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がむしゃらに働くより、休んだほうが成果は上がる 休む大切さを教えてくれる禅語「七走一坐」(ダイヤモンド・オンライン)
http://www.asyura2.com/17/hasan120/msg/679.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 4 月 04 日 13:52:14: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


がむしゃらに働くより、休んだほうが成果は上がる 休む大切さを教えてくれる禅語「七走一坐」
http://diamond.jp/articles/-/122866
2017.4.4 枡野俊明 ダイヤモンド・オンライン


曹洞宗のお寺の住職で『心配事の9割は起こらない』など多くのベストセラー著書がある枡野俊明氏が、悩み多きリーダーを救い、よりよい仕事を実現するためのヒントとなる「禅語」をご紹介していきます。今回は、休む大切さを教えてくれる禅語「七走一坐」(しちそういちざ)。普段ワーカホリック気味の猛烈リーダーこそ、立ち止まって考える時間を持つことが、実は仕事にとってプラスになると知るべきです。

休みなく働いても
効率は下がるばかり


 上へ、上へと、より高いところを目指すリーダーのみなさんは、適宜“ひと休み”を入れているでしょうか。

 なかには「競争社会を勝ち抜くには、少しも休んでいる暇などない」と思い込み、それが強迫観念のようになって「休むのが怖い」とすら感じている人もいるでしょう。

 しかし、それでは逆効果。泳ぎ続けないと死んでしまうマグロではないのですから、疲れがたまる一方です。休みなくのぼり続けたところで、仕事の効率は下がるし、気力も体力も落ちるなど、いいことは何もありません。

 ここは“踊り場効果”を利用しましょう。

 百段、二百段と続く長い階段は、ずっとのぼり続けているとイヤになりますが、踊り場があるとかなり楽になります。ちょっとひと休みできるので、たちまち元気が回復し、苦痛が半減します。

 しかも、段数を重ねるうちに、踊り場の位置は高くなりますから、見える風景が違ってきます。これが大変な気分転換になるうえに、脳を活性化させる刺激にもなりうるのです。

 人生や仕事のプロセスにおいては、意識して「踊り場でひと休みする」時間を設けることが大切です。

 そこで、階段の上から下をながめるように、自分がいままでやってきたことをちょっと振り返ってみる。あるいはいま自分のいる位置から四方八方を見渡し、これからどう進んでいくべきかを考える。

 そんなふうにして「考える時間」を持つといいでしょう。時には新しい風景に刺激を受けて、いままでにはなかった発想が得られるかもしれません。

立ち止まって考えることが
実はゴールへの近道


       

 何も休日を取らなくたっていいのです。朝の10分とか20分、ぼーっと外の景色をながめたり、仕事の合間にちょっと屋上とか高層階に上がって空を見上げたり、“下界”の喧騒を見下ろしたりするだけでもいい。ようは「心静かに考える時間」を持つことが大切なのです。

 組織の舵を切るリーダーの仕事は、大半が「考える」ことではありませんか? そこを忘れて、考える時間をないがしろにして走り続けても意味はないのです。

「いや、私は休まなくたって、四六時中考えているよ」という人がいるかもしれません。でも、ただ考え続けているだけでは「下手の考え休むに似たり」で、時間が経つばかりで何の効果もありません。ちょっと休んで気持ちを解きほぐして、あらためて考えるからこそ、正しい方向性が見えてくるし、新しいアイデアも湧いてくるのです。

「七走一坐」は、休む大切さを教えてくれる禅語です。

 直訳すれば、「七回走ったら、一回座りなさい」ということ。リーダーのみなさんは「ある程度やったら、立ち止まって自分を見つめ直しなさい」というふうに読むといいでしょう。

 いったん立ち止まることは、じつはゴールに到達するいちばんの「近道」なのです。

(曹洞宗徳雄山建功寺住職 枡野俊明)
 

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