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貯金1,000万円をはばむ悪いクセ。どうすれば貯められるのか
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170613-00003468-toushin-bus_all
投信1 6/13(火) 20:20配信
年収1,000万円というのは多くの人にとって1つの目標かもしれません。また、貯金1,000万円という目標を持つ場合もあるでしょう。しかし、フローである年収以上に、ストックである貯蓄の目標を達成するのは短期では難しいと思われます。貯蓄は積み重ねという側面もあり、その人の考え方や習慣が関係してくるからです。
そこで今回は、貯蓄の目標をはばむ習慣について考えてみたいと思います。
■年収1,000万円は全人口の4%
年収1,000万円は、社会人となって専門性のあるスキルを獲得したり複数の部下を管理するようなポジションになれば絶対に無理という条件ではありません。国税庁の調べによれば、年収1,000万円超の人は全人口の4%程度なので、決して多くの人が手にできる水準とは言えませんが。
貯金をゼロから1,000万円貯めるのも、多くの人にとっては容易なことではないでしょう。もちろん、親から相続した資産があるとか、親と同居しているので家賃や食費がかからないという理由で「意外に簡単に貯まった」という方もいるかもしれません。
その一方で、社会に出て親元を離れて暮らすと、家賃や食事などを中心に出費がかさむのは多くの人が経験していることだと思います。
■貯蓄の最大の敵は「自分へのご褒美」
関西の有名私立大学を卒業後、大手企業に就職をし、その後転職して関東で仕事を続けている40代のA子さんも思うように貯蓄ができないタイプの1人です。就職先は誰もが知っている企業で、給与面の条件が悪く貯金ができなかったというわけでもないようです。
そのA子さんに貯蓄が思うようにできない理由を聞くと、意外な習慣が邪魔をしているようです。
「普段必死で節約すれば数百万円程度の貯金はできます。ただ、貯金を頑張れば頑張るほど、そのストレスからどうしても自分へのご褒美を買ってあげたくなる」
節約をするにも、生活を切り詰めすぎると、ある程度の目標を達成したとたんその反動が来るといいます。
「少し高価な時計を買ってみたくなったり、仕事にも使うからという自分への言い訳を考え、値の張るパソコンに買い替えてみたくなったり、なんだかんだで30万とか50万円を一度に使ってしまうのです」
こうして、やや高価な出費が一時的に増える局面があるといいます。ようやく数百万を貯めることに成功しても「3歩進んで2歩戻る」というような経験を何度も繰り返しているようです。
■1,000万円貯めるには?
では、1,000万円貯めるのにはどうしたらよいのでしょうか。
仮に、10年間で貯めるという計画を考えてみましょう。そのためには1年で100万円、つまり月額9万円程度の貯蓄を120か月にわたって続けなければなりません。
これは、社会人になりたての状況では厳しいというのが現実ではないでしょうか。また、結婚して家族が増える段階においても容易ではないでしょう。
貯金をするのには、収入が短期的に変わらないのであれば出費を減らして貯蓄に回す、あるいは収入を増やして貯蓄への割り当てを増やす、大きくはこの2つしか方法がありません。
ただ、前出のA子さんのように、出費を切り詰めると日常生活にストレスがかかり、衝動的に「自分へのご褒美」のために出費してしまうことにもなりかねません。よって、この2つの選択肢であれば収入を増やすという選択に現実味がありそうです。
こういうと、「このご時世、そんなに簡単に収入が増えるはずがない」という指摘も多いでしょう。
■20代の夫婦はどのように貯蓄をしたのか
そこで、次に20代で1,000万円の貯蓄に成功した夫婦について見ていきましょう。
Bさんは、都内の大学を卒業後、日系の金融機関に就職。その後、1つ年上の奥様と20代半ばで結婚し、共働きを続けていました。Bさんは奥様が仕事をしていることもあり、当初勤務していた日系企業から外資系企業への転職を決めました。外資系企業は日系企業と比べて雇用安定という面からすればリスクは高いけれども、収入が増えると考えたのです。
外資系企業では、成果に応じて手にできるボーナスが増えることも多くあります。外資系金融機関のトレーダーの中には、「ポジションを張って間違えても最悪クビ。当たれば大きく儲かる。クビになっても次の職場を探すだけ」と割り切っている人も結構います。
Bさんの場合はトレーダーとは異なりますが、外資系企業への転職で自分の実績に応じた給与アップが期待できました。結婚して生活費は共通になり、共働きという環境から外資系企業への転職に踏み切って収入が増えたことで貯金がしやすくなったのです。
こうしたケースでは、妻の給与を生活費に回して自分の収入から貯蓄する、あるいは自分の給与を生活費に回して妻の収入を貯蓄するなどの方法で、世帯としての貯蓄が進むことになるわけです。
■まとめにかえて
このように、貯蓄をするには支出を減らすこと、収入を増やすことが基本です。また、これは貯蓄ではありませんが、有価証券に投資して資産形成をするという選択肢もあります(この場合は必ずしも増えるわけではありませんが)。
給与が大きく増える期待が持てない時代には、貯蓄と同時に、どのように手持ちのお金を運用していくかも一緒に考えていくことが必要かもしれません。
投信1編集部
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