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http://parstoday.com/ja/news/world-i23869
2017年の新年の幕開けと差し迫る問題(音声)
西暦2017年が始まるとともに、トルコ・イスタンブールのナイトクラブで銃乱射事件が発生し、35名が死亡、46名が負傷しました。
IRIBアボルファトフ解説員
この事件は、2017年が昨年よりも不穏な、より流血の多い年になる可能性があるということを示しています。
テヘランの中心部にあるマジディエ地区では、アルメニア人やキリスト教徒が、買い物を行い、新年を祝っています。しかし、イランの近隣諸国、つまりトルコでは違った様相を示しています。しばらくの間、トルコの各都市は不穏な状態となっています。
ヨーロッパの人々も、厳戒態勢と、テロに対する恐怖の中で、新年の祝祭を開始しました。この数年間、無関心や政治的利用により、大きな怪物となったテロは、現在も世界にその影を落としています。今年においても、この怪物により、より多くの人々が死亡し、より多くの地域が破壊されることになるでしょう。シリアやイラクでのテロ組織ISISの度重なる敗北により、テロリストはヨーロッパやアメリカ、北アフリカ諸国に戻り、この地域で悲惨な出来事を起こすことになるでしょう。
2017年に人々を脅かす脅威は、テロや暴力だけではないでしょう。国際体制に影響を及ぼす国々の政治的な対立も、世界各地の人々の生活環境をより難しいものにする可能性があります。たとえば、アメリカのトランプ次期大統領とヨーロッパ諸国の、気候変動に関するパリ協定をめぐる見解の対立をあげることができます。
もしトランプ氏の公約どおり、アメリカがパリ協定から脱退する場合、世界は更なる環境汚染に直面し、気候変動はより大規模な形で、人々の生活に影響を及ぼすことになります。一方で、トランプ氏のアメリカ大統領当選は、経済大国間の商業的競争への懸念を生じています。
もし、アメリカと中国が、商業的な問題をめぐり競争を拡大すれば、世界経済の弱体化はさらに進み、最終的に、その関係者や弱小国、多くの人々が被害をこうむることになるでしょう。一方で、今年におけるイギリスのEU離脱に関する決定事項の実施は、経済や金融における懸念を増しています。もし、今年のフランス大統領選で、イギリスのEU離脱や、アメリカの社会的な抗議に同調する勢力が勝利すれば、2017年はヨーロッパにおける協調が終焉する年となるでしょう。
2017年の始まりにおける、政治、経済、安全保障面での懸念の一方で、国連安保理がシリアの停戦を支援する決議を2016年の終わりに採択したことは、希望あるニュースであり、これは国際的な協力によって大きな危機を解決できる可能性があるということを示しています。この危機は、テロ組織や暴力的な集団を支援する西側諸国やアラブ諸国の内政干渉により始まりました。また、パレスチナ自治領におけるシオニスト政権イスラエルの入植地建設政策を非難する、国連安保理決議の成果を維持することも、今年の国際社会の懸念のひとつなるでしょう。
イスタンブールにおけるテロとともに2017年は幕を明けましたが、テロの拡大や、政治的、経済的な不安など、その脅威の要因となるものに立ち向かうために、国際社会が強い意志を持って団結すれば、2017年、世界では希望ある変化が生じることになるでしょう。
2016年01月01日19時04分
[音声はこのリンクより元記事のページでお聞き下さい。]
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