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新年2日で1000円上昇でも 狂騒相場に水差す不吉ジンクス
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/220752
2018年1月6日 日刊ゲンダイ
狂騒相場はいつまで続くのか(C)日刊ゲンダイ
戌が笑った! 兜町はお祭り騒ぎだ。大発会(4日)からの2日間で日経平均は1000円近く上昇し、5日終値は2万3714円だった。戌年の相場格言「戌笑う」にピッタリの幕開けだ。
「昨年11月9日以来の2万3000円突破です。大きな壁を何とか乗り越えた感じがします。いまの勢いだと、週明け9日には一時2万4000円に乗せるかもしれません」(IMSアセットマネジメント代表の清水秀和氏)
■日経平均3万円は通過点?
証券各社の株価見通しは強気のオンパレードだ。ゴールドマン・サックス証券は年内に日経平均2万5200円、大和証券は2万7000円と予想している。
「3万円だってあり得るでしょう。ドル円相場が1ドル=120円をつけるような円安になったら、あっさりと3万円に到達する可能性があります」(株式アナリストの黒岩泰氏)
株式投資の指標となるPER(株価収益率)を見ると、日経平均は15〜16倍だ。史上最高値の更新が続くNYダウは約20倍。日経平均がNYダウ並みの20倍になると、3万340円まで上昇することになる。
とはいえ、一本調子の株高が続くわけはない。当面の値動きはどうなのか。
「市場の最大の懸念は北朝鮮です。米朝開戦なんて事態になったら、世界同時株安が出現します。ただし、平昌五輪が終わるまでは大丈夫でしょう。平昌パラリンピックは3月18日に閉幕します。少なくとも、このあたりまで株価の上昇傾向は続くとみています」(黒岩泰氏)
急激な株高に過熱感を指摘する声が出ているのも確かだ。兜町にとっては嫌なジンクスもある。大発会で急騰した年は、年間騰落率がマイナスになるという。今年の上昇率(3.26%)を上回ったのは、92年(3.56%)と96年(3.77%)のみだが、両年とも下落だった。92年は何とマイナス26%。今年に当てはめると、年末の日経平均は1万6846円に沈む。
新年早々、不気味なジンクスだが、一方では3万円は通過点に過ぎないとの見方も出てきた。強気派で知られる武者リサーチの武者陵司代表は、「20年には4万円を目指す壮大な上昇相場に入った可能性が高い」と指摘している。
18年相場は波乱含みだ。
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— 齋藤一弥<穏やかなレジスタンス&里山資本 (@rainasu) 2018年1月6日
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