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トランプ次期大統領の記者会見 【要旨】
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170112/k10010836491000.html
1月12日 8時22分 NHK
アメリカのトランプ次期大統領は、来週の大統領就任を前に、日本時間の12日午前1時すぎからニューヨークのトランプタワーで、300人以上の報道陣が集まる中、去年7月以来、およそ半年ぶりとなる記者会見を開きました。
■「いくつかの報道機関は私をきちんと扱わなかった」
記者会見の冒頭でトランプ次期大統領は、大統領選挙後、記者会見を開いてこなかったことについて、「あまり正確でないニュースが出ていたので会見をやめていた。いくつかの報道機関は私をきちんと扱わなかった」と述べました。
また、主要メディアがロシアの情報機関がトランプ次期大統領の弱みを握るため不名誉な個人情報をつかんでいる疑いがあると伝えたことについて、「それは偽のニュース、フェイクニュースだ。そんなことはなかった。私たちの敵対勢力からの情報だ」と述べました。
この疑惑を報じたCNNテレビの記者が質問しようとすると、トランプ次期大統領は「あなたの会社はひどい。質問させない。あなたのところは偽のニュースだ」と述べ、記者と激しい応酬になる一幕もありました。
■「史上最多の雇用生み出す大統領になる」
トランプ氏は記者会見で、「史上、最も多くの雇用を生み出す大統領になる。きちんと結果を出す仕事をしていく」と話しました。
そして、「中国のネット通販最大手、アリババグループのジャック・マー会長など、多くのすばらしい人たちがアメリカにやってきている。彼らはこれからすごいことをするだろう。選挙結果が違っていたら、こうした人たちは別の国に行っていただろう」と自身の成果を強調しました。
また、これまでアメリカ国内の雇用が奪われているとしてメキシコに生産拠点を置く自動車メーカーへの批判を繰り返してきましたが、「ここ数週間で経済にとってすばらしいニュースがあった。大手自動車メーカー、フォードがメキシコへの工場の移転計画を撤回した。フォードに感謝したい。大手自動車メーカー、GM=ゼネラル・モーターズもフォードなどの動きに続くことに期待している」と述べました。
批判の矛先は製薬会社にも向けられ、トランプ氏は「製薬産業はさんざんたる状況だ。製薬メーカーは、たくさんの薬を供給しているがかなりの部分をアメリカで作っていない。適切な価格で購入し何十億ドルという費用を支払わずにすむようにする」と話し、薬の価格の引き下げを求める考えを示唆しました。
そのうえで、「ミシガンやオハイオなど私が選挙で勝利した場所でメキシコなどの外国に工場を移転するために従業員をすべて解雇するようなことはさせない。おとがめなしで海外移転しようとする企業には高い関税をかける」と述べました。
さらに、海外移転しようとする企業に対しては「国内にも競争力があり移転可能な場所はたくさんある。ミシガンからテネシーなどに移転すればいい。私は何も競争力を奪おうとしているわけではない」と生産拠点の移転はアメリカ国内ですべきだという考えを強調しました。
■「ハッキングはロシアがやったと思う」
オバマ政権下で悪化しているロシアとの関係についてトランプ氏は、「ロシアとはひどい関係なので、プーチン大統領が私のことを気に入ってくれるのなら、それは財産だ。ロシアは過激派組織IS=イスラミックステートとの戦いで助けになる。ただ、うまくやっていけるのかどうかはわからない。うまくいくことを望む」と述べました。
そのうえで、自分自身とロシアとの関係を問われたトランプ氏は「ロシアとは一切取り引きがない。借りもない。取り引きしようと思えばできるが、利益相反になりかねないのでやらない」と述べました。
また、大統領選挙でロシアがプーチン大統領の指示のもと民主党のクリントン氏を妨害しトランプ氏を助けるため妨害活動を行っていたとする情報機関の分析結果に関し、「ハッキングはロシアがやったと思うが、われわれはほかの国にもハッキングされている。最近、2200万件の情報がハッキングされたが、やったのは中国だと思う。守りをしっかりしなければならない。民主党はハッキングされることに無防備だった。とてもひどかった」と述べました。
そのうえで、「プーチン大統領はハッキングすべきでなかったし、これからはやらないだろう。ロシアは私が大統領を務めている間は、ほかの人が大統領の時よりも、わが国により敬意を払うだろう」と述べました。
■「大統領職に専念したい」
トランプ氏は、大統領としての職務と不動産業などみずからの事業との間で利害が生じる利益相反の問題が起きる可能性があると批判が出ていることを踏まえ、「私は大統領の職務とみずからの事業をうまく両立することができる。だが、大統領職に専念したい。今後は息子2人が会社を経営する。彼らはプロとして業務にあたり、私に相談することはない」と述べました。
さらに、みずからの政権への起用を明らかにしている人材についても利益相反の懸念が出ていることに対して、「最高の政権メンバーだ。例えば、国務長官に指名した大手エネルギー会社エクソンモービルの前のCEOティラーソン氏は企業経営の手腕がすばらしい。アメリカは外国に遅れをとっているため政権に最高の人材を起用したい」と説明しました。
■日本を名指し「貿易の不均衡是正が必要」
貿易政策についてトランプ氏は、「悪い取り引きばかりして貿易で多額の損失が出ている。中国や日本、メキシコなど、どの国とも良い取り引きができておらず、貿易の不均衡となっている」と述べ、中国などとともに日本を名指しして貿易の不均衡を是正する必要があると訴えました。
さらに、「ロシアをはじめ、中国などほかの国々はアメリカを最大限、経済的に利用してきた。中国にいたっては南シナ海に巨大な要塞も作っている。だが、ロシアや中国、日本、メキシコなどすべての国が、今後は、これまでのアメリカのどの政権に対してよりもはるかに大きな敬意を払うことになるだろう」と述べました。
■オバマケア「できるだけ早く廃止し別の制度に」
事実上の国民皆保険を目指す医療保険制度改革、いわゆるオバマケアについてトランプ氏は、「最悪の制度だ。間違った方向にあなたを導いている。自己負担の保険料が高く、人々は保険料を払うために破産寸前となり、高額なためにその制度を利用することさえできない」と批判しました。
そのうえで、「厚生長官が承認されしだいできるだけ早く廃止し、ほぼ同時に別の医療保険制度に替える。新しい制度では、ずっと安く、はるかによいものになる」と述べました。
■「メキシコ国境沿いの壁建設 すぐに交渉始める」
メキシコとの国境沿いに築くとしてきた壁についてトランプ氏は、「就任後すぐにメキシコ政府との交渉を始める。交渉を終えるまでに1年半ぐらいはかかるだろう。ペンス次期副大統領が壁建設を始めるため、議会などを通じて最終的な承認を得る努力を主導してくれている。メキシコ政府との合意に至る前に、すぐに壁の建設を始める」と述べました。
そのうえで、「メキシコ政府が私たちに壁の費用を払い戻す。それは税金をとる形か、代金の形なのか、たくさんの形があるが、確実にメキシコ政府が支払うことになる」と述べました。
また、メキシコとの関係について、「メキシコ政府を尊敬し、メキシコ人を愛している。私のために働いてくれている多くのメキシコ人がいる。驚くべき人々だ。しかし、メキシコ政府はひどい。メキシコはアメリカを利用してきた。それを許すべきではなかったし、今後、それが起こることはない」と述べました。
■連邦最高裁判事の欠員「指名は2週間以内に」
トランプ氏は連邦最高裁判所の判事の欠員について、「20人ほどの候補者リストがあり、この中から選ぶ。非常に多くの候補者に会ったが、すべてにおいて傑出している」と述べました。
最高裁判事をめぐっては、去年2月、保守派のスカリア判事が死去したため、判事1人が欠員となり、保守派とリベラル派が4人ずつできっ抗する異例の事態となりました。
民主党のオバマ大統領は、スカリア判事の後任を指名したものの、野党・共和党が反対したため承認されていません。
トランプ氏は「すばらしかったスカリア判事の後任に誰を指名するかは私が決断する。それは私が大統領として選ばれた1つの大きな理由だと思うからだ。人々は、今、最高裁判所で起こっていることを見たくないと思っているからこそ私が選ばれた。判事の人事はとても重要な決断だと思っている」と述べました。
そして、指名の時期について「1月20日から2週間以内になるだろう」と述べました。
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