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りそな一時国有化 竹中平蔵出現で銀行は元気になったのか 金融危機 20年目の現実
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217632
2017年11月14日 日刊ゲンダイ 文字お越し
邦銀は預貸率が軒並み低迷(C)日刊ゲンダイ
「大手20行は潰さない」
旧大蔵省はかつてこう言っていたものだ。
ところが、97年11月に北海道拓殖銀行が経営破綻。主幹事を務める山一証券も連鎖的に自主廃業に追い込まれた。
その後はつるべ落としのように、98年10月に日本長期信用銀行(現新生銀行)、同年12月に日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)が破綻。旧経営陣は特別背任、粉飾決算の証券取引法違反などでお縄となり、中には謎の死(警察発表は自殺)を遂げた副頭取もいた。
あれから20年……。その間にも不良債権処理は続き、03年5月にりそな銀行へ公的資金注入、同年11月は足利銀行の一時国有化、04年8月にはUFJ銀行が三菱東京フィナンシャル・グループに吸収合併されている。
「この一連の銀行再編を主導したのが、01年4月に誕生した小泉政権で経済財政政策担当大臣を務めた竹中平蔵氏と財務省でした」(金融ジャーナリスト・小林佳樹氏)
小泉人気もあって竹中氏への期待は大きかったが、1万3000円前後だった日経平均株価は彼が大臣に就任してから1万円台に下落。翌年には8500円を割り込む体たらくだった。当然、02年9月の内閣改造では潔く身を引くものと思っていたが、竹中氏は金融担当相兼務に出世。そして「金融再生プログラム」(竹中プラン)を発表し、銀行の再編を加速させていった。彼が大臣だった05年まで株価はついぞ上がらなかった。
「そんな中、りそな銀行の不可思議な一時国有化がありました」(前出の小林氏)
金融庁が突然、「繰り延べ税金資産」の扱いを変更。そのため自己資本比率4%の基準を満たせないりそな銀行は、拓銀のように破綻への道をたどるはずだった……。実際、当時の株価は額面割れの50円ほどだった。
その紙クズ同然のはずのりそな株を底値で買い占めていた者がいた。その直後に公的資金の注入が決定し、まんまと大儲けしている。情報がどこから漏れたのかは知らないが、儲けたのは外資系のハゲタカだった。
ちなみに、この時もりそなの国有化に反対していた監査法人の担当者(当時38)が自宅マンション12階から転落死している。
では、竹中プランで銀行業界の経営は良くなったのか。銀行が元気を取り戻し、庶民の生活が良くなれば文句はない。
「不良債権処理を加速させた竹中氏には一定の評価を与えなくてはいけませんが、日本の銀行の国際競争力で言えば、収益率が落ちています」(前出の小林氏)
総資産額でみると、日本の銀行は世界5位の三菱UFJ・FGを筆頭に、13位ゆうちょ銀行、15位みずほFG、17位三井住友FGが並ぶ。しかし、預金に対する融資の比率(預貸率)は、世界の大手行の中で三井住友銀行が最も低く(60%)、同4位にみずほ銀行(63%)、同6位に三菱東京UFJ銀行(66%)も入っている。一般的には預貸率が低ければ、経済が低迷しているということになる。
竹中氏が旗振り役のトリクルダウンにしても期待を裏切った。「富裕層や大企業が潤えば、貧乏人にもおこぼれが来る」というもの。要するに、連結売上高2800億円のパソナグループ会長の竹中氏のような金持ちが、さらに豊かになって大量消費や投資をすれば、下層の庶民も豊かになるというものだ。
ところが、国民の実質賃金指数は拓銀と山一が破綻した97年をピークに下がり続け、15年は97年比で約15%も下落している。結局、儲けたのは、ハゲタカ外資だけだった。
りそな一時国有化 竹中平蔵出現で銀行は元気になったのか https://t.co/VJnxWbHpzD #日刊ゲンダイDIGITAL
— 過客 (@MasajiEbiike) 2017年11月14日
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