してマクマスターは正反対だ。
マクマスターはよく「軍を代表するフューチャリスト」と呼ばれるが、テクノロジーに対する態度は複雑で、単純な擁護者ではない。マクマスターはテクノロジーが戦争さえ解決するという「テクノロジー万能の傲慢」に陥ることを強く批判する。マクマスターは2013年のニューヨークタイムの意見コラム(op-ed)欄に「テクノロジーによって迅速、安価に勝利をもたらすことができるから戦争をその政治的本質から分離できるというコンセプトは強く疑うべきだ」と書いている。この記事、The Pipe Dream of Easy War〔安楽椅子の戦争〕では次のように続く。
アフガニスタンやイラクの戦争はリモコンで操作することはできない。予算削減の圧力とテクノロジーの魅惑は一部に「われわれが知っていた戦争は終わりを告げた」という主張を呼び起こしている。先進テクノロジーは戦争に勝つための不可欠の要素ではあるが、テクノロジーを賞賛するあまり、精密攻撃であるとか外科手術的作戦であるとかテクノロジーによって敵を局限できるという幻想は軍事の本質を混乱させ、より大きな戦争目的の達成を妨害するものだ。
テクノロジーに対する深い考察はマクマスターの著書、Dereliction of Duty〔責任の放棄〕という議論を巻き起こしたものの全体として高い評価を受けた本にも反映されている。この本は ベトナム戦争の拡大に関して当時のアメリカ指導部、特にジョンソン大統領、マクナマラ国防長官、統合参謀本部の責任を分析している。マクマスターのこうしたアカデミックな気質は前任者のフリンと鋭い対象をなしている。フリンはイデオロギー的であり、反イスラム過激派感情が強すぎると批判されていた。
陸軍の改革に関して、 2015年4月のシンポジウムでマクマスターは軍事テクノロジーに依存しすぎることから生ずる危険について講演した。「われわれが直面することになる最大のリスクは、必ず長引くことになるという戦争の本質に矛盾するコンセプトの拡大だ。戦争の複雑な本質を単純化して将来の戦争を攻撃対象を選択する演習のようなものにしてしまおうという動きをわれわれは目撃している。次世代テクノロジーは次の戦争をこれまでの戦争と本質的に異なるものにしてくれるに違いないという考え方だ。
その数ヶ月後、ロンドンにおける防衛問題のカンファレンスでマクマスターはテクノロジーの進歩は伝統的なマンパワーを代替するものではないと述べている。派手な新しいテクノロジーは短期的なメリットしかもたらさないとして次のように強く警告した。「将来の戦争では[次世代テクノロジーが]決定的役割を果たすというのは幻想にすぎない。…テクノロジーはわれわれが敵に優越する要因のごく一部だ。しかもテクノロジーは敵もわれわれと同様に使いこなすことになる可能性がもっとも高い要因だ」
マクマスターはもちろんテクノロジー恐怖症ではない。しかし楽観的なテクノロジー万能論をを強く拒否する。マクマスターは「将来の戦争からその政治的本質、人間性、不確実性、勝利への決意を切り離そうとすることは間違いだ」という。
もう一つ興味深いのはマクマスターが心底PowerPointを嫌っていることだ。 「PowerPointは〕状況を理解しコントロールしているというありもしない幻想を作り出すので危険だ」とマクマスターはニューヨーク・タイムズで述べている。「ある種の問題はブレット印を打ってリスト化できはしない」というのはトランプ大統領にも念を押しておいてもらいたい。
トランプ政権でマクマスターがどういう役割を果たすことになるのかを知るにはまだ時間がかかるだろう。トランプの最側近サークルというよりその外側のサークルの一員に落ち着くのかもしれない。しかしマクマスターが著書でも示したような安全保障問題に関する国家の指導部の責任を厳しくチェックする態度は今後とも重要なものとなるだろう。
元アメリカ陸軍将校であり中東専門家のアンドルー・エクサムはAtlanticに次のように書いている。
マクマスターの著書で特に注目すべき点は、ケネディー、ジョンソン政権における国家安全保障政策の決定がきわめてずさんに行われていたという指摘だ。この傾向は特にケネディー政権で顕著であり、政策決定は大統領側近のごく少数のグループに委ねられていた。ここでは本来大統領を補佐すべき堅牢な政策チェックの過程が失われていた。
マクマスターのようなアメリカ軍を代表する思想家にとって、外部の意見に耳を傾けず側近政治に傾斜する大統領は批判の対象になるはずだ。トランプがマクマスターの考えを受け入れるか、それとも多くの共和党人脈の有力者同様、高い地位に就けて塩漬け状態にしてしまうのかは今後を見守る必要がある。
どういう役割を果たすことになるにせよ、ジェームズ・マティス国防長官、ジョン・ケリー国土安全保障長官、そしてハーバート・マクマスター大統領安全保障担当補佐官といういずれも尊敬される軍人だった3人が新政権の安全保障政策を形づくることになる。
画像: NATIONAL INFANTRY MUSEUM/FLICKR UNDER A CC BY 2.0 LICENSE
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)
http://jp.techcrunch.com/2017/02/22/20170221hr-mcmaster-trump-national-security-flynn-replacement/
アメリカ・トランプ政権の国家安全保障問題顧問であるハーバート・レイモンド・マクマスター中将が、「イスラム過激派テロ」という形で定義づけされるのは間違っていると発言した。
26.02.2017 ~ 28.02.2017
アメリカ・トランプ政権のマクマスター中将 「『イスラム過激派テロ』という定義は間違っている」
アメリカのニューヨーク・タイムズ紙が会議に出席した関係者の1人から得られた情報として出した記事で、マクマスター中将がトランプ大統領や大統領と近しい顧問たちがテロ行為を定義するために使用している「イスラム過激派テロ」という概念は、テロ行為がイスラム的なものであるということはあり得ないため間違っていると発言したことを報じた。
マクマスター中将はこの発言で、国家安全保障会議から反イスラム的な態度で知られるマイケル・フリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の影響を遠ざけようと示唆したことが伝えられている。
イラクとアフガニスタンでの任務経験があるマクマスター中将がイスラムの信者たちを傷つけるような言葉が使われることに反対していることは知られていた。
中東におけるテロリズムの定義について、マクマスター中将がトランプ大統領や閣僚たちに意見を述べたことが伝えられている。
トランプ大統領は、アメリカの大統領選挙キャンペーン中ずっと、バラク・オバマ大統領(当時)と民主党大統領候補ヒラリー・クリントン氏が「イスラム過激派テロ」という言葉を使うことを避けていたことを特に批判していた。
(2017年2月26日日曜日)
キーワード: イスラム過激派テロ , ニューヨーク・タイムズ , ハーバート・レイモンド・マクマスター
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