http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/343.html
Tweet |
とても興味深い記事が(in-deepのサイトに本日掲載されましたので、こちらへ転載します。
記事中、グラフなどが多用されていますので、できれば、引用もとの記事をお読みください。
なお、現在と同じ「活動周期の期間が 9年」だった異常な周期のサイクル2 が終わった 1775年前後に起こった日本の大きな地震としては、
1771年4月24日(明和8年3月10日) 八重山地震
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E9%87%8D%E5%B1%B1%E5%9C%B0%E9%9C%87
がありますが、これと同じような大地震が現在起こる様子はありません。なぜなら、そもそも、
1707年
10月28日(宝永4年10月4日) 宝永地震
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9D%E6%B0%B8%E5%9C%B0%E9%9C%87
という日本史上最大と言われる南海トラフ地震が60年ほど前に発生していて、それ以来、M8規模の地震が日本の本州付近では発生がないからです。
2011年に東北でM9が発生した現在とは全く環境が異なります。沖縄から南九州でM8以上の巨大地震はまだまだ発生しません。
それよりも、1755年リスボン地震の再来があり得ます。
また、明らかに寒冷化が起こることを太陽の異常は示しているのですから、その対策が必要です。
https://indeep.jp/solar-cycle-24-is-finished-in-historical-short-span/
太陽の異常は極限に : 異常な短期間でサイクル24が終焉していたことが、ロシア科学アカデミーの「太陽はすでに活動極小期に到達した」という発表で明らかに
2017/12/22
12月18日のロシアの国営通信社「タス」の報道より
・tass.ru
NASAが「2007年」に発表した太陽活動サイクル24の黒点数の予測
・NASA
ロシアの最高学術機関であるロシア科学アカデミーが今週、「第24太陽活動周期(サイクル24)が極小期に入った」と発表しました。これはつまり、サイクル24の期間が終わったということを意味します。
西側の科学機関では、まだそのような発表はされていませんが、現状を分析すると、そのようになると判断できるということのようです。そして、これが事実であれば、「かなり特別なできごと」であることを示しているといえる可能性があります。
なぜなら、上に示しましたように、以前の予測では、このサイクルが終わるのは 2020年頃とされていましたので、仮にロシア科学アカデミーの発表通りならば、「2年近く早くサイクル24が終わった」というかなりの異常事態とも言えます。
Sponsored Link
あまりにも短かった上に弱いままだった第24太陽活動周期
太陽活動周期という言葉は、このブログにもよくででくる言葉ですが、太陽は、ある程度規則正しく周期的にその活動を活発化させたり縮小させたりしています。これは 1750年代からの太陽の観測によってわかったことですが、基本的には、太陽は「約 11年周期でその動きを繰り返している」ということになっています。
下の図は、1650年代からの太陽黒点数の推移ですが、このように大体 10〜11年周期で黒点の増減を繰り返しています。
・SILSO
過去記事の、
・太陽黒点のない2017年から起きること
などにあります「太陽黒点がない」という意味は、太陽がその活動の最も小さな時、つまり極小期に入った時代のことをあらわしています。
黒点のない太陽
・NASA
この黒点のない時代である「次の極小期」については、NASA および日本を含む西側の科学機関は、その到達が「 2019年から 2020年頃」としていました。冒頭に載せました 2007年の NASA のグラフもそれを示しています。
しかし、ロシア科学アカデミーが、非常に早い 2017年の現時点で「すでに太陽活動は極小期に到達した」と発表したことをロシア国営のタス通信が報じていました。
短い記事ですので、そのタスの記事を先にご紹介します。
tass.ru 2017/12/18
太陽活動は通常より異常に早く11年周期のサイクルの最小点に達した
ロシア科学アカデミーの X線太陽天文学研究所は、12月18日、太陽活動の周期が、予測されていたより 1.5年早く極小期(最も太陽黒点活動が弱い時期)に達したと発表した。今後数年間は強い磁気嵐が発生する可能性は低いとしている。
ロシア科学アカデミーのレベドフ博士は、以下のように述べる。
「地球は、ますます太陽との関係を失いつつあります。現在の太陽のすべての徴候は、太陽活動サイクルが極小期に達したことを示しています。これは、予測されていたより 1.5年早いものとなりました」
この背景に照らし合わせると、今後、宇宙天気の主な要因である太陽フレアの活動がほとんどない状態となっていくため、フレアによる太陽風やプラズマの流れの形成が弱まり、地球の太陽からの磁気の影響は小さくなっていくという。
太陽は、最終的には地球を自らの手から放出するだろう。つまり、地球の太陽からの宇宙天気の影響は消えていく。それは次に太陽活動が再び大きくなるまで続く。
ここまでです。
さて仮に、ここにありますように、すでに極小期に入ったとすると、これは「かなり異様な事態」といえる可能性があります。
というのも、少し丁寧にするために、箇条書きで書きますが、まず、
・太陽活動のサイクルは通常 11年前後
ということがあります。
そして、
・現在の太陽活動周期「サイクル24」が始まったのは 2008年12月
・現在の日付けは 2017年12月
ということは、
・通常 11年の太陽活動周期のところ、サイクル 24は「 9年」で終わってしまった
ということになるわけです。
実は、21世紀に入ってからは、太陽周期の間隔がわりと乱れていたような感じもありまして、たとえば、下の記事は、今から 6年前の読売新聞の記事ですが、現在の前のサイクルでも太陽活動周期の期間が異様だったのです。
しかし、この時は「異常に長かった」のでした。下は、その時の報道です。
地球環境に変動? 太陽北極域で異例の磁場反転
読売新聞 2011年09月02日
宇宙航空研究開発機構の太陽観測衛星「ひので」が、太陽の北極域で磁場が反転し始めた様子を観測することに成功した。
太陽の北極、南極の磁場は約11年周期で反転することが知られているが、今回は予想時期より2年も早いうえ、南極域では反転が見られないなど異例の様相を呈している。地球の環境変動につながる恐れもあるという。
磁場の反転と、太陽の黒点数増減の周期は、通常約11年で一致していたが、2009年初頭まで続いた黒点の周期は12・6年に延びた。
活動周期が延びる時期は、地球が寒冷化することが知られている。
研究チームの国立天文台 常田佐久教授は「観測されたことのない事態だ。地球環境との関係を調べるため、太陽活動を継続的に監視していく必要がある」と話す。
この読売新聞の記事で、国立天文台の常田佐久教授が、
> 「観測されたことのない事態だ」
とおっしゃっていますが、その 2012年の後からの太陽は、まさに「観測されたことのない事態が次々と起きて現在に至っている」という感じはあります。
たとえば、上の読売新聞の記事でも少しふれられていますが、2012年に起きた「太陽の磁場が4つになった」という衝撃的な出来事は強く記憶に残っています。
磁場が4つとなった2012年の太陽
これに関しましては、
・奇妙な太陽のポールシフトは太陽系全体に影響を与えるか?: 国立天文台が発表した「4極化する太陽磁場」
In Deep 2012/04/21
という記事でご紹介しています。
また、この 2012年に始まった太陽黒点活動が活溌な時期である「極大期」にも異常が出現していました。下は、2013年2月のマイナビニュース「太陽両極の磁場異変を確認」という報道からの抜粋です。
国立天文台と理化学研究所などの研究チームは、太陽観測衛星「ひので」が昨年9月に行った太陽極域の磁場観測の分析結果を発表した。(略)
次の太陽活動の極大期は半年ほど後ろにずれ込んで、今年(2013年)秋ごろになるとみられ、その時の平均相対黒点数は 69と予想される。これは、過去 100年で最低の極大期黒点数であり、当面、太陽活動は低調に推移するものと考えられるという。
こうした太陽活動の異変は、地球が寒冷期となった「マウンダー極小期」( 1645- 1715年ごろ)や「ダルトン極小期」( 1790- 1820年ごろ)に似ているとも言われる。国立天文台などは今後も集中的な太陽極域の観測を継続していく。
ここにも、
・過去 100年で最低
という太陽活動の弱さが指摘されていますが、その後も 2014年、2015年と太陽活動は弱いままに進行し、ついに 2016年には「太陽黒点ゼロ」が頻発する時期に突入し、極小期に向かうことになりました。
この頃の「とても弱い太陽活動」を毎日のように見ていた際に、予測はどうであっても、「活動極小期の到来が早まるかも」という思いはありました。そして、西側の科学機関ではそう確定していないとはいえ、ロシア科学アカデミーがそのように発表したというのなら、完全に極小期ではなくとも、少なくとも「限りなく極小期に近い」という状態にはなっているのだと思います。
通常より 2年も早く。
「9年で終了」は黒点観測開始以来の262年間でのタイ記録
太陽活動周期は「大体 11年の周期」というように書きましたけれど、あくまで平均値で、たとえば、20世紀以降ですと次のようになります。
20世紀以降の太陽活動周期の始まりから終わりまでの期間
・サイクル14 (1902年02月〜1913年08月) 周期継続期間 11年5ヵ月
・サイクル15 (1913年08月〜1923年08月) 周期継続期間 10年
・サイクル16 (1923年08月〜1933年09月) 周期継続期間 10年1ヵ月
・サイクル17 (1933年09月〜1944年02月) 周期継続期間 10年4ヵ月
・サイクル18 (1944年02月〜1954年04月) 周期継続期間 10年2ヵ月
・サイクル19 (1954年04月〜1964年10月) 周期継続期間 10年5ヵ月
・サイクル20 (1964年10月〜1976年06月) 周期継続期間 11年7ヵ月
・サイクル21 (1976年06月〜1986年09月) 周期継続期間 10年3ヵ月
・サイクル22 (1986年09月〜1996年05月) 周期継続期間 9年7ヵ月
・サイクル23 (1996年05月〜2008年12月) 周期継続期間 12年6ヵ月
・サイクル24 (2008年12月〜2017年12月) 周期継続期間 9年(※ 仮)
こう見ますと、この 100年くらいの間でも、
・今回のサイクルの 9年
・前回のサイクルの 12年6ヵ月
は、かなり異彩を放った数値といえます。
太陽黒点の正確な観測が始まったのは 1755年3月ですが、それから 260年間の歴史を見ますと、1度現在と同じような太陽周期がありました。
・サイクル2 (1766年6月〜1775年6月) 周期継続期間 9年
これが今回と同じ 9年で終わった太陽サイクルです。現在は 240年前の時代に1度だけあった時と同じような状態ということになります。
太陽活動が社会に及ぼす影響はこれまでたくさん書いてきましたけれど、「太陽サイクルが長いことや短いことによる影響」というものは、データもないですし、太陽サイクルが短いとどうなるかということはわかりません。しかし、地球が最も影響を受けている存在は太陽であり、その太陽に異変が起きているのなら、地球に影響が及ばないと考えるほうが不自然です。
そういう中で、現在の状況は、
「太陽のかつて観測されたことのない事態」が、「ふたつのサイクルで連続して」起きている
ということになりそうです。
もっといえば、その前の「サイクル22」の継続期間も 9年7ヵ月で、平均とはずいぶんと離れています。ここから考えれば、「3つの太陽サイクルを通じて、地球は異変の只中にあるのかもしれない」ということも言えなくはないです。
この異常な状態が3つのサイクルで続いているとしますと、その期間は実に「 1986年9月から 2017年12月」の間となり、31年3ヵ月の間、太陽と地球の関係は異変の渦中にあるということもできるのかもしれません。
最近、
・太陽が暗くなってきている
・太陽活動はさらに沈静化し、世界中でミニ氷河期的状況の拡大が進む中で、「太陽の変動が地球の気候に与える影響について」のアメリカ国家レベルの大会議の記録を読む
と、太陽に関してのふたつの記事を書きましたが、私自身「まだ極小期までは2年くらいあるわりに何と静かな太陽」とは思っていまして、むしろ「すでに極小期に到達した」と言われるほうが納得できる部分があります。
そして、サイクルを重ねるごとに弱くなり続けている太陽活動を見ていますと、次の太陽活動の「活溌化」が、通常のサイクル通りにくるのかどうかについて、「そうならない可能性」を感じます。
場合によっては、来年あたりから私たちは、長い長い「黒点のない時代」を生きていく可能性もあるのかもしれません。
それがどんな時代になるかは、なってみないとわからないですけれど。
ちなみに、先ほどふれました現在と同じ「活動周期の期間が 9年」だった異常な周期のサイクル2 が終わった 1775年は、アメリカ独立戦争が始まった歴史的な年でした。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。