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保険加入「断固拒否」で生活苦に陥った残念サラリーマンの悲劇
http://diamond.jp/articles/-/143234
2017.9.25 横山光昭:家計再生コンサルタント ダイヤモンド・オンライン
保険なしで胃がんになり
家計が回らない状況に
先日、家計診断に訪れた会社員のKさん(34歳)は言います。
「何とか保険に入りたいんです」
保険を見直したいという人や、いわゆる「保険嫌い」の人は多いのですが、「入りたい」と言ってくるのは少数派なので、どうしたのかと不思議に思いました。経験上、こういう人は、病気になってしまい慌てて加入したがっているか、何か良からぬことを企んでいることが多かったからです。
理由を聞くと、やはり思った通りでした。今までは健康に自信があったので、生命保険に入っていなかったのですが、胃腸の調子が悪く病院で受診すると、胃がんが見つかったとのこと。「まだ若いのに」とショックを受けたそうですが、すぐさま入院して手術し、念のための化学療法を受けました。
幸い転移もなく、無事に退院しましたが、入院費はかなりの金額に上りました。働けない間は欠勤扱いとなって収入が減り、生活費のやりくりにも大変な思いをしたそうです。そのため、「もし再発してしまったら、家計が回らなくなるのではないか」と
心配で、生命保険に入りたいと思うようになったというのです。
病気になる前の自分に、「保険に入っておけ、と言いたい」というKさんは、今、保険に入りたくても入ることができません。一度、がんのような大きな病気にかかってしまうと入りづらくなってしまうのが生命保険です。
「高額療養制度」を活用しても
入院中の食事代や差額ベッド代は出ず
Kさんに詳しく話を聞きました。
Kさんは、「高額療養制度」を利用し、医療費の自己負担部分のうち、一定金額以上のものを、健康保険から直接、病院に支払ってもらう手続きをしました。ですが、入院中の食事代や、手術後入った個室の差額ベッド代は補てんされず、痛い支出となってしまいました。
また、困ったのは入院に関する支出だけではありません。休んでいる間、欠勤扱いとなったため、給料が激減。傷病手当の手続きをしましたが、手当の金額が少ないため生活は苦しくなり、クレジットカードからキャッシングして、何とか回していくという暮らし方を続けていたそうです。
そのため、がんに関わる受けたい治療があったものの、自由診療で高額だったために受けることができませんでした。転移や再発もないと言われたけれど、その治療を受けられなかったために、大丈夫だろうかと心細く、不安な思いを持ち続けているというのです。
若い男性には、今は健康で病気にならない自信があるからと、あえて生命保険に入らないという人が意外と多くいます。健康維持のためにサプリントを多用したり、ジムで体を鍛えたりといった努力も欠かさず、職場の健康診断で「異常なし」の診断をもらって満足しています。
であるならば、万が一を考えて、保険に入らない分の金額をきちんと貯蓄や投資に回していれば問題はないのですが、「保険は要らない」と考える人は若く、貯蓄が十分ではないケースが多いものです。
こうした人たちは極端な考え方をするケースが多く、独身ならまだしも、既婚者で奥さんや子どももいるのに、自分が入院したり不幸にも亡くなってしまったりしたときの家族のことなどは考えず、保険には一切加入していないこともあります。
そうした人の奥さんに、保険の必要性を説明すると理解を示し、興味を持ってくれることも多いのですが、最終的には「夫が保険をすごく嫌がるので…」と言って、保険加入をためらうようなケースも多々目にします。
“食わず嫌い”は意味がない
家族のことを考えよう
しかし、これはとても危険なことです。
Kさんの話からも分かるように、保険をかたくなに否定していると、痛い目を見てしまうことにもなりかねません。保険というものを理解しようともせず、偏った先入観やイメージによって全て拒否する、そんな“食わず嫌い”的な捉え方は意味がないとすら思うのです。
保険金は、医療費だけに充当するわけではありません。自分自身はもちろんのこと、家族の生活費としても使います。ですから、家族の状況に合わせ、医療保険や死亡保険をどのように組み合わせて、万が一に備えるのかを考えることが必要なのです。
確かに利用するか分からない生命保険は、毎月の掛け金がもったいないとか、無駄だとか、さまざまな考え方があると思います。ただ、貯蓄が十分でない人や、リスクをヘッジすべき時期にある人にとっては、非常に心強い存在です。「貯蓄の不足する部分を補うものの一つとして利用する」くらいに捉えておけばいいのではないでしょうか。
“過剰”に入る必要はなし
諸制度との組み合わせて使おう
もちろん、“過剰”に入る必要はありません。世の中には、保険会社がもうけるため
に不要な保障内容を、わざわざ複雑にして、数多く付けている保険もあります。また、医療費の一部を補助してくれる「高額療養制度」や、収入の保障のための「傷病手当金」、残された遺族のための「遺族年金」、障害を負ったときのための「障害年金」といった制度もあります。
しかし、こうした制度だけでは賄えない部分もあります。したがって、制度を上手に活用しながら、家族の状況に応じて足りない部分を保険に頼る。そうした使い方をするのがいいのではないでしょうか。
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