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大国は責任を放棄 米中ロ連携時代は等距離外交に舵を切れ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/200134
2017年2月24日 日本経済一歩先の真相 高橋乗宣 エコノミスト 日刊ゲンダイ
大国連携の時代か(C)AP
世界が非常に大きく変わりつつある。冷戦時代はとうに終焉し、グローバル時代の枠組みも崩れる寸前だ。イギリスのEU離脱にアメリカのトランプ大統領誕生と昨年来、世界に反グローバルの嵐が吹き荒れる中、「分断と抗争」の時代の行き着く先が、おぼろげながら見えてきた。
その姿とは、米国・中国・ロシアの大国同士による緩やかな連携である。
かつては「大国としての責任」という言葉が重んじられてきたが、現在の3大国には通用しない。むしろ「他の国はどうぞ、ご勝手に」という態度で、同盟国の面倒すら見る気もないようだ。
特に朝鮮半島は南も北もバタバタしているが、先の3カ国はほぼ放任状態である。トランプ大統領は就任1カ月が過ぎても、「日本も韓国も自前で核兵器を持て」という基本姿勢を崩してないように思える。
EU全体にも「どうぞ、ご勝手に」の風潮がはびこっている。英国が離脱を決めた今、フランス、イタリア、オランダなど反グローバル勢力が台頭し、いつ追随してもおかしくない情勢だ。
大国はその責任を完全に放棄し、いわゆる「一国主義」の傾向をますます強めていく。いずれ、イスラムの対立も中東情勢の混乱も「どうぞ、ご勝手に」と介入する気はさらさらない。そんな時代が間もなく、やって来ようとしているのだ。
はたして日本はこうした時代に、どうやって生き抜くのか。安倍首相の慎重なカジ取りが重要性を増すことになる。トランプ大統領に抱きつき、ベタベタとくっついていればいいわけでもなかろうし、ロシアのプーチン大統領を地元・山口に招待し、ご機嫌を取っている場合でもなかろう。
3大国が緩やかな連携関係を強めていけば、今まで以上に対等な外交バランスを保つことが大事になる。安倍首相は今後の対中関係をどうするつもりなのか。米ロ両国には極端に接近しながら、いつまでも中国憎しの“色眼鏡”は外さない。このイビツなトライアングルの解消に努めなければいけない。
日本の将来を考えれば、改めて対中関係を見直し、少なくとも両国が冷静に基本的な対話を交わせる関係を構築した方がいい。日本の背後から米国が必ず守ってくれる。そう期待できる時代は、程なく終わろうとしているのだ。安倍首相には大国との争いの矢面にいきなり立たされる心構えはあるのか。その覚悟がみじんも感じられないから、なおさら不安だ。
大国連携の時代に、その一角を敵に回すべきではない。安倍首相が等距離外交にカジを切らない限り、日本の平和な将来は期待できなくなるだろう。
#日刊ゲンダイDIGITAL|大国は責任を放棄 米中ロ連携時代は等距離外交に舵を切れhttps://t.co/uhVzAnoaYP
— 吉川 幸男 (@FP_Yoshikawa) 2017年2月24日
『…安倍首相には大国との争いの矢面にいきなり立たされる心構えはあるのか。その覚悟がみじんも感じられないから、なおさら不安だ…』
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— 吉川 幸男 (@FP_Yoshikawa) 2017年2月24日
『…大国連携の時代に、その一角を敵に回すべきではない。安倍首相が等距離外交にカジを切らない限り、日本の平和な将来は期待できなくなるだろう。』
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