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日本の「異常な長雨」は人類存亡に関わる「氷河期の予兆」か
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171108-00000009-pseven-life
週刊ポスト2017年11月17日号
雨続きが示す「地球の異変」
毎週末の雨、雨、雨……。レジャーもゴルフもすべてキャンセルでウンザリという人も多いかもしれない。10月、関東地方では晴れ間が見える日さえ少なく、2回の大型台風を含めて雨が続いた。8月には東京都心で21日間連続で雨が降る40年ぶりの長雨となった。
農産物の不作による野菜の値上げなどが心配されるが、この異常気象はそんなレベルでは済まない──と叫ぶ人たちがいる。人類の存亡にかかわる大規模な異変の予兆かも、という説が唱えられているのだ。
多雨・冷夏は関東地方だけではなかった。8月の宮城県仙台市では観測史上最長となる36日連続の雨を記録した。東日本以北は「やませ」と呼ばれる冷たく湿った北東風の影響で日射時間が減少し、福島県相馬市では平均最高気温が4.2度も落ち込んだ。
こうした近年例を見ない多雨・冷夏を受けて、「地球は寒冷化に向かっているのではないか」という驚くべき指摘が現われている。
産経新聞の論説委員で科学ジャーナリストの長辻象平氏が、同紙のコラムで徳川家康の従兄弟にあたる武将の日記を引いて言及した。
〈今年の夏は異常だった。(中略)関ヶ原の前夜を疾駆した松平家忠(1555〜1600年)の時代にタイムスリップしたかのようだ。(中略・家忠は)天正5(1577)年に始まり、文禄3(1594)年まで続く「秀忠日記」を残しているのだが、その全編に雨や雪の記録が満ちている。
「夜雨はらはらとふる」「夜入むら雨」「あさ雨ちとふる」「雨ながながとふる」といった具合だ。ただ一言、「雨降」と書かれた日も多い。家忠の生涯は、平安時代からの「中世温暖期」が終わり、江戸時代の「近世小氷期」へと移る時期と重なっている〉(産経新聞10月4日付)
近世小氷期とは14〜19世紀に幾度も深刻な飢饉をもたらした寒冷期を指す。雨続きの今年は、雨量の増加が顕著だったこの時代の始まりを思わせるというのだ。
ちょっと飛躍しすぎでは……と思いきや、湿度の面でも今年は「近世小氷期」に近づいているという。数年前まで8月の湿度は60〜70%台で推移していたが、今年の東京はついに83%と、近世小氷期並みの水準だ。太陽物理学者で武蔵野美術大学准教授の宮原ひろ子氏がいう。
「伊勢神宮の樹齢459年の杉の古木の年輪を分析したところ、近世小氷期の末期の夏の湿度は83%もあったことがわかったのです。近世小氷期はそれだけ雨が多かったのです」
◆世界の大河が凍りつく
理化学研究所の主任研究員・戎崎俊一氏も、「氷河期到来説」を主張する。
「日本の多雨だけが根拠ではありません。近年、世界各地の寒暖差が極端になっています。これは近世小氷期の中でも特に気温が下がった1645〜1715年頃の『マウンダー極小期』にも見られた状況です」
マウンダー極小期は、別名「ミニ氷河期」とも呼ばれる。地球の平均気温は1.5度下がり、欧州では英国のテムズ川やオランダの運河が凍りついたという。日本でも同時期、寛永の大飢饉(1642〜1643年)などいくつも大飢饉が起きている。
そんな事態が近く起こりうるとはなかなか想像できないが、世界を見渡すと冷夏の日本とは対照的に、酷暑に見舞われた地域が確かに多く存在する。
6月末、イラン南西部では観測史上最高気温の53.7度、アメリカ・カリフォルニア州でも51.7度を記録。同州では10月に入っても例年の同月の平均最高気温を15度も上回る40度オーバーの日(24日)があるなど異常な猛暑が続いている。8月には南欧を中心に世界各地で40度超えが続出した。
「世界的に異常気象が広がるのもミニ氷河期の特徴です。今夏のアメリカはハリケーンに相次いで襲われましたが、これも関連している可能性がある」(前出・戎崎氏)
◆北海道が「シベリア」に!?
世界にも氷河期到来を警告する専門家は数多くいる。英国ノーザンブリア大学のバレンティーナ・ザーコバ教授は、2015年7月に「2030年、世界は氷河期に突入する」という説を発表。モスクワ国立総合大学のヘレン・ポポヴァ博士、NASA(米航空宇宙局)の元コンサルタント、ジョン・ケイシー氏らも同意見を唱えている。
地球の寒冷化には太陽の活動低下が影響しているとされる。ザーコバ教授の研究によれば、約11年周期で増減の波を繰り返す黒点数がピーク時より少なくなるなど、太陽活動の低下が確認されているという。
「ミニ氷河期が始まれば、もっと大規模な気候変動が起こるでしょう。アメリカでは五大湖が氷に覆われ、日本では北海道が永久凍土の広がるシベリア北部のようなツンドラ地帯になるかもしれない。そうなれば穀倉地帯の大部分で収穫が激減し、世界が食糧危機に見舞われるのは避けられない」(前出・戎崎氏)
長雨は疎ましい限りだが、もしかしたらその程度の“被害”で済むのは今のうちだったりして?
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