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風雲急の世界情勢
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52904144.html
2017年02月15日 在野のアナリスト
世界中が激しく動きだしており、警戒感も強まります。まず米国ではフリン大統領補佐官が辞任した件で、米紙では追加の報道があり、大統領選の最中、トランプ氏サイドと露国との通信がたびたび確認されている、とのこと。通信内容までは分からないものの、露国へ言及し始めたタイミングと軌を一にしていることから、何らかの密約があったのでは? と勘繰れます。トランプ政権はフリン氏個人の問題で、しかも違法性は確認されない、としていますが、フリン氏が単独で動けるはずもなく、トランプ氏も知っていた可能性が高くなる。今後、通信履歴などからトランプ氏の関与が明らかになると、政権にとっては打撃となるでしょう。
問題は、短期的にも日本に影響がでそうなこと。訪米時、日本が日露平和条約に動くことに、トランプ氏からお墨付きを得た、と報じられていましたが、これもフリン氏がいたからこそ。しかもオバマ政権下で、露国による米大統領選への関与から制裁が強化されましたが、裏でトランプ氏が糸を引いていた、となれば親露の態度はさらにその疑念を強めます。トランプ政権の親露の動きが制約されれば、日本も動き難くなる。米国の制裁が解除、もしくは緩和されない限り、経済協力も前にすすみにくくなるのです。
一方で、昨晩のイエレンFRB理事長の発言もトランプ氏にとって逆風です。大統領令でボルカールールの見直しを指示していますが、商業用不動産投資の伸びなど、金融機関へ規制をかけたから投資が減った、とのトランプ氏のロジックを否定します。しかも金利上昇と同時に、バランスシートの見直しについても言及、これは利上げによる金利上昇と、国債の放出による金利低下、を同時にすすめる形ですが、市場から資金を吸い上げるので景気が冷やされます。バブル退治に本腰を入れれば、トランプラリーも頓挫しかねなくなるのでしょう。
さらに北朝鮮の金正男氏が暗殺された一件は要注意です。先の張成沢氏の粛清以後、中国とパイプのある人物を次々に殺害しており、中国としては極めて不快です。米軍が北朝鮮を攻撃する、との韓国側の見立てもありますが、そのとき中国がどう動くか? フリン氏を失った米国が、対北退治に本気で動くか? それは余談をゆるさないところです。
つまり米国は今「驚くような減税」の話で湧きますが、財政措置でもある減税が、議会の協力なしですすめられるはずもなく、そこに出てきた露国の関与をトランプ氏自らが促していたとの疑惑。これで政府提出の法案はますます議会を通りにくくなり、減税話もすすまないかもしれない。FRBは年3回の利上げ、及びバランスシートの見直しを半年ぐらいで開始するのなら、景気も悪化する。トランプ政権が春ごろから一気にレイムダック化する恐れも出てくるのです。そのとき、支持率回復のために戦争…といった選択が北朝鮮の動きによってとり易くなった、ということでもあるのでしょう。
そして北朝鮮の反撃オプションは、まだ届くかどうかすら分からない米本土へのミサイルばかりでなく、助けてくれない中国、近接する敵である韓国、そして日本へと向けられるかもしれません。まさに風雲急、米国の財政年度が切り替わる9月までに、どこかの君主が少し対応を間違えただけで、何が起こるか分からないレベルで緊張が高まってしまうのかもしれません。それが、米国による侵攻なのか、それとも中国による侵攻なのか、その違いによってその後の世界の動向も変わってきそうです。フリン氏が政権から去った後の、露国もそのときどう動いてくるか分からない。下手をすれば、露国と北朝鮮が組む可能性すら滲むのでしょう。フリンから修羅場、かつての昼ドラならありがちな言葉ですが、世界が今、フリン氏の失脚から世界が少しずつおかしな方向に動き出していることを、認識せざるを得なくなりつつあるのでしょうね。
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