http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/872.html
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昨日、太陽に危険な異常活動が続いていることを書いた。さらに、その後の情報が得られたので追記しておく。
宇宙天気ニュース
http://swnews.jp/
2022/ 3/29 13:03 更新
2975黒点群でM4.0などMクラスフレアの発生が続いています。昨夜から太陽中心部の2975黒点群の活動が活発になり、28日20時(世界時28日11時)の4.4の中規模フレアを先頭に、今日の昼にかけて、C9.8、M1.0、M1.0、M1.1、M2.2、M1.1などM1前後のフレアの発生が続いています。
M4の規模に達するフレアの発生は、1月20日のM5.5以来で、およそ2か月ぶりです。
最初のM4.0と29日4時(世界時28日19時)のM1.0フレアに伴って、CME(コロナ質量放出)が飛び出しています。SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を2枚目に掲載します。
太陽の中心付近で発生しているので、太陽を丸く囲むように飛び出すハロー型のCMEになっています。地球直撃間違いなしの噴出です。
NOAA/SWPCの太陽風予報では、まだ最初のCMEに関する計算だけですが、明後日、31日12時(世界時31日3時)頃に太陽風の乱れが地球に到来すると考えています(5枚目に掲載しています)。実際には、これを追いかけるように2つめのCMEが噴出していて、地球に到来する乱れはより大きいものとなりそうです。オーロラや磁気嵐など磁気圏活動の強まりに注目して下さい。
南東(左下)の2978黒点群でもCクラスの小規模フレアが発生しています。
無数の黒点が集まった2975で、Mクラスフレアが連続し、中規模のCME(コロナ質量放射)が続き、地球軌道に向かっているとのこと。
現段階で、地球軌道に到達したCMEが形成する南向き磁場によるサージ電流の危険情報は出ていないが、おそらく、明日あたりからオーロラが見られることだろう。
だが、スマホやテレビなど無線通信に障害が出る可能性があり、一日何回も再起動をかけないと正常に作動しなくなるかもしれない。
しかし、これから2976・2978でX数十規模のフレアが出る疑いがあり、もしもX数十が出てケベック大停電のような事態が予想される場合は、東京の空にも巨大なオーロラが出現する可能性があるが、見とれている暇があるなら、家のブレーカを落として、全電源を遮断しなければならない。(サージ電流の完全遮断には、アース接地が必要)
もし、大規模な誘導電流が発生したなら、パソコン・テレビはもとより、ガス・水道・電気の公共インフラも壊滅的な打撃を受けて、機器の交換を必要とするかもしれない。
たぶん、その前に電力供給が緊急事態停止されると思う。
その間、暖房も給水もできないので、灯油ランタン・乾電池式ランタンやポリタンク給水でやり過ごさなければならない。トイレもバケツに水をくみ置きして流すことになる。灯油ランタンの大型なら、相当な暖房効果が得られる。
食事は、外部エネルギーを必要としない缶詰などを利用する。トイレは大量の水を使うので、風呂桶を満水にすることが大切だ。
1989年のケベック大停電では、発電所が壊滅的打撃を受けたが、当時は、まだマイコン機器がほとんど存在しないアナログ・インフラだった。
だが、今は違う。すべてのインフラは半導体を利用してコントロールされているので、その半導体がサージ電流にやられた場合、機器取替しかないので、最悪、回復に5〜10年かかると予想され、インフラ遮断によって人口の9割が死亡するとの米国防省の予測さえある。
(現在、世界的な半導体不足なので、まず新しいコントローラーは入手できない。想像を絶する混乱が起きるだろう。)
とりあえず、水があれば生きてゆける。調理は、カセットガスコンロを利用すればよいが、もしX50フレアによる電力崩壊が起きた場合、復旧には数年を覚悟する必要がある。カセットガスの場合は、一人暮らしの私で、毎月10本程度使うので、半年分として60本くらいの備蓄が必要だ。
ちょうど、ロシアによる核戦争の危険性も重なっているので、備蓄は大切である。
以下に、「InDeep」や「地球の記録」(同じ作者)から引用する。
やっぱり今の太陽は変だ 2022年3月28日
https://indeep.jp/the-sun-is-strange-now/
[記事] 非常に巨大、かつ爆発的なエネルギー発生メカニズムを持つ黒点が地球に向いてきた 地球の記録 2022年3月28日
https://earthreview.net/huge-sunspot-with-magnetic-reconnection/
これは「大変に大きな黒点群が現在地球に向いてきている」ということをお伝えしたものなのですが、この記事を投稿したすぐ後に、スペースウェザーの太陽の情報が更新されていまして、「その後ろに,またデカイ黒点が見えてきた」のです。上の記事を書いている時点では、見えていませんでした。
太陽の直径は、およそ地球の「 109倍」ですので、そこから大まかに地球サイズを示していますが、それぞれの黒点の強い領域(黒い部分)の面積だけで地球の面積を大幅に上回っていまして、左端に見えてきました黒点群 AR 2978 というのも、横から見てもデカイことがわかります。何だか次々とすごそうなのがやってきています。
1ヵ月くらい前に、太陽の裏側で「観測衛星史上最大の爆発(コロナ質量放出)」が観測された後に、以下の記事を書きました。
[記事] 太陽、食糧、そして準備 In Deep 2022年2月24日
https://indeep.jp/solar-activities-foods-and-preparations/
「なんか次々と強そうなのが来るんじゃないだろうな」という感じはあったのですが、現在地球に向いているこの黒点群は、スペースウェザーによれば、「磁気リコネクション(磁気の再接続)」というエネルギーを持つ場であるものである可能性が強いのだそうです。
スペースウェザーの記事では、2019年12月の論文にリンクが貼られていまして、その説明では以下のようなもののようです。
「宇宙科学における磁気リコネクション:過去、現在、そして未来」より
Magnetic Reconnection in the Space Sciences: Past, Present, and Future
https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1029/2018JA025935
宇宙では、磁気リコネクションという謎のメカニズムによって大量のエネルギーが爆発的に放出される。
この再接続は、磁場に蓄積されたエネルギーを荷電粒子のエネルギーに、突然変換し、太陽や恒星のフレア、地球に近い空間での磁気嵐やオーロラ、磁気的に閉じ込められた核融合装置の大きな混乱などのさまざまな現象に磁力を供給する。
これは、衛星の損傷、宇宙飛行士の危険、電力網やパイプラインへの影響など、宇宙天気に関連する多くの危険な影響の背後にある要因だ。
このリコネクションを理解することで、これらの磁気爆発を定量的に記述および予測することができる可能性がある。したがって、磁気リコネクションは長年にわたって科学的関心の最前線にあり、さらに多くの人々にとって重要になるであろう。
「黒点 AR 2975 は急速に成長しており、地球に向けられた太陽フレアの脅威が高まっている」
と書いていますが、今後数日間から 1週間ほどは、いつ巨大な太陽フレアが発生するかわからない面はあるのかもしれません。
以下は、2015年にアメリカが巨大フレアに備えての、全省庁と国家機関と協調しての行動計画について取り上げたものです。アメリカ合衆国大統領行政府が作成した「国家宇宙天気行動計画」という書類をご紹介しています。7年前ですね。
[記事] 米国ホワイトハウスが巨大なフレアやCMEでの太陽嵐の「地球への直撃」に備えての行動計画を全省庁と国家機関と協調して開始
In Deep 2015年11月11日
https://indeep.jp/white-house-is-prepping-for-a-huge-solar-storm/
以下は、イギリス気象庁が、2018年に、太陽嵐によるブラックアウトを警告した際の報道をご紹介したものです。
[記事] イギリス気象庁が「巨大な太陽嵐による大規模なブラックアウト」を警告。……しかし、なぜ今の時期に? (もはや太陽はほぼ活動していないのに)
In Deep 2018年11月21日
https://indeep.jp/uk-goverment-warned-space-storms-cause-blackout/
このタイトルに「……しかし、なぜ今の時期に?」とありますが、この2018年11月頃の太陽活動は、「ほぼ死んでいた」からです。黒点はずっと出ておらず、太陽フレアなど発生することさえありませんでした。
ともかく、これらの欧米などの太陽活動への懸念は、どうも今になって現実となりつつあるようで、今、地球に向いている太陽黒点から巨大な太陽フレアや CME が発生しなかったとしても、今後、
「こういう複雑なエネルギーを持つ巨大黒点が次々と出現し続ける」
という可能性もあり、そういうことになっていった場合、いつかは地球を直撃する磁気嵐を発生させる太陽フレアが起きてもおかしくはないです。
こういう、これまで聞いたことのないようなエネルギー構造などの話を目の当たりにしますと、以前、
「今、太陽系は銀河系の中心に最も近い位置に近づいている」
と主張していたハンガリーのブダペスト工科経済大学の科学者の述べていたことを思い出します。以下の 2019年の記事にあります。
[記事] 太陽系は、現在「銀河系の最も中心部に近づいて」おり、地球を含む太陽系は非常に高いエネルギーが支配する宇宙の領域に突入するとハンガリーの科学者が警告
In Deep 2019年9月26日
https://indeep.jp/solar-system-is-closet-galactic-core-now/
これは科学的には実証しようがないことだとは思うのですけれど、ジャマル・S・シュレア博士という方は、以下のように述べていました。
(2019年9月のシュレア博士の文章より)
> 銀河系内の太陽の真の運動の状態は円運動ではなく、原子内の電子の運動とまったく同じだ。
> その中で、現在のすべての兆候は、太陽系は、銀河系の最も高い位置にある銀河コア(核)に可能な限り近い位置に近づいていることを示唆しているように見える。この領域は、太陽を囲む最もエネルギーのある地域となる。
> そして、この密な領域は、太陽の磁場と太陽系のすべての惑星の磁場を変えているのだ……
> ……間違いなく、太陽系全体で変化が起きている。この事実は、追加されるデータによっても示される。たとえば、太陽の磁場の強さの増加は、太陽系内で起こっている劇的な変化の最も明白な証拠の 1つだ。
> 米カリフォルニアにあるラザフォード・アップルトン国立研究所の調査によると、太陽の磁場は 20世紀だけで 230%増加した。太陽のエネルギーの変化は太陽風を通して外側に放射し、それにより星間空間の電荷を増加させる。 (Jamal S. Shrair)
> 太陽の磁場は 20世紀だけで 230%増加した。
というのが、もしかすると現在までも続いていて、次第に極点に近づいているということでもあるのですかね……。そのあたりは何ともわからないです。
仮に、「今の状況」で、大規模な停電の発生を伴うような太陽嵐を噴出させる太陽フレアが起きた場合、いろいろなことがあるとはいえ、どこの地域が被害にあったとしても、
「その地域の食糧とエネルギーの輸送が突然止まる」
ということがあります。
あるいは、直撃を受けた地域の暗号通貨や株式や預金などを含めた「金融資産の麻痺、あるいは消失」が起きる可能性もあります。今の金融資産は、結局デジタルですから、過去のどの時代よりも巨大な太陽フレアに対しては弱い資産です。
あと、原子力発電所のある地域が直撃を受けた場合、「原子力発電所への保全電力もストップする」と見られます。
通常の停電とは異なり、原発の非常電源が機能しなくなる可能性が高いため、冷却電源などが完全に断たれ、メルトダウンを待つだけとなる恐れがあります。
いずれにしましても、今の太陽の状況を見ていますと、現在の太陽活動(サイクル 25)が最大に達すると推定される 4、5年後までに、そういう太陽フレアが起きてもおかしくない気もしてきました。
太陽フレアが発生したかどうかについては、NOAA (アメリカ海洋大気庁)の、おおむねリアルタイムの太陽フレア監視モニターがあります。
NOAA GOES X-RAY FLUX
https://www.swpc.noaa.gov/products/goes-x-ray-flux-dynamic-plot
このグラフの右側にある X から A のうちの「X」を超えた場合は、巨大なフレアが発生したことになります。しかし、X10以下なら、懸念するほどのものではないとは思います。それを超えると、やや未知の領域ですので、わかりません。
私が太陽の観察の中で経験した最大のフレアは以下の記事にある X9.3です。
[記事] 1990年以来27年ぶりに強力な「 X 9.3 」の太陽フレアが突然噴出される。コロナ質量放出が地球方向へ進行している可能性。影響は現時点では不明
In Deep 2017年9月7日
https://indeep.jp/x-9-3-solar-flare-september-6-2017-surprised/
次の巨大黒点も含めて、今後 10日間ほどがどうなるかという感じでしょうか
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一部引用以上 引き続いて「地球の記録」から引用
巨大黒点群はその後の24時間で20回近くの太陽フレアとCMEを噴出。3月31日頃から、弱いながらも地球への磁気嵐の衝突が連続する見込み 2022年3月29日
https://earthreview.net/cmes-are-heading-for-earth/
NOAA (アメリカ海洋大気庁)のデータによれば、前回の記事の後からの約 24時間で、「 6回の Mクラスのフレアと 11回の Cクラスのフレアが発生」しています。
幸い最も強いレベルの X フレアは発生していませんが、強いフレアではなくとも、連続して発生し続けており、そして、CME (コロナ質量放出)を伴っている太陽フレアが多く、スペースウェザーによれば、3月31日 (日本時間では 4月1日頃)から地球も、決して強くはないですが、磁気嵐の影響を受けそうです。
この活発な活動状況では、Xフレアなどの発生の可能性はありそうですので、今後数日、あるいは東側に次の巨大黒点が見えていますので、さらに 10日間ほどは何が起きるかわからない感じではあります。スペースウェザーの記事をご紹介させていただきます。
複数のCMEが地球に向かっている
MULTIPLE CMEs ARE HEADING FOR EARTH
spaceweather.com 2022/03/29
https://spaceweather.com/archive.php?view=1&day=29&month=03&year=2022
太陽黒点 AR 2975 の挙動が活発だ。昨日から 17回以上、太陽フレアを爆発させている(11回の Cクラスフレアと 6回のMクラスフレア)。
この爆発により、少なくとも 2つの CME (コロナ質量放出)、場合によっては 3つが地球に向かって飛散した。
最初の CME は、NASA と NOAA によってすでにモデル化されている。それによると、3月31日に地球の磁場に衝突すると予測されている。2番目の CMEと、可能性のある 3番目の CMEがすぐ後ろに続く。これらは、おそらく 4月1日に地球に到着するだろう。それらの複合的な影響は、 G2から G3クラスの地磁気嵐を引き起こす可能性がある。
(※) G2と G3の地磁気嵐とは、それぞれ下から 2番目と 3番目のレベルです。
最初の CME の斑点は、カメラに当たるエネルギーの高い陽子だ。それらは、CMEの前縁での衝撃波によって地球に向かって加速された。1日以上経っても、地球周辺の陽子数は上昇したままだ。
[記事] 太陽フレアは大地震を誘発する : 太陽と地震の関係を過去20年のデータ分析から「確定させた」2020年のネイチャーの論文を、黒点活動が過激化している今再び読み返してみる In Deep 2022年3月29日
https://indeep.jp/solar-flares-trigger-mega-earthquakes/
地震はともかく、まだ数日の間は、これらの黒点は同じように太陽フレアを発生させ続けると見られますので、地球の磁気嵐の影響も少し長く続きそうです。とはいっても、強い磁気嵐ではないですので、実生活に影響が出ることはないはずです。場合によって、携帯通信などに多少の影響が出る可能性もほんの少しあるといった程度だと思われます。
太陽活動の最大期に向かう今後 5年くらいはこんな日々が続くのかもしれません。
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引用以上
今のところ得られている情報では、携帯やパソコン、無線通信に多少の影響(デリンジャー現象)が出る可能性があるが、電力が遮断するような深刻な影響は考えられない。
だが、一連の巨大黒点活動は、まだ活発で、もしもX二桁クラスのフレア・CMEが出たなら、最初に書いたように、あらゆる電気機器にアース接地を行い、電子機器は電源を遮断することが必要になるだろう。
これから十日ほどの間、黒点活動に緊張が続く。
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