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日経平均株価は大型連休明けに急騰した
急落懸念もある5月、「日経平均2万円超え」の条件とは
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170515-00171806-shikiho-bus_all
会社四季報オンライン 5/15(月) 20:26配信
「5月に株を売れ(セル・イン・メイ)」と言われるが、今年は堅調な相場が継続している。円安一服となり、日経平均が2万円の大台まであと一息というところで手仕舞い売りに押される格好となったが、北朝鮮のミサイル発射など地政学リスクなどが取りざたされている割には、下げ渋っている。
ここまでの大きな上昇要因は、売られすぎの反動やオプションSQ(特別清算指数)算出に絡むヘッジの先物買い、信用取引の売りが多いことでの買い戻しなどが主体と考えられる。一方で、決算発表がほぼ出そろってきたところで、決算をどこまで織り込んでいるのかが気になるところだ。
日経平均ベースでいえば、今期(2018年3月期)の予想EPS(一株当たり利益)が1300円を超えて来ており、先週末の水準でPER(株価収益率)が15倍となっている。この水準を「慎重な予想が多いからまだ割安」とみるか、「特に割安でもない」とみるかということがポイントになるだろう。特に、日経平均に影響の大きな銘柄が業績面をどこまで織り込んでいるかというようなことになりそうだ。
目先的には北朝鮮のミサイル発射も特に大きく問題視されているわけでもなく、信用取引の売りの買い戻しなどが入って下げ渋るということも多くなるのだろう。
■ 2万円を超えて上値を追うには・・・・・・
日経平均がさらに上値を追うような動きになるという場合には、何が要因で買われることになるだろうか? 引き続き、カラ売りの買い戻しなどは期待されるが、先安期待があるうちは買い戻しを急ぐということでもなさそうだ。逆に、2万円を超えてから買い戻しを急ぐということになるのだろう。
業績面から買い直されるという見方もある。しかし、PERが15倍まで低下したから買われるとか、一昨年の高値水準でのPER16倍まで買われると2万1000円水準まで上昇するといわれても、当時は為替が1ドル=120円を超えている状況で、輸出企業の上方修正期待が根強かった。為替水準からいえば、ここでさらに上方修正という可能性もあるが、当時ほどのインパクトはない。
こうなると、さらに買われるには業績面での上方修正が期待されるような手掛かりが欲しいということになる。米国の利上げで為替が円安に振れるということがあれば、上方修正期待も高まるのだろう。しかし、利上げはある程度織り込まれており、米国債の利回り上昇も一服となっている現状では、大きな円安も期待できそうもない。
加えて、米大統領のドル高を嫌気するような発言なども懸念され、トヨタ自動車(7203)のように為替に関して慎重に見ているというのも、実情から大きく乖離しているとは言い切れない。
つまり、日経平均がここからさらに上昇して2万円を超えてくるだけの決定的な材料には乏しいと言わざるを得ない。抜けるタイミングなどを考えると、6月のSQ(特別清算指数)算出に絡む需給調整などが考えられる。
ただ、逆に慌てて売り急ぐというほどの材料にも乏しいのではないか。4月には配当取りなど期末要因のあとの調整ということで売られた。が、巷で言われたような「地政学リスク」が改めて取りざたされるということでもなく、米国大統領の政策なども期待されていないだけに売り要因にはならないだろう。フランスの大統領選挙が終わって、欧州では英国の総選挙が不安材料として取りざたされるのだろうが、それもまだ少し先の話である。
■ ここから売られる要因は?
ここから大きく売られる要因とすれば、信用取引の売り残高が多く残っている状況を見てもわかるように「セル・イン・メイ」ということで投資家が比較的売り目線であるということ、そして4月の安値から考えると比較的短期間で大きく上昇したことで、いったん上値の重さが気になると、手仕舞い売りが嵩んでくる傾向があるということなどである。
ちょうど13年4月に「黒田バズーカ第1弾」の後、買い戻しを急ぐ動きで大きく変われ、為替も円安になって上方修正期待が高まって大きく買われ、5月に入ってからも大きく買われた後に大暴落となった時のような雰囲気もある。しかし、当時とは違い、買い戻しや業績面からの下支えも期待されるので、それほど大きく下落するということでもないだろう。
カラ売りが減るということがなければ、少し下がれば買い戻しが入るということで値持ちのいい相場が続くのだろう。一方で、カラ売りが大きく減少するようなことがあれば、今度は一気に売られるということもありそうである。
日経平均の水準とすれば、当面2万円水準は抜けることはないのではないかと思う。いったん1万9500〜1万9600円水準での値固めとなり、1万9000円台後半での保ち合いとなるか、あるいはいったん1万9200〜1万9300円水準、1万9000円水準までの調整がみられるかもしれない。
注目される銘柄群とすれば、もちろん、電子部品株や銀行株などが押し目を試す動きがあれば反発も期待されるし、すでに大きく売られている三越伊勢丹ホールディングス(3099)や松屋(8237)などの百貨店株などの出直りが期待される。
清水洋介/大和証券、マネックス証券、リテラ・クレア証券など経て、現在アルゴナビスでフィナンシャルコンシェルジュ
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
清水 洋介
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