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北海道でのM8以上地震切迫が言われるが、関東の方が先のはず!
このところ急に北海道でのM8以上切迫が言われています。しかし、以下の理由から北海道周辺でのM8以上地震の発生よりも前に、関東でのM7以上地震が起こると思います。関東でM7以上地震が起これば、311大地震の震源域を挟んで反対側である北海道でもかなり近い将来M8以上地震の発生につながるはずです。
また、仮に関東よりも先に北海道で巨大地震が起こったとしても、同様に、311大地震の震源域を挟んで反対側の関東で巨大地震発生が切迫することになります。
北海道での対策も必要でしょうが、仮に巨大地震発生があった場合の損害は、人口密集が進み、産業基盤も多くある関東の方がはるかに深刻なものになるはずです。関東での対策を明示的に進める必要があると思います。
1.2011年3月11日のM9地震(以降、311大地震)の後、微小地震の起こり方に大きな変化があったのは茨城県北部と銚子沖です。どちらも関東地方であり、北海道ではありません。この変化が起こった原因は311大地震で太平洋プレートの西向き圧力がこの二つの地域へ大きくかかるようになったからではないでしょうか。
2.311大地震以降、日本付近で起こった最大の地震は2015年5月30日の小笠原諸島西方沖M8でした。この影響が及ぶのは関東であり、北海道ではありません。
3.震度1以上を観測する地震の起こり方を見ていると、北海道はそもそも発生数があまり多くなく、地震の起こり方に変調があるかどうか、判定が難しいと思いますが、関東は震度1以上地震が多く起こり、かつ、昨年2017年の春ごろから変調がどんどんと起こりだしています。具体的には震度1以上地震の発生なしが7日間に渡ることが3回、陸域と海域の地震の比が大きく変わること、茨城県を震源とする地震の減少と千葉県を震源とする地震の増加、M4以上地震の多発などです。特にこの1月はM4以上地震が関東の海域で多発しています。
4.Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」「日本全国広域」
http://www.hinet.bosai.go.jp/hypomap/mapout.php?_area=EXPJPW&_period=24hours&rn=67603
で関東から中部地方の南方の沖合にこの1年程度、M3以上の大きさと思える赤や黄色、または緑や青のドットが多いときは5個程度まで表示されるようになってきています。昨年末ごろからは3日に1日以上はこの状態です。伊豆・小笠原海溝北部からの太平洋プレートの西向き圧力が非常に強く関東平野を構成する陸のプレートにかかりだしているはずです。
5.銚子沖(犬吠埼沖)の微小地震の発生の仕方がこの1年程度でかなり異なってきているようです。311大地震以降、ほぼ一貫して赤いドットのみであったのが、黄色いドットが増えてきました。この1月では、「最新30日間」の「千葉県」
http://www.hinet.bosai.go.jp/hypomap/mapout.php?_area=EXP12&_period=30days&rn=65861
で見ると、犬吠埼周辺では黄色のドットの方が優勢であるように思います。
6.茨城県北部の地震で震源深さが60キロ以上のものがこの1月は急激に増加しています。yahooの地震サイトの茨城県北部地震
https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/?e=300
で20件ずつを今年1月20日、昨年8月5日、昨年4月16日での最新20件を震源深さ別に集計すると、60キロ以深の地震が増加していることが分かりました。特に問題であるのが、1月20日現在で、今年1月になってから発生した地震4件中3件が60キロよりも深い地震であることです。311大地震で最も大きく滑ったのは宮城県の牡鹿半島東方ですから、だんだんと太平洋プレートの東日本の陸域の地下への沈み込みが南下してきていて、関東平野の北部あたりではかなり太平洋プレートの沈み込みが本格化しているということだと思います。
2018年1月20日09:00までの最新10件の集計
60キロよりも深い地震が10件中4件で40%:
ごく浅い:1件
10km:5件
60km:3件
100km:1件
2018年1月20日09:00までの最新20件の集計
60キロよりも深い地震が20件中4件で20%:
ごく浅い:1件
10km:15件
60km:3件
100km:1件
2017年8月5日までの20件の集計:
60キロよりも深い地震が20件中2件で10%:
ごく浅い:1件
10km:17件
60km:2件
以上のことから、北海道よりも関東でのM7以上地震が切迫していると思います。特に、茨城県北部で震源深さが60キロよりも深い地震が増加し、同様に犬吠埼でも震源深さが深い地震が増加しているため、この二つの地域の中間地帯である茨城県南部から千葉県北部、ちょうど霞ヶ浦の緯度にあたりますが、でかなり大きな地震が起こると思われます。
ただし、地震空白域
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E9%9C%87%E7%A9%BA%E7%99%BD%E5%9F%9F
として指摘されている房総半島南方沖及び伊豆半島東方沖でM7以上地震の最初の発生がある可能性があります。
震度1以上の地震で見ると、関東地方では昨年12月の前半は陸域地震が海域地震よりも多かったのですが、昨年12月の後半以降は海域地震の多発が続いています。
12月15日まで :陸域÷海域=7÷3=2.33
12月16日以降:陸域÷海域=4÷9=0.44
01月15日まで :陸域÷海域=7÷12=0.58
01月16日以降:陸域÷海域=1÷2=0.50(*1月19日まで)
また、この1月はM4以上地震が1月19日までで10件発生していて、これは関東全体の地震数22件の45%にも当たります。全国で起こっているM4以上地震の総数から見ても、この1月は関東の割合が非常に高い。更に、この1月の関東地方でのM4は全て海域で発生しています。
関東での地震は、1月10日までで16件、1月11日から19日までで6件。1月1日から10日までと1月11日から20日までで比べると、11日以降、圧倒的に地震数が減少していて、関東でのM7以上地震の切迫がかなりはっきりとしていると思います。
結局、関東のM7以上地震が陸域で起こるのか、海域で起こるのか、はっきりとは分かりません。しかしながら、海域での大地震も陸域での大地震もかなり切迫しつつあり、一方が起これば、他方もかなり近い時期に起こることが予測されます。また、関東でM7以上が起こると、東北北部から北海道での大地震も切迫します。
慶長地震について、伊豆鳥島あたりでの大地震を仮定すると津波被害をうまく説明できるという指摘があるそうです。最近、伊豆鳥島あたりでM3以上地震がかなり発生しているようです。
2018年01月20日21時25分 武田信弘
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