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マイナス金利は、銀行制度を破壊し、市場経済を潰して終わる。マイナス金利に功罪はなく罪しかない。
アベノミクスの最大の失敗は、マイナス金利により、銀行制度を破壊したところであろう。これにより、日本の自由主義経済の市場が根本的なところで機能しなくなっている。
小泉政権下の政策もほぼ同じだが、銀行制度の崩壊までは至らなかった。
今はうわべだけ今までの慣習で同じ機構(システム)が動いているだけだ。
銀行金利による市場からの資金集めができなくなり、資金集めの銀行の優位性がなくなった。
人々は無理に足を使って銀行に預ける理由がなくなっているのだ。タンス預金の方が銀行倒産の心配がないからよいかもしれない。
さらに住宅ローンの低金利は、銀行の収益システムを崩壊させ、銀行の利益を産み出す仕組みが壊れてしまった。
私の取引している銀行では、40歳前後の中堅クラスが、残業せず5時頃帰っている。本人らは、働き方革命で上からの命令といっている。
しかしそれは違う。低金利で金利が産まれないから、残業を削っているだけなのだ。
銀行救済のため、これから数年の間、合併や、公的資金の投入などが行われるだろうが、直ぐに付け焼き刃であることが露呈する。銀行が、利益を上げる方法がなくなっため、公的資金を食いつぶすだけとなる。
しかも合併は、再び企業の査定が行われるため、多くの企業が貸し剥がしの憂き目に遭い、倒産、廃業が多くなり、地域経済が崩壊していく。
銀行だけが生き残っても、貸し出しする企業がなくなれば、銀行業務の意味がなくなり、地域経済が崩壊する。
銀行の大問題は、取り付け騒ぎがこわいため、絶対に信用不安を口に出せないことだ。そのため表面化した時が、倒産の時だ。それは一挙にやって来る。
既にマイナス金利を実施してから2年半が経とうとしている。この間、日本のデフレ市場は、より深刻な様相を呈している。資金が市場からさらに減少しているのだ。
日銀が、年間に百兆円からの借金をして、経済を回しても、名目GDPは、10兆円も伸びていない。
しかもアベノニクスという、小泉政権下の間違った政策の猿まねは、猿まねどおり、同じような過程を辿ろうとしている。
名目GDPが、全く伸びず、借金だけが大きく増えただけである。いざなぎ景気を越えたと言われた小泉政権下の景気の成り行きが、今また、アベノニクスは
いざなぎを越えた戦後2番目の成長と言われ始めている。
同じことがまた起こったのである。経済学は、正しく反応したのである。同じ条件下で同じことをすれば同じ結果が生まれることを示したのである。経済原理は正しく機能しているのだ。
デフレ下での低金利や、生産刺激策、公共投資政策が、さらにデフレを促進する事を再び明らかに示したのである。
特に、デフレ下の消費税増税という実体市場からの資金の吸収は、5%でも消費が不足していた上に、8%への引き上げで完全に、消費を低迷させ、再びデフレスパイラルに陥らせてしまった。
このような、資金を市場から奪いながら、生産量を増やすという政策は、付加価値を減少させ、物価を下落させ、企業の利益や、個人の所得を減少させることになる。
バブル崩壊後、何百兆も借金をして経済政策をしたが、名目GDPは、全く伸びていない。どぶにお金を捨てたのである。いくらアベノミクスや、小泉政権下の政策が、言いように取り繕っても、失敗は隠せない。
低金利にデフレから脱却する道はない。
デフレは実体市場の資金不足による消費不足がその原因である。そのため、預金金利をある程度の高さで維持しなければ、個人や企業の担保が減少し、銀行の信用創造ができない。
特に個人預金の金利の引き上げが大事であり、それが消費の拡大につながっていく。
低金利は逆に担保を下げ、貸し剥がしを促していくものである。
銀行問題が恐ろしいのは、どの銀行も絶対に自分のところの銀行が危ないなど言わないことだ。
取り付け騒ぎが恐ろしいのだ。
これは黒田の日銀や、金融庁も同じだ。銀行システムになんら障害がないことを言い続けるであろう。しかし実際はボロボロで、もはや手の打ち用がないところまできている。
一言主。http://www.eonet.ne.jp/~hitokotonusi/
http://blog.so-net.ne.jo/siawaseninarou/ 参照
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