http://www.asyura2.com/17/kokusai18/msg/321.html
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KL国際空港で起きた「“金正男”殺害」事件は、マレーシアと北朝鮮の関係を揺るがしている。
詳細は別の機会に説明したいと思っているが、おかしいのは、韓国情報機関に“操られて”捜査を進めているマレーシア政府のほうである。
ほとんど無視されているが、北朝鮮の駐マレーシア大使(カン・チョル氏)は、死亡した男性は“金正男”ではなく「金哲:キム・チョル」と説明している。
各種映像から、多くの人が金正日元総書記の長男“金正男”と信じている男性が今回の事件で殺されたと判断できるから、駐マレーシア北朝鮮大使は嘘をついていると思うかもしれないが、
「“金正男”KL国際空港怪死」事件報道を読み解く」
http://www.asyura2.com/17/kokusai18/msg/245.html
で説明したように、世界中のメディアが、あの男性は金正日総書記の長男である金正男氏と言い募っているだけで、北朝鮮当局があの男性を金正日総書記の長男金正男氏と認めてきたわけではない。
むろん、本人(殺されたとされる男性)は、日本メディアの人たちに、自分が金日成・金正日に連なる“金正男”であることを認めてきた。
死んだ男性は、金正日氏と血縁関係がないと主張したいわけではない。「金哲:キム・チョル」が金正日氏の子息(長男でることも含め)という可能性を否定しない。
しかし、“金正男”ではない男が“金正男”を名乗って外国メディアを手玉にとっていた可能性もないとはいえない。
駐マレーシア北朝鮮大使は、さらに、死亡した「金哲:キム・チョル」が北朝鮮の外交官旅券を持っていたことも説明している。
今でも当初報道されたように、今回の事件で死んだ“金正男”は、01年5月に偽造旅券を使って日本に入国しようとして強制送還されたように偽造旅券を持っていたと思っている人が多いかもしれないが、“本名”かどうかはともかく「金哲:キム・チョル」名義で北朝鮮の真正な旅券を所持していたことになる。
北朝鮮当局は、殺したいほど邪魔になったと多くのメディアが解説する“金正男”の旅券を無効にすることで本国に帰還させる策を採らず、諸外国を訪れるのに何かと便利な外交官旅券をそのまま使わせていたのである。
(旅券を失効させると、スノーデン氏のように、強制送還の前にどこかに亡命しようとする可能性はあるが、周到に準備すれば亡命は防げるだろう)
そして、遺体が解剖のために運び込まれた病院に大使をはじめ北朝鮮大使館関係者が長時間滞在したことから、「金哲:キム・チョル」が北朝鮮政府にとって極めて重要な人物であったことも推測できる。
このような事実情報から、13日午前9時頃に起きた事件で気分が悪くなり救護室に入った“金正男”こと「金哲:キム・チョル」が救急車で搬送中に死んだとき、マレーシア当局はまずは在マレーシア北朝鮮大使館に連絡を入れたと判断できる。
その後、“金正男”こと「金哲:キム・チョル」の死に事件性があるとの通報が“どこか”からあったことで、今日に至る大々的な報道が続くようになったと推測できる。
マレーシア当局は、北朝鮮大使館に連絡し北朝鮮外交官旅券を所持していた「金哲:キム・チョル」の身元確認を行ったが、DNA照合などで“金正男”である確証を得ることなく死んだ男を“金正男”と発表したのである。
マレーシア当局は今でも“金正男”と確認できるまで遺体を誰にも渡さないと説明しているが、それなら、何を根拠に死んだ男を“金正男”と発表したのか問いたい。
日本のメディアの一部は、駐マレーシア北朝鮮大使が死んだ人物は“金正男”ではないと言っても、子息のキム・ハンソル氏のDNAと照合すれば“金正男”だと証明されると説明している。
しかし、それは間違いである。
キム・ハンソル氏のDNAと照合してわかることは、死んだ男性と親子関係があるかどうかであり、死んだ男性が金正日氏の子息かどうかさえわからない。
死んだ男性が金正日の長男とされる“金正男”と言えるかどうかを調べるためには、金正日氏のDNAサンプルか、金正恩委員長ないし金正哲氏など金正日氏の血を引く人のDNAサンプルが必要になる。
※関連参照投稿
「金正男氏殺害 正男氏はカウンターで助け求めた:「誰も犯行に気づかず旅客を迎え続けていた現場」:韓国機関が関与か」
http://www.asyura2.com/17/kokusai18/msg/249.html
「“金正男”事件の虚実:「真犯人」らしい韓国情報機関の手玉にとられてはしゃぐ日本のメディア:NHKが流した奇妙な犯人映像」
http://www.asyura2.com/17/kokusai18/msg/319.html
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故金正男氏の息子 危険を顧みず 遺体引き取りにクアラルンプールに到着[スプートニク日本語]
2017年02月21日 14:51(アップデート 2017年02月21日 14:56)
13日にマレーシアの首都クアラルンプールで亡くなった、北朝鮮の指導者金正恩氏の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の息子が、父の遺体引き取りのため、同地に到着した。NHKが今日、現地の消息筋の話として伝えた。
幾つかの情報を総合すると、息子のキム・ハンソル氏(22歳)は、火曜日朝、クアラルンプールに到着、すでに父の遺体が安置してあるホテルに入った、NHKは「その際、病院の警備が急に強化され、自動小銃などの武器を持った特務部隊員30人から40人がホテルに派遣された」と報じている。
NHKによれば、キム・ハンソル氏は、父の遺体を確認した。なおマレーシアの朝鮮民主主義人民共和国大使館は、金正男氏の遺体の引き渡しを要求している。しかしマレーシア当局はすでに「遺体は、個人の近しい親族に引き渡されるだろう」と発表した。
この問題をめぐりマレーシアと北朝鮮の間に対立が生じた事を受け、ピョンヤン駐在のマレーシア大使は、祖国に召喚されている。
https://jp.sputniknews.com/incidents/201702213363164/
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ジョンナム氏殺害 息子が現地に到着か 動向に注目[NHK]
2月21日 19時12分
北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の兄、キム・ジョンナム(金正男)氏がマレーシアで殺害された事件で、現地の北朝鮮大使館が遺体の引き渡しを求めているのに対し、マレーシア政府は家族を優先するとしています。一部の地元メディアは、キム・ジョンナム氏の息子が現地に到着したと伝えていて、家族の動向に注目が集まっています。
今月13日、マレーシアの首都クアラルンプールでキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の兄、キム・ジョンナム氏が殺害され、マレーシアの警察は、事件に関与したとしてインドネシア人とベトナム人の合わせて2人の女と北朝鮮国籍の男1人を拘束するとともに、北朝鮮国籍の男4人の行方を捜査しています。
マレーシアにある北朝鮮大使館は「何者かが裏で手を引いているのではないか」などと主張し、地元警察による捜査に強い不満を表明し、遺体の早期引き渡しを求めています。
これに対し、マレーシア警察は家族からDNAサンプルの提供を受けたうえで、遺体を家族に優先的に引き渡すとしていて、北朝鮮の要求を受け入れない姿勢を示しています。
こうした中で、一部の地元メディアは、キム・ジョンナム氏の息子のハンソル氏が20日夜、クアラルンプールに到着したと伝えました。ハンソル氏の姿は確認されていませんが、遺体が安置されている病院には21日未明、警察の特殊部隊が到着して日本時間の昼前まで警備を強化していました。
ハンソル氏が遺体を引き取る意思を示し、マレーシア政府が応じれば、北朝鮮がさらに反発を強めることが予想され、ハンソル氏の動向に注目が集まっています。
息子のキム・ハンソル氏とは
キム・ジョンナム(金正男)氏の息子のキム・ハンソル氏は、1995年生まれで現在、21歳と見られます。ピョンヤン(平壌)で生まれ、幼いころにマカオに移り住みました。
ハンソル氏は2011年に、旧ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツェゴビナにあるインターナショナルスクールに留学しました。留学中の2012年には、フィンランドのテレビ局のインタビューに流ちょうな英語で応じ、父親のジョンナム氏について「父は政治に関心がない」と述べました。
祖父のキム・ジョンイル(金正日)総書記や、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長について、「会ったことがない」と述べたほか、キム委員長について「どのように独裁者になったかは知らない」と述べました。
また、このときハンソル氏は「父は私に『自分の人生を生きなさい』と述べていた。飢えに苦しむ人のことを考え、自分の恵まれた状況に感謝しなさいと教えてくれた」と述べ、将来は人道支援の活動に取り組みたいとも話していました。
その後、ハンソル氏は2013年からフランスのエリート校、パリ政治学院で政治学を学びました。韓国の情報機関によりますと、現在はマカオで家族とともに暮らし、中国当局の保護を受けているということですが、今回の事件のあと、外国メディアの一部は、ハンソル氏も北朝鮮から狙われていたと報じています。
イギリスの大衆紙「メール・オン・サンデー」は今月18日、ハンソル氏が去年9月からイギリスにあるオックスフォード大学の大学院に進学する予定だったものの、中国の当局者から「北朝鮮がキム・ジョンナム氏とハンソル氏の2人に対する暗殺を企てている」と警告を受け、進学を諦めたと伝えています。
現在の北朝鮮の体制に影響を与えるようなことはないとみられていたキム・ジョンナム氏が殺害された直後なだけに、息子のハンソル氏の身の安全を心配する声も出ています。
中国「ハンソル氏 把握していない」
中国外務省の耿爽報道官は21日の記者会見で、「キム・ジョンナム氏の息子で中国政府が保護していると報道されているキム・ハンソル氏がマレーシアに到着したと伝えられているが、中国は行かせたのか」と記者から確認を求められたのに対し、「その状況は把握していない」とだけ答えました。
マレーシア警察長官 入国を否定
キム・ジョンナム氏の息子、ハンソル氏が、20日、マレーシアに入国したと一部のメディアで伝えられたことについて、マレーシア警察のハリド長官はNHKの取材に対して「報道は正しくない」と述べて、否定しました。
また、当初、ハンソル氏がマレーシアを訪れたと伝えていた現地の中国語の新聞も電子版で警察幹部の話として、ハンソル氏は入国していないと伝えています。
一方、別の地元紙は21日未明、キム・ジョンナム氏の遺体が安置されている病院に警察の特殊部隊が展開したことについて、「警察は、ハンソル氏の訪問によるものではなく、事件の重要性を考慮して警備を強化したと説明した」と伝えています。
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