★阿修羅♪ > 経世済民122 > 680.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
日本経済がゼロ成長に終わっている理由(小笠原誠治の経済ニュースゼミ)
http://www.asyura2.com/17/hasan122/msg/680.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 7 月 24 日 18:26:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

日本経済がゼロ成長に終わっている理由
http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/archives/51725092.html
2017年07月24日 小笠原誠治の経済ニュースゼミ


昨日の記事に対して多くのコメントが寄せられました。

 25年間日本経済がゼロ成長にとどまっている理由についてです。

 本日は、そうしたコメントの幾つかを紹介し論評したいと思います。


 1.経済が成長すれば物価は上昇傾向になるが、物価を上げれば経済成長できるというのはおかしい。

 2.経済が成長するためには労働人口が増えるか労働生産性が上がるか国土が増えるかしかない。

 3.かつて大橋巨泉氏は、人口が減少してきていることから景気が良くなる事など無いと断じ、経済のパイを小さくし、国民みんなで慎ましく生きて行くべきと説いていたことに共感する。

 4.給料を安くして製品価格を下げ輸出競争力を向上させるという方法は製品価格が下がることにより売上が減少し、デフレスパイラルになるということで判断が難しい。

 5.低成長はあるべき数値に落ち着くための調整とみることができる。

 6.少子高齢化していても成長している国はある。

 7.グーグル、アマゾン、フェイスブック、ネットフリックスなど21世紀もアメリカを支えてくれそうな企業は、大企業の巨大資本による子会社や新規事業で生まれたものでしたでしょうか? そこに答えはある。

 8.国内の需要不足によるデフレは、円安による海外からの需要(輸出)により解消できる。

 9.少子高齢化だから経済が成長しないのは仕方がない、と言うだけで何もしなければ日本社会は確実に崩壊してしまう。



 1の物価が上がれば経済成長できるという考えはおかしい、というのはまさにそのとおり。但し、経済成長すれば物価が必ず上昇するというのも定かではない。感覚的には、景気がよくなれば消費が旺盛になり、そうなると需要が供給を上回る結果物価が上がるような気になりがちですが、もっと長い目で工業製品などの価格の動向を観察すると、長期的には価格が低下しているものもあるのです。例えば、パソコンやデジカメ、腕時計などの価格です。

 2の指摘は、経済成長の理論を基礎を説明したものと考えていいでしょう。経済が長期的に成長するための3つの要素は、労働力の量、資本の量、そして技術革新(生産性)です。日本の場合には、労働力の量が減少しつつあるので、なかなかかつてのような成長が望めなくなっているのです。資本の量は増加しているでしょうが、それらの多くが海外に流出している事実があります。また、技術革新に関しては、海外に対して遅れを取っているというのが現状ではないでしょうか。

 3の指摘ですが、確かに人口が減少すれば、GDPの成長は望み薄となりますが、但し、1人当たりのGDPの成長率については悲観する必要はなく、従って、慎ましく生きる必要はないのです。

 4の指摘は、まあ、そういう意見がかつて吹聴されましたよね。しかし、デフレスパイラルなるものが本当に起きたのか、と言いたい! デフレスパイラルというのは、需要が悪循環で縮小する現象です。製品価格が下がり、そして、製品価格が下がる以上に売り上げが伸びたら、売上総額は増えるのが当然。だから、企業は安売りをする訳ですが、そのことが分かっていないようです。

 5のご意見はそのとおり。人口が減っている訳ですし、そして経済成長の3つの要因の1つの人口が減少し、そして、残りの2つの要因がそれ以上に増えない限り、成長率が低下するのは当然です。

 6の少子高齢化していても成長している国はあるということですが、あったら教えて欲しい。仮にそうした国があるとしたら、資本の増加や技術革新の程度がずば抜けているというのではないでしょうか。

 7の指摘は、経済成長の3つの要因のうちの、技術革新の必要性を説いたものだと考えます。従って、仮に日本でも規制緩和などで技術革新が起これば、経済が爆発的に伸びる可能性がなきにしもあらず。しかし、お酒の安売りはダメだって規制する国ですよ?

 8の輸出により成長率を高める方法もあるにはある訳ですが…そして、それを日銀が黒田体制の下で社会実験をした訳ですが、どんなに円安が進んでも輸出数量は伸びませんでした。それに、今の日本で不足しているのは、需要不足だけではなく、供給力も不足気味になっているのです。

 9の何もしなければ日本社会は崩壊してしまうという意見が以前からあるのは承知しています。座して死を待つのかという意見ですね。だから、本当に効果があるかどうかは分からないがなんて言いながら、かつて量的緩和策が採用され、そして、今は物価目標政策が採用されているのです。でも、効果はなし。それにそうした政策に効果があるかどうかは別として、日本経済が崩壊してしまった訳ではありません。

 座して死を待つのか、なんて発想がかつて日本を戦争に駆り立てたのです。

 で、結果がどうであったかはお分かりですよね。



 まあ、無責任なことをいう政治家が多いことが日本経済をより弱体化させているのかもしれません。



 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2017年7月24日 19:01:47 : xKVqPko53g : elkR5AizQ5w[105]
弱体化 元を辿れば 無責任

2. 佐助[4580] jbKPlQ 2017年7月24日 20:25:47 : EVzIwvQv6Q : ni_duSqx@WI[40]
犯人はアベクロミクスと自民党そして選んだ国民

政府と企業が、信用恐慌から早期脱出するためのマニフェストは、次期産業革命へ大胆にシフトすることです。

次期産業革命とは何でしょうか?

第一次産業革命は、蒸気機関の発明によって開始されました。そして、蒸気から石炭へ、石炭から石油へと動力の中心原料をかえながら、技術革新を拡大させました。最初は揚水や機織の動力でしたが、船・機関車・自動車・航空機と対象は拡大させました。

次期産業革命とは「放射能・CO2を発生させない動力」への転換革命です。すでに実用化されていますが、政府・大企業は既得権益(設備・技術)を失うため、国家から補助金をもらいながら、ゆっくりと進行させたいと考え抵抗し遅延させています。

抵抗する大企業は解体し再建することです。

次期産業革命に早期シフトした国家は、CO2の発生を75%減らすことに成功すると同時に、世界の技術革新をリードし、全産業を活性化させることができます。信用恐慌は、輸出を二国間の物々交換を中心にします。そのため貿易の縮小はさけられないので、輸出依存では大倒産と人員整理が避けられません。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民122掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民122掲示板  
次へ