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Hi-net自動処理震源マップのN= の値で、比較的大きな変動
昨日2月24日19:00頃と比べて、本日2月25日19:00頃のN=の値に多少大きな変動が目立ちます。
基本的には増加での変動が多いので、大きな地震の直前の前兆現象ではないと思いますが、注意が必要だと思います。
「最新24時間」:
「日本全国広域」289→340(増加51)
「日本全国拡大」286→339(増加53)
「北海道」17→26(増加09)
「東日本」184→227(増加43)
「本州中部」099→137(増加38)
「西日本」098→099(増加01)
*全国と東日本での増加が大きいのが特徴だと思います。西日本ではほとんど変化がありません。
「最新7日間」の50地域(ほぼ県別の地域分けと同じ)で20以上の変動があったもの:
「静岡県」274→303(増加29)
「神奈川県」195→229(増加34)
「埼玉県」235→283(増加48)
「長野県」283→327(増加44)
「山梨県」270→307(増加37)
「群馬県」202→222(増加20)
*関東から中部地方でのみ20以上の増加が観察されています。しかも、内陸県である「埼玉県」が最大の増加幅でした。
「最新30日間」の50地域で20以上の変動があったもの:
「福島県」2219→2160(減少59)
「栃木県」2390→2360(減少30)
「茨城県」3213→3173(減少40)
「静岡県」1133→1187(増加54)
「神奈川県」0761→0811(増加50)
「埼玉県」0945→1006(増加61)
「長野県」1233→1294(増加61)
「山梨県」1085→1135(増加50)
「群馬県」0907→0934(増加27)
「岐阜県」1200→1225(増加25)
「富山県」1037→1068(増加31)
「愛知県」1058→1094(増加36)
「大阪府」1392→1420(増加28)
「熊本県」1684→1707(増加23)
「宮崎県」2273→2311(増加38)
「鹿児島県」1493→1515(増加22)
*20以上の減少が「福島県」、「栃木県」、「茨城県」で観察されています。増加幅の最大は「埼玉県」と「長野県」の増加61でした。
太平洋プレートが日本海溝南部で沈み込むことによる西向き圧力が陸域の地殻へどんどんと西向き圧力を伝えているのだと思います。興味深いことに、「千葉県」は「最新7日間」で増減なし、「最新30日間」で増加09でした。
多分、福島県と茨城県の県境付近の沖合にある固着域に太平洋プレートの西向き圧力がかなりかかっていて、しかも、その圧力のかかり方が水平方向から鉛直方向へ変化しているのではないでしょうか。沈み込んだ海山の上面と陸の地殻の下面の間にあった軟らかい地層がクッションの役割を果たしていたのが、太平洋プレートの西進に従ってだんだんと海山の表面から押し出され、海山の上面が陸の地層の下面に直接接するようになり、結果的に海山の斜面が陸の地殻へ斜め上向きの力を加えるようになってきているのだと思います。
「千葉県」の変動が「福島県」や「茨城県」に比較して小さいのは、311大地震で最も大きくずれた宮城県牡鹿半島付近の緯度から見て、「福島県」や「茨城県」が近く、「千葉県」が遠いからでしょう。まず、地理的に近い福島県付近で太平洋プレートの沈み込みが大きくなり、それがやがて千葉県へ伝わっていくということだと思います。
しかしながら、福島県と茨城県の県境付近でまず大きな地震が起こるかと言えばそうとも言えないと思います。なぜなら、まず、2016年の11月22日に福島県沖(いわき沖)M7、同12月28日に茨城県北部M6が起こってしまっているからですし、更に、千葉県の犬吠埼以南は伊豆・小笠原海溝であり、太平洋プレートが別の海のプレートであるフィリピン海プレートに沈み込む部分で、海域であるため、地震計の設置があまりなく、微小地震の発生状況が陸域程はっきりとは観測できていないためです。また、2015年5月30日の小笠原諸島西方沖M8が起こっていて、これが311大地震以降で見ると、最大の太平洋プレートの沈み込みですから、太平洋プレートが次に大きく沈み込むのは犬吠埼よりも南で起こり易くなっているのです。
どちらにしろ、本日2月25日に起こった震度1以上の地震は、20:30現在で、
2018年2月25日 15時20分ごろ 静岡県西部 2.6 1
2018年2月25日 11時11分ごろ 茨城県南部 3.1 1
2018年2月25日 9時04分ごろ 静岡県西部 2.5 1
であり、3件とも陸域で、かつ関東から中部での地震です。
関東地方付近の陸域へかかる太平洋プレートの西向き圧力が大きくなっていることは明らかであると思います。
2018年02月25日20時35分 武田信弘
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