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TBSがシリア大統領をインタビュー、日本にも主権国家へ内政干渉する権利はないと釘を刺される(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/17/kokusai17/msg/459.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 1 月 23 日 10:47:45: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


TBSがシリア大統領をインタビュー、日本にも主権国家へ内政干渉する権利はないと釘を刺される
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201701230000/
2017.01.23 04:31:00  櫻井ジャーナル


TBSがシリアのバシャール・アル・アサド大統領にインタビューしたようだ。

PRESIDENT AL-ASSAD/ THE JAPANESE ASAHI SHIMBUN INTERVIEW (March 12, 2009)


シリアでは今でも戦闘が続いているが、勿論、これを「内戦」と呼ぶことはできない。この戦乱に「大統領退陣を求める反体制派のデモ」など事実上、無関係である。本ブログでも再三にわたって指摘しているように、ネオコンのポール・ウォルフォウィッツ国防次官(当時)がイラク、イラン、そしてシリアを殲滅すると口にしたのは1991年、26年前のことだ。

 サダム・フセイン体制を倒すため、アメリカがイラクを先制攻撃したのは2003年3月。2001年9月11日にニューヨークの世界貿易センターとバージニア州アーリントンにある国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃された後の好戦的な雰囲気を利用、大量破壊兵器という偽情報を広めながらのイラク侵略だった。

 2007年になると、調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュはニューヨーカー誌にアメリカ、サウジアラビア、イスラエルが中東で秘密工作を始めていると書いている。シリア、イラン、そしてレバノンのヒズボラがターゲットで、その手先はサラフ主義者(ワッハーブ派)やムスリム同胞団。アル・カイダ系武装集団の主力でもあるが、「アル・カイダ」が9/11を実行したとジョージ・W・ブッシュ政権は宣伝していた。

 そして2011年春にリビアとシリアで戦乱が始まる。ハーシュが書いたように、その黒幕はアメリカ、サウジアラビア、イスラエルで、そこにフランス、イギリス、トルコ、カタールなどが加わった。

 NATOとアル・カイダ系武装集団が連携していることはリビアのムアンマル・アル・カダフィ体制が倒される過程で明確になった。2011年10月にアメリカなどがリビアの「レジーム・チェンジ」に成功した後、アメリカが武器/兵器と戦闘員をシリアへ移動させたことも明らかになっている。カダフィ体制が倒された直後、反カダフィ勢力の拠点だったベンガジでは裁判所の建物にアル・カイダの旗が掲げられ、その実態を少なからぬ人が理解した。(YouTubeデイリー・メイル紙

 この段階で9/11は「アル・カイダによるアメリカに対する攻撃」というストーリーは破綻しているのだが、勿論、西側の政府、有力メディア、リベラル派などはそうした事実を認めたがらない。

 リビアでカダフィ体制が倒されると、戦闘員は武器/兵器と一緒にトルコ経由でシリアへ入る。その拠点になったのはベンガジにあったCIAの施設で、アメリカの国務省は黙認していた。その際、マークを消したNATOの輸送機が武器をリビアからトルコの基地まで運んだとも伝えられている。

 ベンガジにはアメリカの領事館があるのだが、そこが2012年9月11日に襲撃され、クリストファー・スティーブンス大使も殺された。領事館が襲撃される前日、大使は武器輸送の責任者だったCIAの人間と会談、襲撃の当日には武器を輸送する海運会社の人間と会っていたとされている。ということは、スティーブンスの上司にあたるクリントン長官も承知していた可能性が高い。2012年11月にCIA長官を辞めたデイビッド・ペトレイアスはヒラリー・クリントンと緊密な関係にある人物で、このルートからもシリアでの工作を知らされていたはずだ。

 アル・カイダ系武装集団から派生したダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)はアメリカが監督する中で編成されたことをアサド大統領はTBSのインタビューで指摘し、デリゾールを攻撃しているダーイッシュをアメリカが止めようとしていないと語った。

 デリゾールでは昨年9月17日、攻勢の準備を進めていたシリア政府軍をアメリカ軍が主導する連合軍は2機のF-16戦闘機と2機のA-10対地攻撃機で攻撃、90名とも100名以上とも言われるの政府軍の兵士を殺し、28日には2つの橋を、30日にも別の橋2つをそれぞれ爆撃して破壊、政府軍の進撃を止めようとした。17日のケースでは、空爆の7分後にダーイッシュの部隊が地上でシリア政府軍に対する攻撃を開始していることから、アメリカ軍はダーイッシュと連携していたと見られている。

 TBS側は西側の政府や有力メディアが繰り返してきた根拠のない話をシリア大統領にぶつけていただけで、中身のあるインタビューだったようには思えない。アサド大統領からは日本が侵略勢力側だと指摘され、主権国家であるシリアの内政に介入する権利はないと釘を刺されている。なお、シリアで消息を絶った安田純平については、拘束したアル・ヌスラ(アル・カイダ系武装集団)はトルコ政府の指揮下にあり、トルコに尋ねるべきだと答えている。



 

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コメント
 
1. 2017年1月24日 08:41:34 : svMq2prMvk : 0XPFV2nYGAo[5]
TBSも堕ちたなあ。

日本の中東報道は西側報道の焼き直しから一歩も出ないのはわかりきっていたが、それにしても酷いねえ。


2. 2017年1月24日 10:51:23 : uC8DKpjnU6 : 8asGl1@dZJM[5]
中立的で良いインタビューだった、アサド大統領が悪いと考えてる日本人は元々居なかった
と思うけど上のようなコメントをつける人もいるのだな

3. 2017年1月24日 11:45:32 : SLti3Vm5xc : TNDqQTq1IMU[57]
 
>TBS側は西側の政府や有力メディアが繰り返してきた根拠のない話をシリア大統領にぶつけていただけで、中身のあるインタビューだったようには思えない。


中身が薄かろうとも、直接インタビューをしたというだけでも、普通の日本人が一次情報に触れる機会として意味があったと思います

TBSは以前、プーチン大統領にも「質問を紙から読み上げている」と指摘されていましたね(笑)
それでも無いよりは全然マシなので、このような外国要人に対する直接インタビューは、もっともっと実行していただきたいです

本当は、もっと中身のあるインタビューができそうな独立系メディアにも、このような機会があることが必要ですね
 


4. 2017年1月24日 16:50:22 : w7SikJBrCI : DM3x@Az4RSM[202]
この映像の顔は悪名高き赤坂のイヌ、朝日新聞の星ひろしではありませんか。

5. 2017年1月24日 18:07:01 : gAJQntARko : TfFvZ@r8ZXc[5]
TBSサイトに大元のインタビュー動画があるが、アサド大統領はインタビューの条件として編集加工せず、インタビュー収録全てをそのまま流すことを確認した上で受けたようだ。

その旨の断り書きが埋め込まれている。

したがって収録動画は局側による一切の編集加工がなされていない。

それを理解した上で見れば、なるほど公平なインタビューには見えるが星ひろしの用意した質問のほとんどは今の日本の海外報道が西側のバイアスに支配されたものであることを、当のアサド大統領自身がビシッと指摘しているのが面白い。

アサド大統領は日本のジャーナリズムの現状認識の酷さもよくわかったうえで、あえてインタビューを受け、収録全てをそのまま使うように注文をつけた。
賢さにおいても相当のものだね。


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