http://www.asyura2.com/17/kokusai18/msg/319.html
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このところのニュースバラエティ番組はクアラルンプールで起きた「金正男暗殺事件」で持ちきりだが、韓国情報機関から手玉に取られるかたち(自覚的にか無自覚にかは別だが)で報道に励んでいる姿には唖然とさせられる。
そのようななかでも、NHKが昨夜9時のニュースで流した映像と解説はあまりに酷い。NHK報道部の判断力がいかに劣化しているかよくわかる。
トランプ大統領の用語を借りると、「NHKはフェイクニュース報道機関」となるのだろうが、今回に限っては、嘘と気づかず本当だと信じて流してしまった可能性が高いようだ。
■犯行グループが撮影したらしい映像を監視カメラ映像として流したNHK
その映像は、「金正男暗殺」後ほどなくKLからジャカルタに飛んだと言われている北朝鮮旅券所持の犯行グループ4人に関するものである。
(行使できた北朝鮮旅券を所持しているからといっても、旅券が真正とは言えないから北朝鮮国籍とまでは言えない)
NHKは、「NHKが独自に入手したジャカルタ近郊の国際空港の監視カメラ」の映像だと前置きし、犯行グループ4人のうち「3人の容疑者と見られる男らが航空会社のチェックインカウンターで手続きを終えたあと、出国審査を受けて搭乗する様子」が映っていると説明した。
【「NHKが入手したジャカルタ近郊の国際空港の監視カメラ」映像】
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170221/k10010885091000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_005
NHK報道部が、ほんとうに、この映像はジャカルタ国際空港のチェックインカウンターや通路に設置されている監視カメラで撮影されたと信じているのなら、報道機関の看板を下ろしたほうがいい。
映像を見ればわかるが、この“監視カメラ”は、空港内の“特定エリア”ではなく、空港内の“特定人物たち”の動きに合わせて撮っている。
空港の監視カメラは、特別の指示(操作)をしない限り、ズームもパンもしないでカバー対象領域をひたすら撮り続けるものだが、この映像は、領域に存在する特定の人物たちの動きを“勝手に”追うかたちでも撮っている。
監視カメラ映像の性質は、「金正男暗殺」事件絡みでこのところテレビで盛んに流れているKL国際空港ターミナル2の監視カメラ映像を見ればわかることである。
女性が“金正男”に飛びかかろうとしたからといってズームになるわけではない。“いたずら”後に逃げる女性たちの動きは、それまで撮っていた監視カメラが別エリアまで追うわけではなく、別のエリアを撮っている監視カメラ映像を追加することで見えてくる。
百歩譲って、今回のNHKの映像が、「金正男暗殺」事件が国際的に広く報じられた14日夕方以降に撮られたものなら、ジャカルタ国際空港管理当局が朝鮮系らしい人物に狙いを絞って撮ったという話が成立する可能性がないとは言えない。
しかし、NHKによれば、映像が撮られた日時は「金正男暗殺」当日の13日午後9時から午後11時のあいだであり、その時点のジャカルタ国際空港管理当局は、隣国マレーシアで「金正男暗殺」が起きたことさえ知らなかった。
映像を見れば推測できるが、NHKがニュースで流したジャカルタ国際空港の映像に映っている人物たちが訓練された「工作員」なら、自分たちが誰かに“意図的に”撮影されていることに気づくと思われる映像である。
何を言いたいのかと言えば、撮影者は彼らと共犯関係にあるということである(むろん、インドネシアに残ったと記事にあるもう一人のオ・ジョンギル容疑者が撮影者である可能性もある。だから3人しか映っていないのかも)。
NHKに問いたい。
この映像を誰から(どこから・どうやって)入手したのか。
ジャカルタ国際空港管理当局に空港設置の監視カメラで撮られた映像か確認したのか。
記事に書かれている北朝鮮旅券所持者犯行グループは4人とも、「KL→ジャカルタ→ドバイ→・・・・・→ウラジオストク→平壌」というルートで先週金曜日(17日)に帰国したという報道もある。
今回の記事では一人がインドネシアに残っているという話になっているが、UAEやロシアさらには航空会社に入国や搭乗の確認をしたのか。
「男らはスーツケースは預けず、チケットを受け取ると出国手続きを済ませ、午後11時すぎに搭乗口に向かう」とあるが、北朝鮮旅券所持者は、マレーシアにはビザなしで入国できるが、インドネシアの入国にはビザが必要である。
NHKが確認すべきは、インドネシア政府が、氏名が明らかになっている4人にビザを発給していたのかということである。
インドネシアに入国しないかたちのトランジットなら、ビザなしでも大丈夫なケースが多い。今回のケースは、24時間以内の乗り継ぎなので、入国しなければビザなしでもOKだろう。
■“金正男”の抹殺にそれほどこだわらなかった犯行グループ
ジャカルタ国際空港の“創作監視カメラ映像”はともかく、「北朝鮮国籍の4人 事件の50分後に出国」という情報は、犯行グループが今回の襲撃で“金正男”を必ず仕留めなければならないという切迫した考えをもっていなかったことを匂わせる。
何回かは予行演習をしたようだが、肝心な殺害の実行をシロウトらしい女性二人に委ねている。
犯行グループの出国が襲撃から50分後というのなら、“金正男”はまだ死んでおらず空港内の救護室にとどまっていた。(10時28分頃救護室からストレッチャで運び出され、その後救急車で搬送中に死んでいる)
襲撃で使ったものが致死性の高いものと知っていても、実行を女性に委ねているから、確実に死に至るという確証は得られなかっただろう。
犯行グループは、たぶん死ぬだろうとは思っても、“金正男”の死を確認することなくジャカルタ行きの便に乗ったのである。
ショーアップ(北朝鮮が暗殺したと世界に見せる)襲撃劇が目的ではなく、確実に“金正男”を抹殺することが目的だったら、空港とは別の場所で、自分たちが実行していたはずである。
そして、それは、“金正男”を空港で「待ち伏せ」ができた彼らなら可能だったはずである。
“金正男”がいつ搭乗するかを航空会社(エアアジアのみ運航)は第三者に教えないはずだから、彼らは、エアアジアのサーバーをハッキングし、“金正男”こと(キム・チョル)の予約を確認したと推測する。(“金正男”と会話することでマカオ行きの情報を入手した可能性もある)
“金正男” (キム・チョル)が搭乗する便は、13日のエアアジア8320便10:50発である。
(格安航空会社を利用していることで、“金正男”がカネに困っていたと解説するメディアもあるが、KL−マカオはエアアジアのみ就航)
“金正男”がどういうスケジュールでマカオ行きに乗るのか何回か下見はしているはずだから、“金正男”が寝泊まりしている場所を何時頃出て何を使って空港に向かうかも予測できたはずである。
ふつうの外出時に狙うとなるとずっと張り込んでいなければならないが、マカオに行くため空港に向かうときなら、効率的に張り込んで殺害することができる。
KL国際空港であのようなかたちで“金正男”を襲撃したのは、彼を確実に抹殺することより、世界に向けて北朝鮮が金正日元総書記の長男“金正男”を殺害したことを見せつけることにより大きな意義を感じていたからだろう。
※関連参照投稿
「“金正男”KL国際空港怪死」事件報道を読み解く
http://www.asyura2.com/17/kokusai18/msg/245.html
「金正男氏殺害 正男氏はカウンターで助け求めた:「誰も犯行に気づかず旅客を迎え続けていた現場」:韓国機関が関与か」
http://www.asyura2.com/17/kokusai18/msg/249.html
※韓国国家機関絡みの内閣府職員変死事件関連投稿
「韓国入国後早々に死に、わざわざ遺体が日本に送り返された可能性が大である内閣府職員X氏漂着事件の謎を考える」
http://www.asyura2.com/13/nihon31/msg/246.html
投稿者 あっしら 日時 2014 年 2 月 05 日 13:17:35: Mo7ApAlflbQ6s
「ゴムボート上で怪死した「内閣府エリート」は韓国スパイとして消された!?:X氏の遺体発見前にその死を語っていた韓国情報組織」
http://www.asyura2.com/13/nihon31/msg/262.html
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