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現在進行しつつある地震と火山噴火の意味
2004年のスマトラ島沖地震、2011年の東北地方太平洋沖地震とM9地震が連続したが、太平洋の西側で2件が連続しただけで、太平洋の東側ではまだ起こっていない。
よって、確実に太平洋の東側、つまり、南北アメリカ大陸でM9が発生する。
1960年に南米のチリ地震9が発生しているので、次は北米であり、カスケード沈み込み帯でM9が起こる可能性が高い。つまり、北米の西岸だ。
そして、その近隣にはイエローストンがある。更に、北米大陸は南北にミシシッピー川という活断層が走り、1811年にはニューマドリッド地震M8が起こっている。
更に東西には5大湖とセントローレンス川という活断層が走っている。
カスケード沈み込み帯での大地震が起こればイエローストンの噴火も避けれない。
イエローストンが噴火すると、北米の中部から東部は火山灰被害で農業は壊滅する。つまり、世界の穀倉地帯がただの荒野になってしまう。
既に世界中で火山噴火が活発化していて、そのため、気候の寒冷化も起こる。
そもそも、1960年の時のM9地震連鎖は本当にM9だったのだろうか?
ウィキの「超巨大地震」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E9%9C%87
には次のような記載がある。
(*以下引用開始:)
カムチャツカ地震 1952年11月5日
1時58分 Mw8.8 - 9.0 Ms8.2 震源域の長さは約600kmに及ぶ。ソビエト連邦(現・ロシア)観測史上最大の地震。
アリューシャン地震 1957年3月9日
4時22分 Mw8.6 - 9.1 Ms8.1 震源域の長さは約700 - 900kmに及び、津波マグニチュードもMt9.0になるとされ、金森(1977)はMw9.1と推定したが、長周期地震計による観測ではそれほど大きな振幅が認められず、断層滑りも殆ど西側半分のみで発生したと推定されMw8.6程度であるともされる。
チリ地震 1960年5月22日
15時11分 Mw9.2 - 9.5 Ms8.3 - 8.5 世界観測史上最大の地震。震源域の長さは800 - 1000km、幅は約200km、平均滑りは20m程度、最大滑りは約40mに及ぶ。地震モーメントはM0=2.0-2.7×1023N・m(2.0-2.7×1030dyn・cm)に達する[64]。津波は太平洋全般に被害を与え、ハワイや日本でも死者が出た。金森(1977)は地震データ解析および津波規模などからMw9.5と推定したが、地殻変動からこの値は過大評価であるとされ、Mw9.3[65]、あるいはMw9.2[66]程度が妥当ともされる。
アラスカ地震 1964年3月27日
17時36分 Mw9.1 - 9.2 Ms8.4 アメリカ合衆国の観測史上最大の地震。震源域の長さは700 - 800km、幅は約250kmに及び、震源域東北端の震源付近に地震モーメントの大半が開放された超大すべり域が推定されている。
(*以上引用終わり)
「地殻変動からこの値は過大評価」とか、「長周期地震計による観測ではそれほど大きな振幅が認められず、断層滑りも殆ど西側半分のみで発生したと推定されMw8.6程度であるともされる。」と書かれていて、M9の見積もりがかなり推定に頼っていたことが分かる。もっとも新しい地震であるアラスカ地震1964年にしても、「超大すべり域が推定」というように、実際に地震計で計測したデータがあるわけではない。
そして、この時期に、火山噴火がある程度活発化したが大きな被害を伴う寒冷化は起こっていない。
2004年から始まったM9地震連鎖は1960年の時のM9連鎖よりもはるかに大きなものである可能性がある。そもそも、スマトラ島沖地震や311大地震の時の津波被害はすさまじいものがあったが、1960年のチリ地震津波があれほど大きなものだったかというと、そういった写真などは残っていない。
https://www.google.co.jp/search?q=1960%E5%B9%B4%E3%83%81%E3%83%AA%E5%9C%B0%E9%9C%87+%E6%B4%A5%E6%B3%A2&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjj07yDit7WAhUCwLwKHTtMBv4Q_AUICygC&biw=1024&bih=469
で見ても、311大地震の時のように松林の高さをはるかに超えた津波が迫ってくるような映像はない。1960年だから、カメラは既に一般市民が持っていた。
よって、現在進行中のM9地震連鎖はこの数百年で最大のものである可能性がある。ひょっとしたらこの1000年程度で最大である可能性もある。だから、寒冷化もそれなりに苛酷なものになる可能性が高い。
寒冷化は極地に近い地域でより苛酷化する。北半球ではユーラシア大陸と北米大陸だ。そして、この地域には原発が多数立地している。北米に100基程度、ヨーロッパにはそれ以上の原発がある。困ったことに、これらの原発は内陸にあることが多い。川や湖に面して立地しているのだ。原発自体が熱を作り出すので、その熱で湖や川の凍結を防ぐことが出来るかも知れない。しかし、それはかなり危険な賭けだ。
寒冷化は食糧不足と化石燃料不足を顕在化する。東南アジアや南アジアではそれほどの寒冷化が起こらず、食糧生産もある程度の水準を維持できる可能性があるが、火山噴火が問題だ。インドネシアやフィリピンは火山が数多くあり、その火山灰被害がある。更に、白頭山や中南米、チリの火山などがあり、緯度が45度よりも赤道に近い地域の方が、45度よりも緯度が高く極地に近い地域よりも、火山数は多い様子だ。
化石燃料が不足すると火力発電が困難になっていく。現代の建築物の多くが電気を使わないとまともに暮らしていけないものになってしまっている。エレベーターや空調などだ。更に、様々な工場の機械もほぼ100%が電動だ。1960年ぐらいであれば、軽油や重油を直接燃料として使う機械がまだ多くあったが、現代は既にそういった機械は屋外で使うもの以外ほとんど残っていない。
MOX燃料を使っていた地域はその冷却を止めるわけにはいかない。そのための電力が数百年という期間必要になる。しかも、地震が頻発する時、MOX使用の原発を運転するのは危険すぎる。アメリカはMOXを使っていない。フランスは大規模に使ってしまっている。
産業革命以来、現代文明は化石燃料なしには成立せず、現在の便利な生活は化石燃料を欠けば、成立しえない。
このことから分かるのは、多分、化石燃料の独占が起こるということだ。地球に住む多くの人々が等しく平等に化石燃料を分かち合うということではなく、特定の勢力がより多くの化石燃料を独占しようとするだろう。
軍備という点から言えば、アメリカとロシア、ヨーロッパが他の国々を圧倒している。中国や日本はある程度は力があるが、彼らと張り合うことは不可能だろう。
しかし、同時に、アメリカやヨーロッパの不利な点もある。イエローストンの噴火やリスボン地震の再来などだ。世界中が大きな災害に襲われることは確実であり、そういった時期に、自助だけでやっていくのは困難だし、合理的でもない。被災していない地域へ避難することや、被災していない地域から救援を受けることはごく合理的なことだからだ。
地震が多発する時代には、大規模な発電施設は困難だ。たまたま近くで大地震が起こり、被災してしまうと、地震の影響を受けていない地域まで停電してしまう。
化石燃料はその埋蔵量が地域により偏っている。寒冷化すれば、その分捕り合戦になるのは明らかであり、地域によって偏りのないエネルギー資源を開発することが必要だ。
太陽光は寒冷化が日射量の低下を意味することからあまり効果は期待できない。風力はある程度期待できるが、寒冷化は同時に天候の悪化でもあるので、強風や雷の被害を受けやすい。
水力は河川が凍結しなければ十分に有望だ。しかし、近くに河川がない地域では無理だ。
最も普遍性があり、寒冷化にも対抗できるのが地熱だ。地熱の出力はあまり大きくない。せいぜい数万キロワットレベルであり、バイナリー発電であれば数千キロワット程度にしか行かない。しかし、安定的に発電出来、稼働率も高く、地震にも強い。311大地震で運転が止まった東北地方の地熱発電所は一つもない。
大きな都市は大きな地震が直撃すれば一気に壊滅する。巨大都市を分散化して、地熱発電でエネルギーの自給自足を出来るようにすることが必要ではないだろうか。
世界規模で地熱開発を促進するべきだと思う。アメリカはシェール開発と共に、水平掘りと水圧破砕という高温岩体発電の基幹技術を持つ業者をこの10年程度で大幅に増やしている。
食糧不足は戦争を引き起こす。一国の中でも食糧が不足すれば人心は荒れ、社会は荒廃するだろう。地熱開発をすることで、食糧の確保も可能になる。きちんと技術開発をすれば、大規模な野菜工場を地熱で動かすことが出来る。
今後起こるであろう寒冷化を、多くの人びとはあまりに甘く見ていると思う。
2017年10月07日18時30分 武田信弘
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