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「病気になったら下流老人に…」“定年女子”たちが抱えるお金の不安
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180110-00000044-sasahi-life
AERA 2018年1月15日号より抜粋
「定年」を迎えつつある女性たちの目下の悩みとは…(※写真はイメージ)
再就職先の決まり方(AERA 2017年1月15日号より) ※第一生命経済研究所の調査から。定年退職後に再就職した60代対象
走り続けてきた働く女性たちが、今「定年」を迎えつつある。彼女たちの目下の悩みとは。
定年後の不安と言えば、なんといっても「お金」。30年以上勤めた広告会社を定年退職した女性(64)は、定年前にマンションのローンを完済。贅沢はできないが、年金等でいまの生活は維持できる見通しだ。唯一の気がかりは「病気」だという。
「いまは健康ですが、いったん病気になったら一気に下流老人に転落するのか。シングル女性の仲間とも、病気の話題になると暗くなります」(女性)
定年後のお金はいくらあれば足りるのか? ファイナンシャルプランナーの井戸美枝さん(59)は言う。
「金額は生活レベルによって決まります。これから定年を迎える人は、まずは自分の月々の生活費を把握することが大事です。加えて、送られてくる『ねんきん定期便』などで将来支給される年金額の目安を確認する。これに企業年金と退職金を加えた金額の範囲内で、90歳くらいまで暮らしていければ問題ありません。足りない分が、蓄えとして準備が必要な金額になります」
よほど豪華な旅行や娯楽を組み込まなければ、一部で言われるような「1億円の貯金が必要」といったことにはならないはずだという。しかし予期できないのが、病気と介護。どう備えればいいのか。
「病気も介護も、収入に応じて自己負担の上限額が設定されているので、いたずらに不安になる必要はありません」(井戸さん)
仮に100万円の医療費がかかったとしても、自由診療でない限り一般的に月額9万円弱を上限とする高額療養費制度が適用され、超えた分の支払いは戻る。
「病気と介護を合わせて、一家で800万円くらい準備しておけば大丈夫なのではないかと、私は思います」(井戸さん)
女性が定年後を考える場合、むしろ大事なのはパートナーのいる人も、いない人も最終的には「おひとり様」になる可能性が高い点だ。人生の最期を自宅で迎えるのか。あるいは、ほかの場所にするのかによって定年後のマネー設計は変わる。
首都圏の市役所に40年以上勤めてきた女性は、先ごろ65歳で仕事をリタイアした。定年は60歳だったが再任用が続き、その後、5年間働き続けた。
3人の子を育ててきた、ワーキングマザー。産後は9週で仕事に復帰。第2子の出産後、保育園の送り迎えに車が必要となったときには、産後1カ月で教習所通いをしたという。
「40年を経たいまなお忘れられないのは、泣き叫ぶ子どもに後ろ髪を引かれながら保育園を後にした情景です。自分のしたことは本当に正しかったのか。いまだにそう思うことがあります。でも、完走した自分を褒めてやりたい気持ちもあります」
取材したのは女性がリタイアして2カ月ちょっと経ったころ。しかし女性は新たな焦燥のなかにいた。1カ月前から職探しを始めていたのだ。
「家にいても張り合いがないんです。会話する相手は夫だけ。新聞を読んでも広がりがありません。人生100年時代に入り最も大事なのは健康でいることだと思うのですが、このままだと脳が活性化せず、老化の一途をたどってしまう。すごい危機感を覚えました」
週に数日でいい。社会に少しでも貢献できる場所がほしい。ハローワークや、地域の中高年向け就労支援事業所に足を運んでいる。
「公務員生活が長かったので井の中の蛙だと自覚しています。経験したことのない仕事で世界を広げたい。最近、67歳の人が仕事を見つけたと聞いて励まされました」
前出の井戸さんは言う。
「女性の人生は四つのステージに分けられます。50歳から75歳までの第3ステージは、子育てが終了し『個』に戻れる時期。会社や家族にとらわれることなく、好きなことにチャレンジできる。定年後のお金の不安や孤独感を和らげる最短の道は少しでも働き収入を得ること。本当に好きなことを仕事にして輝かせてほしいです」
(編集部・石田かおる)
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