http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/233.html
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10月6日の2件の福島県沖M6.0とM5.9 はいわき沖の大きな固着域の破壊が近いことを警告しているが、関東地方東方沖の大地震がより切迫しているはず。
https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/20171006170007.html
発生時刻 2017年10月6日 17時00分ごろ
震源地 福島県沖
緯度 北緯37.5度
経度 東経144.0度
深さ 10km
マグニチュード 6.0
最大震度2、震源域は日本海溝のすぐハワイ側であり、正断層型のアウターライズ地震。
( http://www.fnet.bosai.go.jp/event/tdmt.php?_id=20171006075900&LANG=ja )
https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/20171006235649.html
発生時刻 2017年10月6日 23時56分ごろ
震源地 福島県沖
緯度 北緯37.1度
経度 東経141.2度
深さ 50km
マグニチュード 5.9
最大震度5弱で、震源域は福島県と茨城県の県境の沖合すぐ側。逆断層型で南東ー北西方向に圧縮軸がある地震。
( http://www.fnet.bosai.go.jp/event/tdmt.php?_id=20171006145500&LANG=ja )
10月になってからの「日本全体」の震央マップ
http://www.tenki.jp/bousai/earthquake/seismicity_map/entries_by_month?year=2017&month=10
を見ると、10月6日の二つの福島県沖を含めて茨城県北部とが、北東―南西方向の直線状に並んでいることが分かります。
この直線状で、昨年2016年11月22日の福島県沖(いわき沖)M7や12月28日茨城県北部M6が発生しています。
茨城県と福島県の県境のすぐ沖合に大きな固着域がある様子です。そのことは、地震がこの地域を取り囲むように発生していることから分かります。
2014年8月の「東日本」の震央マップ
http://www.tenki.jp/bousai/earthquake/seismicity_map/entries_by_month?year=2014&month=8&area_type=japan_east
などはそのことをよく示していて、いわき沖を丸く囲むように地震が起こっていたことが分かります。
同じような配置を示す月は多く、例えば2013年1月の「東日本」の震央マップがあります。
http://www.tenki.jp/bousai/earthquake/seismicity_map/entries_by_month?year=2013&month=1&area_type=japan_east
水平方向の地殻変動もいわき沖、または北茨城沖を境に変動の方向が大きく変化しています。
http://mekira.gsi.go.jp/project/f3/ja/index.html
で、「期間」を一年間、「表示形式」を水平方向、「表示地域」を全国にします。その後、「固定局変更」で「固定局選択」を選び、図の中から北茨城にカーソルを持って行ってクリックし、「変更する」をクリックすると、矢印表示が更新されます。「表示ベクトルの倍率」は50%が見やすいと思いますが、自分でいろいろ試してみてください。
基本的に関東地方以西では矢印が北西方向、東北地方では南東方向を向いています。つまり、茨城県から福島県あたりで、力の方向が逆転しているのです。このことは、311大地震で東北(宮城県から岩手県あたり)が東へ大きく振れ、しかし、関東地方から西は太平洋プレートやフィリピン海プレートにより北西方向へ押されて続けていることを示しています。
より詳しく見るには、「表示地域」を関東・中部とか東北にします。
固定局を変更すると、矢印の向きや大きさが大幅に変わります。どこの固定局を選ぶかは、どの地域にどのような向きの力が働いているかを見るのかで決めます。この記事では茨城県と福島県の県境の沖合に働いている力の向きを見るのですから、そのなるべく近くの固定局を選びます。今回、北茨城を選んだのはそのためです。
「東北地方太平洋沖地震(M9.0 )後の地殻変動(水平)ー本震5年後から6年後までの累積ー」
http://www.gsi.go.jp/common/000184889.pdf
は、 2016/02/01 -- 2016/02/15の期間の変動から見た、2017/02/01 -- 2017/02/11の期間の動きを示しています。固定局は福江(長崎県)です。これで見ると、わずかですが福島県内の固定局が西から北西方向へ動いていることが分かります。
「東北地方太平洋沖地震(M9.0 )後の地殻変動(水平)ー本震4年後から5年後までの累積ー」
http://www.gsi.go.jp/common/000184887.pdf
では、福島県内の矢印は東あるいは南東方向を向いていたのですから、311大地震以降で初めて今年福島県周辺の動きが逆転したのです。
福島県沖については、
http://www.fnet.bosai.go.jp/fnet/event/joho.php?tm=201708&LANG=ja&VIEW=50&TSORT=desc
の2ページ目にある 2017/08/11,22:05 発生の福島県沖の詳細情報
http://www.fnet.bosai.go.jp/event/tdmt.php?_id=20170811130400&LANG=ja
にある震源マップを見ると、福島県沖(沿岸部と日本海溝のちょうど中間部ぐらい)
に震源球が円を描くように分布し、その内側が空白域になっていることが分かります。ここ(F-net)に表示されいる震源球は、震度1以上を観測したものだけではなく、日本周辺で発生したM3以上の地震で、震源位置が精度よく決まったものです。
こちら(2017/08/11,22:05)の円形は茨城県と福島県の県境の沖合の円形とはかなり位置が違います。また、大きさもこちらの方が格段に大きいようです。
茨城県と福島県の県境沖合と福島県のかなり沖合にある円形の地震分布は、それぞれの地域に大きな固着域があり、その周辺で地震が起こっているという意味です。内陸部の山麓で地震が起こり易いのと同じで、大きな固着域があると、その周辺でまず地震が起こるのです。
茨城県と福島県の県境の沖合から福島県のかなり沖合については、以上のように大きな固着域が二つかなり近接して並んでいるため、これらの固着域全体が破壊されて311大地震と同様な海溝型の大地震、つまり、陸のプレートの下で海のプレートが大きく動く大地震の発生まではまだある程度期間があると思います。ただし、昨年11月22日のいわき沖M7と同じ程度の地震発生は今後何回もあると思います。
問題は、「過去100日間の震央分布図」
http://www.tenki.jp/bousai/earthquake/seismicity_map/?area_type=japan_east&recent_type=100days
で見える、関東平野内陸部にある黄色から橙色、一部黄緑色のドットの塊です。この7月末から8月前半ごろに関東平野の内陸部でやや深い地震が連続しました。以前は、ドットの塊がこの大きさというか、ドットの数がここまで多くなることはなく、また位置もより東寄りでした。以前に比べて現在、より内陸側にこのドットの塊があることは、太平洋プレートの沈み込みが関東平野の下で活発化しているということです。311大地震以降に600年以上ぶりに再開した太平洋プレートの関東平野の地下での沈み込みがより内陸部にまで及びだしているのです。
この結果、関東平野の東方沖にある太平洋プレートと陸のプレートとの間の固着域に強い西向き圧力がかかり、海域で311大地震と同じような地震が発生しやすくなっているのです。1677年の延宝房総沖地震の再来がかなり切迫しているはずです。
2017年10月07日04時00分 武田信弘
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