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「謝罪」という言葉を使いながら謝罪せずに政府をフリン中将が去った後に残る情報機関の責任
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201702160000/
2017.02.16 04:04:08 櫻井ジャーナル
アメリカ政府は2月13日にマイケル・フリン国家安全保障担当補佐官が辞任したことを発表した。政権の移行を円滑に進め、大統領、補佐官、外国の指導者との必要な関係を築くため、各国の自分と同じ立場の人びと、大臣、大使に数多くの電話をしたが、不注意にも、ロシア大使と私の電話に関する不完全な情報を次期政権の副大統領らに話してしまった。そのことを謝罪し、辞任するのだとしている。何も問題になるようなことはしていないというようにも聞こえる。
多くの人が指摘しているように、ワシントン・ポスト紙をはじめとする有力紙の報道が正しいなら、フリンとセルゲイ・キスリャクの会話を盗聴した人物がいることになる。盗聴を仕事にしているのはCIA、NSA、FBIといったところだろうが、その内部から機密情報を記者へリークした人物がいるということでもある。
イラクでロイターの取材チームをアメリカの軍用ヘリが攻撃して殺傷する様子を撮影した映像を含む情報をWikiLeaksに流したり、アメリカ軍の収容施設で拷問が行われている事実を明らかにしたり、イランに核兵器開発に関する一部改竄した設計図を渡す作戦を危険だと考えて内部通告したりする人たちは厳罰に書されてきた。バラク・オバマ大統領が展開した「内部告発者との戦い」は有名だ。
有り体に言えば、少なくとも一部支配層による何らかの情報操作としてのリークは許されるが、支配層にとって都合の悪い情報の公開は許されないということだ。フリンの排除は支配層の意思だと言える。
勿論、政府ではなく、巨大企業や社会システムを動かしている富豪たちが支配層を形成している。1958年、アメリカ軍やCIAの好戦派がソ連に対する先制核攻撃の計画を具体化させていた当時、アイゼンハワー・テンと呼ばれる地下政府の設置が決められた。緊急検閲局、緊急通信局、緊急食糧局等々だが、このシステムはあくまでも核戦争のときに始動することになっていた。
しかし、1982年にロナルド・レーガン政権で一種の戒厳令計画と言われているCOGプロジェクトがはじまり、88年には対象が「核戦争」から「国家安全保障上の緊急事態」に変更されている。この変更があったので2001年9月11日の攻撃で始動、「愛国者法」がすぐに出て来たのである。この瞬間からアメリカは戒厳令状態になり、憲法は麻痺状態になっている。
では、地下政府も始動したのだろうか?
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