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日銀は株を売れ。今売らないといつ売るのだ。
日本の株式市場が活況を呈している。3万円を目指そうかという展開らしい。
しかし誰が主役なのだろうか、前のバブルの頃は、極身近な人達が盛んに株を買っていたが、今はそんな状況にない。
また実体市場は、消費が盛り上がらず、なおデフレスパイラルの状態にある。実質GDPが成長しているといってもわずかであり、その多くは外需が頼りの輸出産業や、国内の外国観光客の外需インバウンドに頼っているありさまだ。
それも円安という補助金を輸出産業や、外国人観光客に与えており、本来の円水準に戻れば、その勢いも続くように思えない。
株式市場の担い手は、円安という補助金を受けた外国勢であり、日本の投資家が躍動した1990年頃のバブル当時とは全く違うところだ。
さらにこの株式市場の活況の土台が、日銀の株の保有であることは誰しも知っていよう。上場企業の4分の1以上を日銀が買い上げているという状況だ。
昔はよく土産物の菓子折りに、上げ底という言葉が使われたが、現在は、日銀の上げ底相場である。
実際は嘆かわしい官製相場であり、儲けているのは外国ファンドと、日銀である。日本の株価がいくら上がっても、それが国内の消費に回らないのは、もう既に分かっていよう。
ギャンブラーはギャンブルに投資をする。株に投資をしたものは、株に再び投資をするものだ。そのお金は消費市場で使われない。
それどころか、株式市場が活況であれば、実体市場からお金が、流出し、株式に流れ、実体市場の貨幣量が減少していく。
政府が盛んに勧めているNISAなどは、実体市場から金融市場にお金が流れる消費削減策である。
いつまでこんな馬鹿げた政策を続けるつもりであろうか。30年ほど前は、株の持ち合いが、問題になっていたが、今は逆に日銀が日本株を持ち合っているようなものだ。
日銀が持っている株式を解消しようするなら、今が売り時だ。これから先株価が上がることはあるまい。これを逃したら、利益を出して売ることはできないだろう。
将来につけを残さないためにも、今この時を逃してはいけない。大半を売るべきである。
平成のバブルの時、国鉄の土地を売っていれば今頃、国鉄の借金はなかったであろう。しかしあの時、国鉄の土地を売りに出したらさらに値が上がるといって売らなかったのである。
今は、株が下がったらまずいと思って、よう売らないのではないか。今売って利益を出して、株から手を引け。
官業が、民間を圧迫してはいけない。
日本はデフレだ。デフレは消費が生産額より少ないから生じる現象である。国内の消費は、日が経つにつれて減少していく。輸出は、外需で稼いでいるのであり、インバウンドも外需で稼いでいるのだ。
結局、国内の消費は全くの不振であるから、外需が、目立つことになる。株が上がるのは、外国ファンドの買いが入っているからであり、国内の消費が盛り上がって、上昇しているのではない。
マイナス金利でも、国債の買い入れでも、株式の購入でも、いずれ解消しなければならない時が来る。その際に少しでも影響をが少なくなるように今、株を売るべきである。
アベノミクスの失敗が、これから先どんどん明らかになって来るだろうが、特に黒田の金融政策は、自由経済を破壊するものであり、産業立国としての日本を根本から壊している。。
少しでも将来において禍根を残さないためにも、今株の大半を売るべき良い好機である。
一言主。
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