http://www.asyura2.com/17/hasan120/msg/778.html
Tweet |
究極の「老後資産形成」のコツ 現役世代のあなたが今からできること(写真=PIXTA)
究極の「老後資産形成」のコツ 現役世代のあなたが今からできること
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170408-00000015-zuuonline-bus_all
ZUU online 4/8(土) 16:40配信
自分が「老後破綻する可能性」を考えたことはあるだろうか。
老後の不安、とくに老齢年金などの社会保障制度への不安が現役世代にあり、「年金資産の運用がうまくいった、いかなかった」といったニュースに、一喜一憂している。そのような空気が充満する今だからこそ、どこからやってくるのかを知ることに一定の意味があるだろう。
■自助努力こそがあなたを救う
今すぐに影響を受けないとしても、老齢年金は徐々に少なくなっていく説には、十分な説得力があるのも事実である。
昨年、筆者も国の年金政策の関係者に話を伺ったのだが、話を聞き終えたとき、自分が15年後に年金をどれくらいもらえるのだろうか、と心底心配になったものだ。そこで語られたのは、高齢化が進みすぎてしまい、年金制度は破綻こそしないが、将来的には年金の受給額は現在の7割以下になるという断定的な予想だったのである。
だからこそ、自助努力で資産形成をしておかないと、と考える現役世代予想が以上に多いのも当然である。自分年金作りは、老後破綻に陥らないための必須条件といえる。
現役時から老後資金を自分で形成していくiDeCo(イデコ)の積立投信が話題になるなど、誰もが老後破綻を避けようと自助努力に勤しんでいる。
■そんなあなたを襲う「親の終活」 老後破綻は身近なもの
老後破綻が自己責任論として論じられているならば、それはむしろ気楽なものである。
なぜなら、そうならないように無駄な消費を避けて、そのお金を貯蓄や運用に回せばいいからだ。
キャッシュフロー表をファイナンシャル・プランナーに作成してもらい、入念なシミュレーションをすれば、あなたが「老後破綻するか、しないか」はすぐにわかるし、もし問題があるならば老後を迎えるまでの間に修正を図ればいい。
だが、もしあなたの資産が外的要因で減少する事態が起きたらどうだろう。それが「親の終活」だ。
あなたは終活について、どのくらいご存じだろうか。筆者は終活をテーマに講演をしているが、「定年退職後から最期までの20〜30年のセカンドライフを、いかに楽しみ、そして終末期を自分らしく迎えるのかを考えて実行すること」と説明している。
終活の充実には、「お金」「健康」「繋がり」の3つがキーワードになる。どれかが欠けると、セカンドライフを楽しむことができずに、経済的には老後破綻してしまうことがよくある。ここが重要なのだが、親御さんが老後破綻すると、その影響を子世代のあなたも受けるかもしれないということだ。
■「親が終活に興味がない」こんな人は要注意!
例えば、親が健康を害して、要介護状態になったとする。果たして、その介護費はどれくらいになるか把握しているだろうか。
在宅介護の場合は、自己負担金は数万円で済むと予想できるので、経済的な負担が大きくなることはなさそうだ。しかし、両親がともに要介護の状態になると、在宅での介護はほぼ不可能になる。その場合は、施設入所を検討しなくてはならず、親の老齢年金から飛び出てしまった自己負担分がある場合、それを誰がカバーするか、という厄介な問題が起こる。この厄介な問題はあなたが解消しなければならない。
他にも、親が認知症になり、地域での繋がりを作っていなかったら、どんなことが起こり得るだろう。例えば、知らずのうちに高額な契約をしてしまっていた、とか。成年後見制度を利用しておらず、契約の撤回が難しいならば、そこで余計な経済的負担が生まれてしまう。そしてその負担があなたに影響を与えるかもしれない。
こうして考えてみると「親が終活に興味がない」場合、その子どものあなたに、経済的負担が生まれる可能性は少なくない。その経済的負担が生まれるのが、両親が75歳ぐらいだと想定してみてほしい。あなたはそのころ何歳で、どんなライフイベントを控えているだろうか。40歳前後で、住宅ローンや子供の教育費の準備、そして同時進行で老後資金の準備を進めているのではないだろうか。
そんな時期に両親への資金援助が必要になると、あなたのライフイベントに少なからず影響を及ぼすことになる。
■老後破綻を避けるコツ エンディングノートの活用を!
現役世代のあなたへのアドバイスは「親御さんの気持ちを時々聞いてあげること。そして終活を整理するためにエンディングノートに書くことを勧める」ことだ。
エンディングノートは主に「ライフプラン」「資産」「終末期」の3つのパートから構成されていて、それを書いていくことで、自分のしたい事を明確にして、財産の整理も行い、万一時の希望を家族に伝える事ができる。つまり、自分だけでなく、家族にも安心感を伝えることができるツールがエンディングノートであると言える。
だからこそ、筆者は親御さん世代にも、終活セミナーを通じて「お子さんとよく話して、考え方などをエンディングノートに書きましょう」と勧めているのだが、意外にも「準備をきちんとしておいた方がいいのでは」と漠然としたレベルでした感じていない人が多いということがわかった。
あなたが親に終活を促すことで親の老後破綻の可能性が低くなり、同時に、あなたの老後破綻の外的要因がなくなる可能性も高い。これこそ「究極の老後資産形成のコツ」であり、あなたが老後破綻を避けるコツでもあるのだ。
石川智(いしかわ さとし) ファイナンシャル・プランナー 終活アドバイザー
オフィス石川代表 1966年高知県生まれ。トヨタ系ディーラー、外資系保険会社の営業職を経て、2010年ファイナンシャル・プランナーとして独立起業した。一般消費者向けの相談業務だけでなく、「障害者とお金」「高齢者とお金」「終活」をテーマに広く講演活動を行っている。ライフワークとして「地域福祉とライフプランニング」に取り組んでいる。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民120掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。