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格安スマホへの乗り換えに潜む注意点は?
格安スマホへの乗り換え、低価格実現に潜む「7つの落とし穴」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170423-00010000-moneypost-bus_all
マネーポストWEB 4/23(日) 11:30配信
ここ数年、CMをはじめ家電量販店でも目にする機会が多くなった「格安スマホ」。低価格を売りに、大手キャリアからの乗り換えるユーザーが増加傾向といわれる。しかし、その一方で、「今までどおりのサービスが安く受けられると思っていたのに、実際はサービス内容が違っていた」といったトラブル事例も増えており、格安スマホのサービスへの理解が、まだ浸透しているとは言い難い。
格安スマホは、キャリアから通信回線を借り受け、自社ブランドとして通信サービスを提供する企業「仮想移動体通信事業者(MVNO)」が展開するサービスの総称。端末固有の情報が記録された格安SIM単体、もしくはそれに対応するSIMフリーのスマホとセットで“格安スマホ”として販売されている。
その名の通り価格面でメリットが大きく、それぞれの平均月額料金は、大手3キャリアは平均7876円、格安スマホは平均2957円(MMD研究所「2017年携帯電話の利用料金に関する調査」より)。半額以上も安くなることから、どのMVNOもその低価格さを売りにした“広告合戦”が行われている状況だ。
そんなMVNOが提供する格安スマホだが、今年3月にMM総研が発表した調査によると、国内のMVNOの利用状況は、MVNOの認知率は83.8%と高かったものの、利用率は14.9%にとどまっているという。数字が示す通り、まだまだ普及したとは言い難い。その状況を表すようにツイッターでは、
〈周囲のいろんな意見を蓄積しているが、やはり踏み出せない格安SIMへの乗り換え。〉
〈au歴17年。ここ数年、何度も他社への乗り換えや格安スマホも検討しましたが、しませんでした。〉
など消極的な意見が見られ、低価格というだけでは踏み出せない“見えないハードル”があるようだ。しかし、皮肉なことに、乗り換えてからそれを知るユーザーが多い実態も浮き彫りになっている。
昨年度、国民生活センターに寄せられた格安スマホに関する相談は1045件で、前年度の380件と比較して約3倍の増加。低価格である反面、「(大手)キャリアと同じことができない」といったトラブルが目立っているという。
キャリアと格安スマホの大きな違いは価格差だが、その低価格を実現している裏には“からくり”がある。コストをかけない分、品質やサービスもそれなりの水準であることを肝に銘じておかなくてはならない。キャリアと異なる注意点は、主に7つだ。
【1】「@docomo.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」といったキャリアメールが使用できなくなる。
【2】使用中の端末が故障しても、代替機種が提供されないケースが多い。
【3】LINEのID検索に未対応(LINEモバイルを除く)。
【4】回線速度と電波状況が時間や場所、MVNOによって異なり安定しにくい。
【5】キャリアよりも実際に相談できる実店舗数がまだまだ少なく、アフターサービスが手薄。
【6】MVNOが提供するSIMのサイズ、どこのキャリア系のものかを把握したうえで、使用する端末が対応するのかといった、知識が事前に必要。
【7】キャリアのような、無制限にかけ放題の通話定額制プランを設けているMVNOは現時点で存在しない(IP電話を除く)。
価格面にだけ釣られてしまうと、格安スマホのデメリットを許容できないユーザーにとっては乗り換え後に「安物買いの銭失い」になる可能性も考えられる。低価格の落とし穴にはまらぬように、しっかりと自分に合った選択をしたい。
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