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1677年房総沖地震(1677)M8.34で津波17mの新説
【関東最大規模か 1677年房総沖地震 M8・34、津波17メートルの新説 】2014.05.12カナロコ
房総や東北の太平洋岸に大津波をもたらした1677(延宝5)年の延宝房総沖地震が、関東では最大規模のマグニチュード(M)8.34以上に達し、千葉県銚子市に高さ17メートルの津波をもたらしていたとの新説が注目されている。東北学院大などの研究チームが古文書を基に、同市の池から当時の津波が原因とみられる堆積物を発見。これまで想定されてきた地震の規模では津波が池まで及ばないため、あらためて試算を行った。東日本大震災の震源域に隣接する同地震の発生海域では300年以上も大規模地震の空白期間が続いており、同じタイプの再来が懸念されている。
延宝房総沖地震は、強い揺れを伴わず大きな津波が押し寄せる「津波地震」とみられているが、詳しい地震像は解明されていない。東北学院大や東北大などのチームは地震規模や波高の新たな知見を踏まえ、「避難対策の見直しを進めるべきだ」と指摘している。
↑千葉県銚子市の池で行われた、延宝房総沖地震の津波による堆積物の調査=2013年8月(東北学院大提供)
チームは昨年8月、銚子市に残る古文書の「大池迄(まで)浪上り」との記述を頼りに、犬吠埼から約900メートルの標高10メートルの地点に今もある池の底から泥を採取。分析したところ、海から運ばれてきたとみられる砂の層が見つかった。噴火年代が明らかな上下の火山灰層の状況などから、砂は1108〜1707年の間に堆積したと判断した。
この時期には、より南側の相模トラフで元禄関東地震(1703年、M8・2)も起きているが、東北学院大の柳沢英明講師(津波工学)は「古文書の記述がある上、位置的にも延宝の津波が有力」とみている。
ただ他の研究者からは「房総沖の地震活動はよく分かっておらず、一つの調査地点だけでは評価が難しい。堆積層の年代幅も広いため、延宝、元禄以外の未知の巨大地震の可能性も考慮すべきだ」(産業技術総合研究所の宍倉正展・海溝型地震履歴研究グループ長)との指摘も出ている。柳沢講師は「今後、堆積層の年代をさらに絞り込み、他の地点でも調査を進めたい」としている。
一方、断層モデルの一つであるM8・17の地震が房総沖で発生しても、調査した池まで津波が及ばないことがチームの試算で判明。地震規模を逆算した結果、M8・34以上であれば池に津波が届き、海岸の松が1万本倒れたとの記録も説明できることが分かった。
この場合、銚子市の津波高は局所的に17メートルとなり、10メートル前後との見方が多かった従来の研究を上回る。地震の規模も関東で発生が明らかな地震としては最大で、同様の津波地震で犠牲者が2万2千人に上った1896年の明治三陸地震に匹敵するという。
広範囲に及んだ延宝房総沖地震の津波の痕跡を調べている建築研究所の都司嘉宣・特別客員研究員は、チームの研究成果を「合理的」と評価した上で「この海域では300年以上、ひずみをため込んでいると考えられ、次への警戒が必要」と強調。愛知・知多半島や三重・尾鷲にも津波の浸水や被害の記録が存在することを突き止めており、「相模湾や三浦半島にも当然、津波が押し寄せると考えるべきだ」と注意を促す。
◆延宝房総沖地震 東北沖〜房総沖の太平洋に延びる「日本海溝」沿いで1677(延宝5)年11月4日(旧暦10月9日)午後8時ごろに起きた地震。死者は500人余りとされる。津波の来襲状況を書き留めた史料は残るが、揺れはあまり大きくなく、震度4程度だったとみられている。このため、陸地に近い海域で起きたマグニチュード(M)6程度の地震という見方も。政府・地震調査委員会は、海溝寄りの三陸沖〜房総沖の範囲内で過去400年に4回起きたM8級の津波地震の一つに位置付けている。
この記事で言う大池とは小畑池のことであろう。
池周囲の標高は10m前後、犬吠埼からはちょうど900mのところにある。
銚子人いわく「画面奥、車が走っている道路は、右に行くと犬吠、左は小畑、愛宕町、最後は銚子駅に行く道。この道の後ろに海岸がある。」と言うことだ。
この堆積物が延宝地震によるものであれ、それ以外のものであれ、今まで考えられていた最大を大きく上回る17mの津波(波が陸をさかのぼる「遡上高」も最大20メートルに達した)が過去にあった事実は衝撃的だ。(wikipediaでは「4-5m/羽鳥」と「2.5-3.5m竹内」の2説が紹介されている。白子で4〜5m羽鳥)
延宝地震の震源域は以下の図の通りだが、
240319-2-1-3.jpg
2012年にはこのあたりでM9クラスを引き起こす断層が新たに発見されている。
m9danso.jpg
銚子が17m(過去の想定の0.7〜6倍))なら、白里は銚子と同じくらいになるという事かも知れない。
17m!
津波時の避難準備は必ずしておこう。
段取り、持出し品等、再度チェックを!
June 25.2014 歴史地震と津波の記録 0 comments 0 trackback
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津波はどのように町を飲み込むか
東北地方整備局震災伝承館は東日本大震災の資料館には、以下の動画を始め、様々な資料がある。
Oct 10.2013 歴史地震と津波の記録 0 comments 0 trackback
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