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16連騰の日経平均
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/53011146.html
2017年10月24日 在野のアナリスト
日経平均が16連騰です。ただし、盛り上がりにも高揚感にも欠けるのは、売買高が伴っていないからでしょう。今回の上昇局面で目立つのは、上に行かせたいときには為替をいじったり、特定の銘柄をあやつるなどで、買い方の弾不足です。それでも世界的な株高、という局面でもあって売りがでにくいから、上昇がつづいている。今はこの流れに乗る、という投資家も多く、積極的に自分たちが上げるつもりはないけれど、上がるならついていく。そんな態度でしかありません。そして今日などは、記録を伸ばすことでムードを壊さないようにしよう、という態度からか、最近は動きを手控えていたTOPIX先物を操作してきた。やはり弾はないけれど、何とかして連騰記録をつづけているだけ、にみえます。
今回の上昇相場、きっかけは以前も指摘した通り、北朝鮮の暴発懸念から、日本株への売りを回収する流れでもあったのでしょう。しかしある段階から、欧米の株高にキャッチアップする動きに切り替わった。外国人投資家は売り越しから、一気に買い越しまで来た。つまり当初は持ち分を減らす意図だったものが、いつの間にか持ち分を増やす流れに変わった。その変化の理由の一つに、衆院選があります。ただしそれは、金満与党による見せかけの上昇を演出するための株買い、を期待する流れだったと考えています。
安倍ノミクス継続期待、やら安倍政権の経済政策への期待、といったものが出るはずもない。なぜなら、自民党の公約にめぼしい経済政策もなかったから。むしろ財政再建を遅らせる、市場としてはマイナスの要因が大きかった。そうなると、よくて現状維持、悪くすれば景気の失速が意識されます。決して安倍政権への期待が高いわけではありません。
それは買いの主体が、当初は欧州系、途中から米系も参戦してきましたが、週明けになると日米合弁系のみが必死で買い支えている印象しかない。つまりこの二日は、ご祝儀相場風の演出を施されてはいますが、積極的に売ってこないから何とか単一の主体でも上げることができた、にすぎないのです。米株が下がっても、日本株が下げない。などとも喧伝されますが、この間に米国が連続して下げたのは9、10日の1回だけ。しかも値幅は14$ほどであり、翌日に上げれば、それを好感してまた上がる、という思惑も働くのでしょう。
バブルか、バブルでないか、その見方は様々ですが、個人的には不動産市場で先にバブルが起きており、株式がまだそれほどでない、といっても不動産市場に変調を来せば、株のバブルも終わるとみています。そして、米国ではICOと言われる企業の資金調達手法を、著名ファンドマネージャーが「詐欺」と断言するなど、不穏な動きもある。昨今のバブルの終焉には、必ずといっていいほど資金調達、投資手法などの問題がからむ。決してリスクは北朝鮮問題だけではないし、むしろそれなら回復も早いのでしょう。
安倍政権が選挙後、初めての閣議をひらき、昨日の安倍氏の会談と同様「謙虚」を合言葉にしてきました。しかしこれまで安倍政権は『牽強付会』をもって、憲政の常道をやぶってきたのであり、謙虚にメディア幹部とオフ会を開くと、これまでと同じ『謙虚オフ会』で『牽強付会』となるのでしょう。市場では謙虚さより、驕りによる上昇もめだってきそんなそうばました。連騰の先にめだつ世界、さらなる上昇の地平なのか、バブル崩壊による奈落なのか。米国でも同じですが、政権幹部の『検挙』が起こると、このバブルを崩すきっかけになりかねないことには、注意も必要なのでしょうね。
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