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日本の労働生産性(小笠原誠治の経済ニュースゼミ)
http://www.asyura2.com/17/hasan125/msg/168.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 12 月 22 日 21:51:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

日本の労働生産性
http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/archives/51736003.html
2017年12月22日 小笠原誠治の経済ニュースゼミ


 本日は、日本の労働生産性が低いというニュースについて考えてみたいと思います。

 でも、その前に…

 私が昨日書いた安倍政権の支持率が高い理由に関して、ある方がコメントしてくれました。


 多くの国民は安倍総理に言いたいことは山ほどあるけど、他よりはまだマシかと思って政権を委ねているのだと思っています。

 それと、国民の99%は小笠原様のような優秀な頭脳もなく、自分の半径2m以内の興味の世界で生きていますので、安倍総理でもまあいいんじゃないかと軽い気持ちで支持しているのだと思います。

 かくいう私も小笠原様にはお叱りを受けそうですが、あの政権交代以降、ずっと自民党に投票しています。

 (中略)

 今回の希望の党騒動を見ても分かるように、彼らの行動をよく観察すると立憲民主と無所属の一部議員を除いて節操無しという言葉がぴったりです。

 無論、私は安倍自民を諸手を挙げて評価する気はサラサラありませんが、やはり野党よりはまだマシだろうと思い自民党に投票しています。




 この人、私から叱られるかもしれないと言っていますが、そのとおりです。

 私は貴方を叱りたい!

 野党に節操がないとか、だらしないという思いが禁じ得ないとしても、嘘に嘘を重ねる安倍政権よりもマシでないか、と。

 官邸に訪れた人の記録をその日のうちに廃棄してしまうと嘯く役人たち。

 森友学園に売却した資料は廃棄してないと言い張っていた現国税庁長官。

 そして、安倍総理と昵懇の関係にある企業経営者たちが起こしている偽装問題。

 嘘つき国家日本ではないですか?

 こんなに日本を堕落させているのに、それでも野党よりましだという貴方の感性が信じられません。


 では、本題に入りたいところですが、米国で減税法案が通ったということで米国のVOAが報じています。

 どうでもいいことかもしれませんが…ブイオーエイではなくビーオーエイと発音しますよね。


President Trump and his Repaublican supporters in Congress are clebrating the passage of a U.S. tax overhaul.

「トランプ大統領と議会における彼の共和党の支持者たちは、税制改革法が議会を通過したことを祝っている」

It's the first majar legistative victory of Trump's Presidency.

 「これは、トランプ政権になって以来の初めての大きな成果である。

The bill permanently cuts corporate taxes, temporarily cuts taxes paid by American wage and salary earners and increases the U.S. national debt by at least $1,000,000,000,000 over a decade.

 「この法律は、法人税を恒久的にカットするものであり、また、アメリカの賃金および給与所得者が支払う税金を一時的にカットするものである。この措置により、米国政府の負債は、10年間で少なくても1兆ドル増えることになる」
 
Democrats slammed the legislation as mortgaging America's future at home and abroad in order to pad the pockets of the wealty.

 「民主党員は、この立法措置は、富裕者層の懐を豊かにするために国内および海外における米国の将来を抵当に入れるものだと酷評した」

But Republicans argued the tax cuts will rev up the economy and make American businessess more competitive at home and abroad.

「しかし、共和党員は、この減税は経済を活性化させ、そして米国企業の国内及び海外における競争力を増強させると主張した」



 VOAは非常に保守的な番組だと思いきや、意外に中立的に報じているではありませんか?

 貴方はどちらの意見に賛同しますか?

 この減税は、米国経済を活性化させることになると思いますか?

 それとも、結局、税収不足が10年間で少なくても1兆ドルも増えるので、借金のつけを将来世代に先送りするだけだと考えますか?

 減税で経済が活性化し、そして、それに伴って税収がむしろ増えるならばこんな嬉しい話はない!

 そうでしょう?

 でも、そうした社会実験はレーガン大統領の時代に実施済みなのです。

 さらに言えば、減税によってどうして米国企業の競争力が増すのでしょう?

 もちろん、儲かっている企業は、国に払う税金が軽減されるので内部留保は増加する訳ですが、そもそも収支トントンのような企業は、利益が殆どないので減税になっても何の影響もない、と。

 どうして、それで競争力が増強されるのでしょうか?


 で、本題に入ります。
 
 共同通信の記事です。


 日本生産性本部は20日、2016年の労働生産性の国際比較を発表した。一人の労働者が一定の労働時間でどれだけのモノやサービスを生み出すかを算出。日本の1時間当たりの生産性は46.0ドル(約4700円)で、経済協力開発機構(OECD)加盟の35カ国の中で20位、先進7カ国(G7)で最下位だった。

 生産性本部によると、G7での日本の最下位はデータが取得可能な1970年以降続いている。欧米より非効率な働き方が改めて示され、安倍政権が看板政策として掲げる「生産性革命」の浸透が急務になりそうだ。

 担当者は「飲食や宿泊などのサービス業の生産性が低い」と分析している。



 飲食業や旅館やホテルの生産性が低いように言っていますが…

 この記事を読むと、そうしたサービス産業に従事している人の仕事の仕方が非常に非効率のようなイメージを与えるのですが、それは本当なのでしょうか?

 例えば、運送業で働く人々の働きぶりを国際的に比較して、日本の労働者は仕事がスローすぎるの
でしょうか?

 ヤマト運輸や佐川急便で働いている人の見て、そんな感想を抱きますか?

 本当に怒られますよ、と言いたい!

 違うのですよ。

 労働生産性なんていうから、生産性が低い、イコール仕事に仕方がのろいと思い込みがちなのですが、そうではなく、彼らの給料、或いは稼ぎが少ないだけの話なのです。

 労働生産性の算出式の分子が、物理的な仕事の量や質であるのならば、労働生産性が低いこと、イコール能率が悪いとなる訳ですが、分子は金額で表示される付加価値の合計額なのです。

 従って、幾ら立派な仕事をしても、それに与えられる報酬が安ければ労働生産性が上がる筈はないのです。

 それに、日本の社会って、基本的に副業が認められないではないですか?

 だから、幾ら能率的に仕事をこなすことができ、従って、より短い時間でそれまでと同じ収入を確保できるようになっても、他の仕事をすることができない、と。

 だから、仕事を能率的にこなそうというインセンティブが働きにくいのです。

 組織のなかで自分だけ早く仕事を終わらせると、さらに仕事を押し付けられるだけ。しかし、給料は以前と同じ。

 その辺りのことを安倍総理は分かっているのか、と。

 分っていて、生産性革命なんて言っているのか、と。

 それに、労働生産性の数値を国際比較する際、どうして先進国の数字だけ持ってくるのか、と。

 もっと言えば、何故中国の労働生産性について言及しないのか、と。

 中国の労働生産性は、日本と比べて著しく低い!

 何故か?

 単に賃金が相対的に低いからなのです。

 では、中国の労働者は、怠け者が多いのか?

 そんなことはありません。

 もう少し深みのある議論ができるようにならないと、経済の活性化などできる筈がありません。



 
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コメント
 
1. 2017年12月23日 09:37:17 : GqJ2H0Owmo : RXwOBIgI_zU[6]
「日本の労働生産性が低い」の意味に納得

非正規雇用になって生涯獲得収入は更に減少(ボーナスなし、補償なしなど)
私は現代版蟹工船とよんでいる
身近な労働者をみていると切にそう思う
 配送業、7−21時まで仕事、帰って風呂して寝るだけ
 バイト2つをこなす毎日、子供もバイト、楽しみはスマホ
 建築業、夜はお酒、休みはパチンコ、お金が貯まればあちらへ
思想や哲学をする余裕もなく、毎日が消化試合
権力者の操り人形になって税金がどう使われているかの情報もなく
メディアも権力者側なので国民は目隠しされた馬車馬
なぜ、そうなった、どうすればいい


2. 2017年12月23日 19:06:34 : t09dumgomc : _QSLFc9uuag[294]
低くなる ゾンビ隅まで 入り込み

3. 2017疾風[111] glGCT4JQglaOvpWX 2017年12月24日 10:04:44 : r1tEnkgPoo : NYzyyRBtzR0[1]
言いにくいことを敢えて言うと、日本の労働生産性が低いのは民間企業の管理職のレベルが低い事が原因だと思います。私の知人で長年、複数の大企業で働いてきた人がいますが、その話によると信じられないほどお粗末な管理職が信じられないほど多いそうです。子供のように責任感が薄弱で、判断力の無い人達が絶対多数を占めていると言っていました。長時間労働で勉強する時間もないから全然進歩もない。仕事を処理する能力もなければ管理職としての能力も無く、部下の人望もないーという管理職が多すぎるということです。低能な管理職というのは自分を追い抜く恐れのある優秀な人材は活用しようとはせず排除しようとしますから生産性が上がるはずはないのです。「出る杭は打たれる」という昔からある悪しき日本の文化ですね。
電車の中の広告を見ると有名な広告会社が作っているのでしょうが、素人でももっとましなものができるだろうというレベルのものが少なくないですよね。昔の方が良い広告が多かったように思います。あれを見ても日本の大会社のレベルが分かると思います。

4. 2017年12月24日 12:45:09 : 9DsJTJahqM : CHtx7DmvT6Q[1]
>>3
日本企業の場合、社員が自分で考えて動くことを要求する。
その分管理職は管理能力なしでも務まる。
でも、会社や組織全体で計画性があまりないので、重複部分ができたり
稼ぎにつながらない余計な仕事を社員が勝手につくり出し(こういう社員が仕事を作るとして評価される)、生産性を落とす原因になっている。

5. 2017疾風[112] glGCT4JQglaOvpWX 2017年12月24日 13:13:32 : r1tEnkgPoo : NYzyyRBtzR0[2]
六百円で組織をトップレベルに生まれ変わらせることが可能。
六百円とは下記の書籍の値段です。

一人ひとりの能力を100%高めるマネジメント術―アメリカ海軍に学ぶ「最強チーム」のつくり方 (マイケル・アブラショフ著 吉越浩一郎訳・三笠書房)より

この本は海軍で一番下のダメ軍艦というレッテルを貼られていた駆逐艦ベンフォルドに着任したマイケル・アブラショフ艦長が同じスタッフ構成のままで、短期間に「全米一」と評価されるほど優秀な艦に生まれ変わらせた方法が語られています。後に国防長官の軍事担当補佐に選ばれたことや、軍人事局で大西洋艦隊のすべての艦の士官を任命する職に就いていたことからも海軍がアブラショフへ寄せる信頼がいかに大きいものであったかがわかります。

駆逐艦ベンフォルドが海軍一の優秀艦と評価された主な証拠としては次のようなものがあります。
□著者がベンフォルドに着任してから1ヵ年で、リストラなどいっさい行わずに、前年の75パーセントの予算ですべての任務を遂行した。これは艦長である著者が「経費削減」の号令を発したからではなく、部下達がそれまでのやり方にとらわれることなく、合理的でよりよい方法を考え出したためだった。
□装備の故障率を前年の75パーセントから24パーセントまで下げた。
□砲撃訓練では太平洋艦隊の歴史において史上最高の成績をおさめた。
□部下の昇進率は海軍全体の平均の二倍であった。

アブラショフ艦長は部下に対して「何をするにも必ずもっとよい方法があると考えよ」と呼びかけて、つねに部下に「きみがしている仕事に、もっとよいやり方はないかね?」と聞いて回ったのであるが、その結果、思いもしなかった画期的なアイディアを部下達が提案してくることがしばしばあった。「どうしてそういうやり方をしなければならないのか。もっとよい方法はないのか」と尋ねると、彼らは必ず期待に答え、よりよい方法を探し出してきた。彼らの中には独創的な戦術さえも考えだす者もありアブラショフを驚かせました。
日本の管理職なんか見ていると能力の低い管理職ほど積極的に部下のアイデイアを活用しようとしないで、できもしないくせに何でもかんでも自分一人でやりたがりますよね。何でああいうのをいつまでも管理職として使っているのか不思議だけれどその上司にとって直属の部下が自分より低能だと安心なんでしょうね。会社全体のことよりも自分の地位のほうが全然重要なんだろうけど、プライドとか責任感は感じないのかよと思ってしまいますね

アブラショフ艦長は「とくに若い部下たちが、聡明かつ有能であることに驚いた。すばらしいアイデイアにあふれているのに、今まで誰も耳を傾けないがために日の目を見ていなかった」ので「部下が持っている艦の活動を改善するためのアイデイアを、すべて集めることこそ自分の仕事だと考えた」。

「優れたリーダーシップを発揮するには、自分のプライドよりもチームを優先させなければならないのだが、それができないリーダーは多い」−実例としてアブラショフは次のようなエピソードを揚げている。
「第二次大戦以来、あるいはそれ以前から、海軍は見苦しい布でできた、防水や保温の役目を果たさない悪天候用のジャケットを支給している。部下たちにとっては、着るだけで憂鬱になるような代物だ。ある日、船舶用品の店を見ていたある部下が、民間用に売られている高性能で見た目もよいジャケットを見つけた。青の立派なデザインで、光を反射するストライプの柄が入り、水に沈まないように浮揚装置がついていた。彼はすぐさま私にそのことを報告してくれた。海軍のジャケットは一着150ドルだが、その市販品は90ドルで、あらゆる点で優れていた。実際に保温や 防水の機能があり、浮揚装置もあるので、海軍の支給品よりも安全だった。おまけとして、背中に『ベンフォルド』と文字を入れることもできると言う。より安くていいものであることは間違いない。
『いいアイデイアだ。購入しよう』と私は言った。
私は艦の名義のクレジットカードで三一○着のジャケットを買って、それをすべての部下に配布した。全員が見違えるほどスマートで格好よくなった。
翌日、別の艦の乗組員が、われわれが着ているジャケットを目にした。三〇分後、その艦の士官が私に歩み寄ってきて、こう言った。『われわれの艦長が、あなた方にそのジャケットを着ることをやめるように求めています』
『本当か?どうしたんだ?』私は尋ねた。
『われわれの艦で“反乱”が起こりかけましたーわれわれの乗組員も、同じジャケットを欲しがっているのです』
私は彼に『あなたの艦長の命令は違法だと思う』と伝え、命令に従うことを拒んだ。『もし彼が強く主張するなら、私は喜んで将軍のオフィスへ行って、すぐにでも軍法会議を受け入れる』とまで言った・・・・・その士官は私の言葉を持ち帰り、三〇後に新しい指示を持って戻ってきた。『そのジャケットを着てもさしつかえないそうです』
その艦はこのジャケットを買うこともできたがそうしなかった。そのうちに、いわゆる“ベンフォルド・ジャケット”は大流行し、小艦隊の司令官が自分の部下にある他の五隻の艦のために、そのジャケットを購入した。私に難癖をつけた艦長は苦々しい気持ちで見守っていたことだろう。
嫉妬やねたみは強い感情で、それにしたがって行動すれば深刻な問題を生み出しかねない。指導者はつねにそういう感情に注意していなければならない。嫉妬深い指揮官は往々にして自分の部下を抑えつけるような行動を取ってしまうからだ。他のリーダーが成功したときには、その成功から素直に学ぶことーそれが自分の部下のプラスになる場合はなおさらである」



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