http://www.asyura2.com/17/hasan122/msg/544.html
Tweet |
田中貴金属ジュエリー銀座本店4階。記者の来店時、商談スペースは満室で閉じられ、待合椅子には年輩の夫婦など10人弱が待機していた(撮影/写真部・小原雄輝)
イスラム圏の購入本格化と中国・インド「少額取引」がゴールド需要に勢い〈AERA〉
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170712-00000075-sasahi-bus_all
AERA 2017年7月17日号
日本海にまた北のミサイルが着弾した。覇権国家アメリカでは“CNN”にラリアットする男が大統領だ。いつの世もリスクはつきものだが、いよいよニッポンもきな臭くなってきた。そんな時代に我が家の家計を、資産をどう守るか。苦難を乗り越え今に至る、隣の中国の「不動産投資」やインドの「金投資」から知恵をいざ、学ばん。AERA 2017年7月17日号では「中国とインドのお金を守る方法」を大特集。
2000年以降、地政学リスクが高まっている。経済情勢が不安定な中、資産防衛への関心が高まる。貴金属の購入はその突破口となるのだろうか。
* * *
東京・銀座の目抜き通り。平日でも賑わうその一角に“GINZA TANAKA”の文字が見えた。田中貴金属グループの田中貴金属ジュエリー銀座本店。金やプラチナを売買する人々が集まっている。
「金とプラチナの積み立ては7年程前から月3千円しています。現物購入は今回が初めて」
そう話すのは、神奈川県在住の会社員女性(51)。プラチナの地金100グラムを約40万円で購入した。老後も考え、現物はお守りにするつもりだという。
三重県から来店した会社員の夫婦は、夫(50代)が地金の金貨1/4オンス(約4万円)を、妻(30代)は1/10オンス(約2万円)を買った。紙幣が紙切れになる可能性もあると考え、3年ほど前から資産の分散先として現物投資を始めた。500円玉貯金や日々節約した分で地元商店街や旅先などでも買って、金庫で大事に保管している。
注目される現物投資だが、何をいつ買えばいいのか。田中貴金属工業 貴金属リテール部長の加藤英一郎さん(49)によると、ここ10年で国内で関心が高いのは金だ。価格上昇が数日しか続かないのが最近の特徴で、トランプ大統領就任や、Brexit、マイナス金利導入などのイベントに連動し、価格も変わる。
買い方で加藤さんが勧めるのは「平時の金」。余裕のある間に現物や積み立てで普段から買うということだ。量については、自身の収入や資産に合わせて無理なく決めるといいという。
●金が買えるアプリ登場
では銀やプラチナはどうか。プラチナの世界需要は、今は投資が1割、宝飾が3割。6割は自動車などへの産業用が占め、「近年プラチナ価格が低迷しています。中国で宝飾需要が落ち込んでいるのも要因。2017年は供給過多かも」と加藤さん。同社では銀も扱うが、購入は30キロ(約200万円)から。年に数人が購入するとのこと。
現在、プラチナ価格が金を下回る“逆転現象”が続くが、近く反転するのだろうか。
今後について「ここ数年はないのでは」と予測するのは、金・プラチナの需給、投資に関する情報提供やリサーチなどを行う森田アソシエイツ代表の森田隆大さん(60)だ。現段階でプラチナ価格に構造的な影響を与えるイベントはなく、触媒としてプラチナを通常の約10倍使う「燃料電池自動車」の普及もなさそうなためだ。
一方、金の買いは続くよう。近くイスラム圏の金投資が本格化しそうなうえ、中国やインドで「少額取引」も始まったからだ。
森田さんによると、中国では年初から10円単位で金が買える通信アプリ「WeChat Gold」や「Alibaba Gold Saver」といったプラットフォームを導入。「LINE」でスタンプを買う感覚で金が買えるというのだ。売買には決済口座の開設も必要だが、WeChatでは既に3億人が口座を持つとか。例えばこれを使って、10グラムの金を10人の友人に1グラムずつ贈ることも可能だ。
「このシステムは税制や商法の問題をクリアしている。中国は本気で金を普及させるようです。現在、WeChatを使うのは8億人。そのうちすごいニュースになる。日本でも既に動いている人もいるのでは」(森田さん)
●記者も試しに金購入!
試しに買ってみたくなってきた。そこで平日午後、緊張しつつ冒頭の銀座本店へ。ドアマンが扉を開け、続いてコンシェルジュの女性に4階に案内される。売買専用のフロアがあるのだ。
待つこと約15分。個室ブースに案内されて間もなく、人さし指の第1関節に乗るほどの地金が現れた。わずか5グラム。でも、手にしてみると「重い!」。
地金かコインか迷った末、地金5グラムを購入。支払いは現金のみで、1万円札3枚でお支払い。安くはない。だが、初体験に高揚しながら帰った。
翌日から金価格をチェック。6月某日は前日比で+31円に。同日は欧州中央銀行のドラギ総裁が金融緩和の縮小を示唆し、ユーロ買いで円安ユーロ高に。確か「株と金価格は逆相関」のはずだけど、金価格は落ちていないぞ。むしろプラスだ。
「今年1月には米ダウ平均が2万ドルを更新しましたが金価格は高止まり。一つの解釈ですが、株価が上がっても、情勢に対して不安を抱く市民の気持ちが反映し、高止まりしているのではないでしょうか」(森田さん)
地政学への興味がわいた。購入金額以上に付加価値を感じる。(編集部・小野ヒデコ)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民122掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。