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日本株暴落、ドル安円高も弱気材料に 一方で人民元対円レートは上昇中
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180207-00000001-moneypost-bus_all
マネーポストWEB 2/7(水) 7:00配信
ドル安円高の一方で人民元対円レートは上昇
アメリカ発の世界同時株安が市場を襲っている。アメリカでは減税政策が実施され、更にこの先、大型のインフラ投資が行われる可能性がある。そうすると景気が過熱し、インフレが進行してしまうリスクがある。昨年の12月中旬以降、米国債(10年)の利回りには、はっきりとした上昇トレンドが出ていた。
こうした状況で2日に発表された1月の非農業部門の雇用者数は20万人となり、市場予想を2万人上回った。平均時給の上昇率が高かったこともあり、インフレ懸念が高まった。それが金利上昇に拍車をかけ、2日のNYダウ指数は665.75ドル下落した。機関投資家のリスク許容度が大きく後退したことで日本株も大きく売られ、5日の日経平均は592円安の2万2682円に。この流れは翌日さらに加速し、5日のNYダウは過去最大の下げ幅となる1175.21ドル下落、6日の日経平均は1071円安の2万1610円となった。
日本株の弱気材料としては、円高の影響も大きい。2月に入り、少し円安方向に振れていたが、今後の見通しは依然として不透明である。常識的に考えれば、アメリカの長期金利は今後も上昇する可能性が高いとみられることからドル高円安に振れて当然だと思うのだが、トランプ政権が保護主義的な貿易政策を採りつつあり、マーケットではドル安円高側にポジションを取ろうとしている投資家も多い。為替動向は今後も日本株の方向性に大きな影響を与えそうだ。
企業のファンダメンタルズを考える場合、円ドルレートだけでなく、円人民元レートの動きも見ておく必要があるだろう。
中国人民銀行が発表する人民元対円レート基準値をみると、2017年4月17日には100円=6.3491元であったがその後、上げ下げを繰り返しながらも人民元高トレンドが発生している。直近では1月に入り人民元安に振れていたが、2月に入って急騰、2月5日には昨年来で最も高い水準となる100円=5.7215元まで上昇している。逆に見れば、円安が進んでいるということだ。
中国人民銀行が発表した最新のデータによれば2017年12月末における外貨準備高は前月末と比べて207億ドル増加、3兆1399億ドルとなり、11か月連続で前月を上回った。外貨取引規制の強化、金融市場での対外開放の加速、世界経済の回復などが要因となり、外貨は流出から、流入へと流れが変わっている。
アメリカでは対中貿易において大幅な貿易赤字が発生しているが、トランプ大統領はこうした状況を受け入れられないといった発言を繰り返しており、アメリカの保護主義政策が進むといった懸念が高まっている。そうしたことも影響して人民元高ドル安が進んだ。そのため、円との関係でも、人民元高円安が進んだといった面もある。
日中貿易の実態としてドル決済が依然として多い点を考えると、人民元対ドルレートの動きをより重視した方が良いかもしれないが、それを見ると人民元が更に強い。財務省が発表した2017年12月の貿易統計(速報、円ベース)をみると、アメリカを抜いて中国が3か月連続で日本の輸出先トップとなっている。
現在の相場環境では輸出関連は買い難いと感じるかもしれないが、ファンダメンタルズの面からみると、中国向けに輸出の多い銘柄には注目できるかもしれない。村田製作所(6981)のような電子部品関連でもよいが、iPhone Xの販売不振問題があるので、そうした影響が小さい島精機製作所(6222)あたりに注目してもよいだろう。
文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサル ティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。ブログ「中国株なら俺に聞け!!」、メルマガ「週刊中国株投資戦略レポート」も展開中。
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