http://www.asyura2.com/17/hasan121/msg/866.html
Tweet |
法人企業統計と、市場の上昇
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52964100.html
2017年06月01日 在野のアナリスト
安倍首相が、須田氏のラジオ番組で「前川前文科事務次官は、大臣と一緒に私のところにきて意見を言えたはず」と述べました。しかしそれは内閣人事局ができる前の話でしょう。人事権をにぎられ、反対する意見を述べたら、人事考課が下がるのは確実です。今回のように不祥事による詰め腹を切らされるか、理屈をつけて降格するか、どちらかでしょう。
当時、内閣官房参与で、加計学園の理事もつとめていた木曽氏の話も出てきましたが、木曽氏は前川氏と会ったことは認めつつ、退任後の身の振り方を聞きに行ったとします。次官就任直後、身の振り方を聞きに行く時点で、それは圧力でしょう。長く勤められると思うな、と暗に伝えているからです。そして、参与に加計学園の関係者がいたら、間違いなく利益誘導の関係にあった、とも言えます。『総理のご意向』という文書があっても、安倍氏の直接関与の証拠は見当たらない、などともされますが、参与に関係者がいれば、官邸ぐるみだったとの動かぬ事実でもあるのです。
1-3月期法人企業統計が発表されました。前年同期比で、売上高が5.6%増、経常利益が26.6%増、設備投資が4.5%増。これだけみると素晴らしい数字ですが、昨年度は前半が減益、それを後半で取りもどした形です。しかもその年後半の盛り上がり、というのがトランプ大統領の誕生に伴う、市場の沸騰に支えられた形であり、それが消費を後押しした。欧米でも一気に指標が改善した期間であり、日本の企業もその流れに乗った。
問題は4月後半あたりから、トランプラリーに一服感があること。指標にも停滞感がでていることです。特に自動車市場に、消費先食いによるマイナス面が強く、それでも電気自動車などの新分野への投資をし続けなければならない。時代の進歩が速くて、立ち止まったら終わりという危機感で、企業は動いている。それが設備投資に表れ、業績が悪化しても高水準という状況をつくり上げているのでしょう。
トランプラリーが終焉したにも関わらず、株価は堅調推移です。以前も述べたように、相場が下がったら困る人たちにより、高値を維持しているのが実情です。しかしJPモルが債券トレーディング部門の収益悪化を発表したように、高値を維持するだけでは面白くない主体もいる。パッシブ系が中心の今は、証券会社などは特に収益確保が難しい環境といえます。機関投資家との間で、思惑のすれ違いが顕著ともいえます。
今日の株価は、思った以上に堅調ですが、これは日系が月初に銘柄の組み入れなどを行っている、と噂されており、それを囃した面もあったのでしょう。今週はすでに、来週のメジャーSQ前のロールオーバーが始まっており、今日もその動きで抑制されるかと思っていたところ、ロールオーバーの動きは小さく、月初高のアノマリーに皆が乗った形です。つまりこれも、値動きの良さを好感した証券会社の思惑もあったのでしょう。
しかしこれが上に行っている間はよいですが、すでに上値は限界に近く、さらに上は目指すのが困難。そのとき、下への動きを正当化できる材料がでてきたとき、が急落を招きやすくさせます。下への動きを正当化…何がその材料になるかはわかりません。しかしVIX指数の歴史的な低水準は、市場の油断がそうさせるとの指摘もあります。今日の上昇は法人企業統計をうけて、との意見もありますが、少なくとも過去の指標で株式市場が動くのだとすれば、それは盲信市場動静という、別の材料で上げたということでもあるのでしょうね。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民121掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。