http://www.asyura2.com/17/hasan125/msg/729.html
Tweet |
賃上げは全てを解決するのか?
http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/archives/51739216.html
2018年02月04日 小笠原誠治の経済ニュースゼミ
安倍総理がしつこく経済界に3%の賃上げ実現を求めていることはご承知のとおりです。
現在開会中の国会でも、「3%以上の賃上げ実現は社会的要請だ。政策を総動員することで賃金アップの勢いを力強いものとしてデフレ脱却を確実なものにしていきたい」と述べています。 |
労働者からすれば、なんと有難い言葉!
安倍総理や麻生副総理は、3%以上の賃上げが実現すれば、インフレ率も上ってデフレから脱却でき、経済が好循環し始めると頑なに信じているのですよね。
賃金が上がる→消費が拡大する→デフレから脱却する(消費が増える、物価が上がる)→企業の設備投資が増える→経済成長率が上がる→賃金が上がる
なんてことを考えている訳です。
しかし、そもそも賃上げに応じるだけの体力がない企業もある、と。
そしたまた、賃上げをすると製品価格を上げざるを得ず、そうなると競争力が奪われてしまう、と。
それに、マクロ的にみても賃上げが全てを解決するとは思われないのです。
何故ならば、賃上げをして仮にインフレ率が目標の2%を超えるようになれば、日銀は遠からず利上げに踏み切らざるを得ず、そうなれば円高圧力がかかる、と。
そうなれば、輸出企業としては、賃上げプラス円高という二つの負担が圧し掛かり、企業収益にはマイナスに働くでしょう。
そしてまた、金利が上がれば、借り入れをしている企業としては金利負担も増大し、また、政府も国債の利払い負担が増え、そのことが理由で増税の必要性が強まるのです。
それに、今、米国で起きていることからしても、賃上げが全てを解決する万能薬ではないことが分かると思います。
先週金曜日、NYダウが666ドルの暴落を記録しました。
何故株価が急落したかと言えば、米国の雇用市場がかなり逼迫してきており、賃金が1年前と比べて2.9%も上昇していることが分かったことが大きな理由になっています。
米国も物価目標値は2%。その2%を上回るペースで賃金が上がり続ければ、インフレ率も上昇し、利上げのペースが速くなるのではないかと市場関係者は恐れたのです。
予想以上のペースで利上げが行われると、株価には下押し圧力として働く、と。
そもそも企業寄りの政権が、経済界に3%もの賃上げを求めること自体が不自然に見えるのですが…
安倍政権とトランプ政権は、フェイクニュースという言葉を使いたがる他、株価頼みである点でも大変似ていると思う方、クリックをお願い致します。
↓↓↓
人気blogランキングへ
※リンク省略
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民125掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民125掲示板 次へ 前へ
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。