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6月12日早朝、大隅半島東方沖M5がありました。5月23日以来、記事の投稿が途絶えていましたが、原因はブラウザーの不具合です。今朝、別のブラウザーで久しぶりにネットアクセスし、Hi-net自動処理震源マップを見て驚きました。
「日本全国広域」「最新7日間」で見る、太平洋側の深発地震(濃い青のドット)が2倍程度以上に増加していたからです。また、「千葉県」「最新7日間」を見ても、千葉県の九十九里浜沖の微小地震が非常に多く発生していました。保存してある過去のデータを見ようとしたのですが、そのパソコンの電源が勝手に落ちてしまって見れないので、はっきりしたことは言えませんが、少なくともこの数年間ではもっとも多く九十九里浜の中央部の沖合で微小地震が発生しています。
この地域は、房総半島の蛇紋岩化域の一部です。蛇紋岩はその周囲の岩盤よりも軽く、そのため浮力を持ちます。蛇紋岩は基本的に海のプレートが深く沈み込んだ結果造られるため、海のプレートの一部です。蛇紋岩化域は、海のプレートの一部として陸のプレートの下面に密着することになり、この領域を通して、太平洋プレートの西向き圧力が陸のプレートへ伝わることになります。
1923年の関東大震災の前も、蛇紋岩化域でM7地震が発生しています。この時は房総半島の根元付近でした。現在は、蛇紋岩化域の海域で微小地震が多く発生していますから、伊豆・小笠原海溝の八丈島付近の緯度で太平洋プレートの西向き圧力が大きく働き、M7以上地震を起こしつつある可能性がかなり高いと思います。このことは、三重県沖から南東方向へ伸びる濃い青のドットの帯(深発地震を表すもの)が明瞭に見えるようになっていることとも整合的です。太平洋側の濃い青のドットのほとんどは三重県沖から北緯25度付近へ南東方向に伸びる帯状の区域に分布します。現在は、北緯30度付近で濃い青のドットが多く出現しています。八丈島はより緯度の高い地域(房総半島により近い位置)にありますから、八丈島付近の太平洋プレートは、北緯30度付近から下へ引っ張り込む力を受けることになり、このあたりでの大きな地震発生の可能性が高いと思います。
慶長地震は大津波を伴い、陸域の揺れはあまりなかったとされますが、この震源域を伊豆鳥島付近とする研究があります。現在、この慶長地震の再来の可能性が高いと思われます。
蛇紋岩は、海のプレートが急角度で沈み込んだ結果造られる様子で、東北日本の太平洋沿岸部では、太平洋プレートが低角度で沈み込んでいるため、蛇紋岩はできていない様子です。関東地方では、陸のプレートの下にフィリピン海プレートがあり、さらにその下へ太平洋プレートが沈み込んでいるため、東日本の東北地方よりも関東地方で太平洋プレートは急角度で沈み込むことになり、これが房総半島付近で蛇紋岩化域ができる原因だと思われます。
2011年3月のM9地震で、宮城県の牡鹿半島付近で太平洋プレートが50m程度大きく滑っていますから、その南隣の茨城県から千葉県沖は太平洋プレートの西向き圧力がとても大きくなっているはずです。もちろん、岩手県から襟裳岬までの北隣も同様に太平洋プレートの西向き圧力が大きくなっているのですが、この地域(十勝沖を含む地域)はM8地震がすでに起こっていますから、次にM8が起こるのは311大地震の震源域の南隣であるはずで、慶長地震の再来が近い将来起こる可能性は高いのです。
また、それが起こった場合、より311の震源域に近い関東平野ではM7規模の地震が続発するはずです。東京湾北部や霞ケ浦西方でM7が起こることは確実です。また、千葉県東方沖、特に、犬吠埼沖でかなり大きな地震の発生があるはずで、その結果、陸域にとても近い地域で大津波が発生することになり、この被害が問題だと思います。東海原発などの原子力施設の被害もあると思います。
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