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給料が上がらない時代だからお金に働いてもらう 失敗しながら覚える「運用術」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180207-00000072-sasahi-bus_all
週刊朝日 2018年2月16日号
株式や投資信託などへの投資は広がりつつある(東京都中央区、東京証券取引所)(c)朝日新聞社
一つの会社に居続けられる保証はなく、給料アップも望めない。サラリーマンの経済環境は厳しさを増すばかりだ。専門家によれば、お金で苦労したくなければ、早くからお金に関心を持ち貯まる原理を学ぶしかない。
どうすれば貯め時にお金を貯めて増やすことができるのか。運用に詳しいファイナンシャルプランナー(FP)の深野康彦さんによると、
「いきなり運用へは行けません。まずは貯金が先です」
深野さんもそうだが、貯め方の基本には、だれもが同じ手法を挙げる。
「積み立て」「給与天引き」
つまりは給料が振り込まれると即、引き去りが行われる仕組みだ。これだと積み立て部分は「なかったもの」として意識せず、知らない間に貯めることができる。
昔からある手法だが、「なぜ積み立てなのか」という理由づけは、実はシニア世代の若いころにはなかった考え方に基づいている。いわゆる「昭和の家計」と「平成の家計」の違いだ。
右肩上がりの「昭和の家計」では、収入が年々増えていくので、支出にはあまり気を配る必要はなかった。次のような順番で貯蓄を考えていたはずだ。
収入−支出=貯蓄
毎月、普通にお金を使って、余ったら貯蓄に回すという考え方だ。しかし、収入が増えない今、考えずに支出していると、いつまでたっても貯まらない。「平成の家計」は貯蓄を第一に考える。順番はこうだ。
収入−貯蓄=支出
この貯蓄部分を担うのが積み立て。要は毎月、貯蓄を先に行ってしまい、残ったお金の範囲内で生活するということだ。
「簡単なように見えますが、積み立ても達成するには一定のハードルがあります。途中で引き出すのは自由ですから。『使えるお金がある』という悪魔のささやきに負けると、即、挫折です。初心者は、『100万円を3年で貯める』などの目標を立てて、始めるといい」(深野さん)
成功すれば、次のステップへ進めばいい。ここからは、いつの時代も変わらないことばかりだ。
深野さんによると、より有利な商品に預け替える行為が運用なので、普通預金を定期預金にすることも立派な運用になる。慣れてきたら、元本保証のない世界へ入ってもOKだ。「深野流」は理屈を考えない。「習うより、慣れろ」で、まず始めてみることを勧める。
「1冊だけ投資の本を読んだら、わからないことがあっても少額で始めてください。投資対象は、好きなものなら個別株でも投資信託でも何でもいい。実際に始めてみると、わからないことがいっぱい出てきますが、まずは実際に体験して自分で考えてください。そして徐々に投資の幅を広げていけばいい」
野村証券に定年まで勤め経済コラムニストに転じた大江英樹さんも、少額から始めて失敗しながら覚えていくことを勧める。
「最初のうちに、いろいろと経験をすることが大切です。例えば、個別株を買ったら、株価が上がれば喜び、下がれば悲しむなど、大いに一喜一憂すればいい。株価の動きで自分の心がどう動くかを観察してください。そこから、いろいろなことを学び成長してほしい」
具体的な手法よりも、「なぜ、運用が大切なのか」を、若い世代にしっかり伝えておきたい。深野さんが言う。
「給料が上がらない時代は、今あるお金に働いてもらわないとお金が増えていきません。今や運用は生きていくために必要な『たしなみ』のようなものなのです。また、iDeCo(イデコ)やつみたてNISA(ニーサ)など運用益を非課税にする制度を国が次々に充実させ、個人が運用に励むことを促しています。『今までのような手厚い社会保障はもうできないから、自助努力で補ってほしい』とする裏の意味があるのですが、その流れに乗りつつ、これからは一生、運用を続けていく必要があります」
◇
厳しい時代だが、希望はある。FPの藤川太さんが言う。
「若い世代はネットから情報を拾ってくるのが得意で、自分でキャッシュフロー表を作って相談に来る人もいます。総じて堅実でしっかりしている。ちゃんと稼げるようにさえなれば、きっとすごい資産を作りますよ」
新しい成長をめざして、シニアももうひと踏ん張りしなければならないのかもしれない。(本誌・首藤由之)
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