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株式市場の上昇と日銀
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/53010581.html
2017年10月13日 在野のアナリスト
広がる神戸製鋼の製品データ改ざんの問題。売り上げの4%としますが、本当にそれだけで終わるのか? 品質管理部が横断的なら、一部で都合のよいやり方が横行し、それで通用するのであれば多くの製品でも真似ているでしょう。五月雨式に情報がでてくるのは、それこそ問題がある部分とない部分、切り分けが難しいのでは? ともみられます。
しかし神鋼といえば、安倍首相が3年間サラリーマンとして勤めたところです。モリカケ問題が取り沙汰される中、出身企業でも不正が発覚したのは示唆的かもしれません。社会的な経験を積ませるため、政治家の子息をしばらく企業で働かせる、当然受け入れる企業も見返りを考えてのことです。政治家とのつながりをもって栄えよう、などという企業、組織はそもそも考え方が腐っているのであり、下地はあったということなのでしょう。
株式市場は21年ぶりに日経平均を21000円台に乗せました。総選挙での自民勝利に安心感、などと理由を語る人もいますが、これまで不安で一度も下げていない、またそれは現状維持と同じであり、高値をとる理由でないのにかかわらず、ここまで強い、ということを何も説明していません。マル政マネーの動きを囃し、選挙期間中は与党が株価を下げさせないだろう、とみた海外勢が買いで仕掛けている、というのが正しいのでしょう。
最近はこうした、株価の上昇を説明することができないケースも目立ちます。IMFが景気見通しを上昇した、で株価が上げる。実際には追認しただけで、市場はすでに織り込み済みだったはずです。またもたざるリスクで買い、などはそんな判断で買っているところは聞いたことがない。もしそんなところがあったら、高値掴みですぐにファンドなど閉鎖していることでしょう。今日はマイナーSQを除いても3兆円近い出来高がありましたが、これまで売買がスカスカだった点をみても、市場の実勢をみているわけでもない、単なる選挙イベントに乗っかった買いは、今日が一旦のピークという感じです。
G20において、浅川財務官が「金融正常化は世界経済の下方リスク」と述べました。しかしこれは当たり前で、世界経済を下支えするために異常なことをするのであり、正常化によって下支え要因がなくなる。しかしそれを恐れて動かない、とすれば、いずれ起こるのは「金融緩和は世界経済を崩壊させるリスク」を招くことになります。
実際、日銀は国債購入を控え始めており、年間80億円から、このままだと60億円ぐらいになるのではないか、とされます。しかしETF購入は続けている。シャドーテーパリングともされるこの手法、先に見直すべきは20年ぶりの高値、とされるETFの買いです。なぜならETFの購入は市場に資金を供給する、という説明がされるだけで、脱デフレに寄与する経路は何も説明がないからです。つまり市場を下支えすることだけが目的、という以外になく、日銀による株式市場の操作は、より正常化のリスクを高めるだけなのです。
銀行という文字、明治初期にbankの訳語を考えた福沢諭吉らが、中国で銀本位制をとるなど、当時は銀の取り扱いが多かったことから『銀』行とした、ともされます。しかし今、日銀は500兆円に近い国債を保有し、株式市場では最大の買い手となっている。日本銀行どころか、今や日本金持ち行になっています。『銀』という字の右辺は『艮』ですが、これは人が目を後ろ向きにしている様の象形であり、そむく、とまる、という意味があります。金が背く、金が止まる、いずれ日銀もそんな事態に見舞われる恐れ、実は明治時代から想定されていた、ということになるのかもしれませんね。
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