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米利上げが引き金 “暴落シグナル”点灯に市場警戒モード
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207562
2017年6月17日 日刊ゲンダイ
要警戒だ(C)AP
米利上げが、市場を混乱させている。
14日に行われた米FOMC(連邦公開市場委員会)での利上げ決定は想定内だったが、為替相場の動きが不自然なのだ。本来なら、日米の金利差拡大から円安・ドル高に向かうのに、逆方向に振れ、円高が進行。14〜15日のドル円相場は一時1ドル=108円台と約2カ月ぶりの円高水準をつけた。
「金融市場は、米金利上昇が米国経済に悪影響を与えかねないと判断したのです。だからドルを売り、安全資産といわれる円を買う動きが加速した。しばらく円高は継続するでしょう」(市場関係者)
円高を嫌って、株式市場は下落した。15日、日経平均は前日比51円安の1万9831円と4日続落だった。
「下値メドの1万9887円を下回ったことで、チャートは大きく崩れました。下落シグナルが点灯したといえます。次の節目は1万8648円。現状から1000円ほど下ですが、今後はこの水準を目指す動きになると思います」(株式アナリストの黒岩泰氏)
株価下落を予感させる“不気味なサイン”はまだある。暴落の兆しとして恐れられる株価分析の指標「ヒンデンブルグ・オーメン」が今月13日に点灯したと、証券マンが騒いでいるのだ。出現は2年ぶりという。13年春に点灯したときは1143円の大暴落(5月23日)が起きた。
「今年は6月21日が危険だと指摘する人がいます。いまだ宙に浮いたままの米債務上限引き上げ問題が絡んでいるといいます」(黒岩泰氏)
ネット上の会話などを分析して未来を予測する「ウェブボット」は6月21日に米ドルが崩壊と警告。告発サイト「ウィキリークス」の創始者として知られるアサンジ氏も6月21日に「米経済が崩壊する」と予言している。米著名投資家のソロス氏は、来るべきクラッシュに備え、米国株が暴落したら儲かる指数連動型のETF(上場投資信託)を大量購入したと伝わる。
「ヒンデンブルグ・オーメン点灯後は約40日間の警戒が必要といわれます。経験則では、パニック売りが発生する確率は約40%です」(市場関係者)
何事も起きないといいが……。
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