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専門家が警鐘を鳴らす GWに最大級の富士山噴火と巨大地震
https://wjn.jp/article/detail/3842203/
2019年04月27日 06時00分 週刊実話 掲載号 2019年5月9・16日合併号
画像はイメージです
富士山の噴火史を振り返ってみると、江戸時代中期の1707年の宝永噴火から300年以上、静穏な時期が続いているが、3・11の東日本大震災(2011年)の影響で日本全国の火山が活動を活発化させたと見る専門家は多い。直近でいえば、4月16日午後6時半頃、阿蘇山中岳第一火口で小規模な噴火が起きている。
武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏が言う。
「東日本大震災では、宮城県牡鹿半島が東南東に5.4メートル、関東地方でも30〜40センチ動いた。この急激な地殻変動が火山に影響しないわけがありません。富士山はマグマが300年間蓄積されているわけですから、次に噴火する際は、宝永噴火同様、最悪のシナリオになることもありえます」
今では考えられないが、奈良から平安時代は、富士山山頂から煙が上がり、火山ガスが出ていたそうだ。
「宝永噴火前の富士山は、地下のマグマが出にくい状態にありました。ところが、相模湾側で発生した1703年の元禄地震、日本最大級とされる1707年の宝永地震と、相次いで巨大地震が起こり、富士山のマグマの上昇を誘発させた可能性があるのです」(サイエンスライター)
とはいえ、火山噴火の予知は非常に難しいという。
「世界的に見ても、火山は何カ月、何週間も前から予知するなんてことはできません。せいぜい1週間前、数日前ということがよくある。富士山の場合、いきなり噴火ということも考えられます」(前出・島村氏)
前述した阿蘇山も警戒レベルを2に引き上げた途端、噴煙の高さが200メートルの小規模な噴火に至っている。
実は、富士山の周辺では6年前、噴火の兆候らしき現象が発生していた。河口湖(山梨県)の水位が約2メートルも下がったのだ。
富士五湖の中で標高が最も低い河口湖で、約半年間にこれほど水位が下がった記録は過去に例を見ないという。さらに山頂を挟み南東側の静岡県富士宮市では突然、大量の地下水が湧き出した。その他にも斜面で噴気が観測されたり、山麓の洞窟の氷柱が短くなるなどの現象が報告された。
もっとも、これらの現象は現在収まっているが、富士山の火山活動に何らかの異変をきたしていると言えはしないか――。
富士山が噴火した場合、噴煙が10q程度の高さに上がると、火山灰は季節によっては時速数十キロの偏西風に乗り、100q離れた東京まで数時間で到達する。宝永噴火の際は2時間で新宿に火山灰が降ったとの記録があるほど。世界遺産に指定され、世界各国から観光客が訪れるゴールデンウイーク10連休中に富士山が噴火したらどうなるか。
防災ジャーナリストの渡辺実氏が警鐘を鳴らす。
「富士山噴火の兆候をキャッチしたら、遊園地などの観光施設は閉園すべきです。噴火してから避難するのでは遅きに失しますから。行楽地周辺もバスやマイカーで大混乱になるはずです。中央高速、東名高速、首都高は閉鎖され、車は一般道を走ることになるが、いつになったら帰宅できるのか、遊びにきた人は気が遠くなるような時間をすごすことになると思います。だからこそ、気象庁は空振りでもいいですから警報アラームを発すべきなのです」
次の噴火が富士山のどの箇所で起きるかは分からないが、宝永噴火を基にしたシミュレーションによると、富士山の南東斜面から白い雲のようなものが湧き上がり、急速に大きくなったという。噴火の始まりだ。
そして、富士山の東斜面には高温の軽石が大量に落下し、家屋を焼き田畑を埋め尽くした。夕暮れには噴煙の中に火柱が見え、火山雷による稲妻が空を飛び交うのが目撃された。また、西湖・精進湖・本栖湖の湖岸でも溶岩が見られた。
降灰の範囲は噴火の規模や風向きなどによって大きく変化するものの、東側では千葉県まで達するとされる。火山灰が10センチ以上、道路に積もると通行不能になる他、空港は0.2〜0.4ミリ以上で滑走路の表示が見えにくくなり、空港閉鎖の可能性がある。鉄道も火山灰が線路上を覆いつくし、長期間の運休は必至だ。
迫りくる富士山の噴火は火山灰を噴出させた宝永噴火のようなタイプなのか、それともダラダラと溶岩が流れ出す貞観噴火(864年)のようなタイプなのか。
琉球大学理学部名誉教授の木村政昭氏が語る。
「過去の例を見てみると、交互に繰り返しているようです。つまり、次に発生する噴火は貞観噴火のように、溶岩が流れ出すタイプの噴火のような気がします。もし、このタイプの噴火だとすると、降灰によって生じる複合的な被害は生じなくなる。溶岩が流れ出すエリアだけ気をつければいいことになります」
前出の渡辺氏が補足する。
「溶岩が流出するタイプの噴火も、最初に降灰し噴石が飛び交うので要注意です。その後に溶岩が流れ出るが、市街地の中を流れた場合、心配なのは火災です。火災が広がり、一般市民、観光客の区別なく、大惨事に巻き込まれていきます。観光客などは、どこへ避難したらいいのか分からず、右往左往して現場は地獄絵図となるでしょう」
火山噴火と大地震はセットで起きるのが定説だ。ちなみに、貞観噴火の1年前の863年は、新潟でM8の越中・越後地震、宝永噴火の49日前には宝永地震が発生している。
ゴールデンウイーク中も警戒が必要だ。
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