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「住宅地価格ランキング」トップ10 千代田区と港区の差は100万円近く(写真=PIXTA)
「住宅地価格ランキング」トップ10 千代田区と港区の差は100万円近く
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170326-00000012-zuuonline-bus_all
ZUU online 3/26(日) 19:40配信
日銀のマイナス金利導入後、不動産市況は活況を呈している。オフィスビルなどへの大規模な投資に加え、個人が賃貸向けにアパートやマンションを建設するため、資金の借り入れも活発だ。
バブル期の記憶が蘇りそうな状況のなか、気になるのが地価の動向だ。国土交通省がまとめた2017年の地価公示のデータのなかから、住宅地の公示価格のランキングトップ10をピックアップする。
■住宅地トップ10は東京が独占
地価公示は、毎年1月1日時点の国交省が選定した標準地の正常な価格を判定するもので、一般的な土地取引の指標となるほか、公共事業用地の取得価格の算定基準にも用いられる。福島第一原子力発電事故による避難指示地区の12点を除く全国2万6000地点が調査対象となった。
住宅地は住宅ローン減税などの政策による下支えにより、住宅地の地価は上昇が継続するか、下落幅が縮小し、底堅く推移している。住宅地の公示価格トップ10は東京都内のエリアが独占。
東京都圏全体でみると、住宅地の地価変動率は0.7%上昇と、小幅ながら4年連続で上昇を記録。東京都23区全体に限ると、全体で住宅地価は3.0%増と、前年の伸び率(2.8%)を上回った。すべての区で上昇トレンドが続き、特に都心部の区においては、千代田区(7.5%)、中央区(6.2%)、港区(5.2%)、目黒区(4.5%)など高い上昇率を示している。住宅地の公示価格ランキングトップ10は以下の通り。
■住宅地の公示価格ランキング
10. 港区赤坂6丁目1911
――公示価格225万円/平方メートル 変動率 9.2%(前年206万円)
東京ミッドタウンから徒歩圏内の地点がトップ10入り。近くに檜町公園があり、閑静な住宅地が人気で、10%近く変動率が上昇。
9. 千代田区平河町2丁目2番23
――公示価格236万円/平方メートル 変動率 6.8%(前年221万円)
各種団体が会館を構える平河町。江戸期の蘭学者高野長英などの旧居跡が残る歴史を感じるエリア。
8. 港区南麻布1丁目35番1外
――公示価格260万円/平方メートル (前年は調査対象外地点のため変動率算出なし)
各国の大使館が集まる南麻布がランクイン。東京タワーにも近く、バルコニーからその姿を望める物件も数多い。
7. 千代田区九段北2丁目6番26
――公示価格272万円/平方メートル 変動率 7.9%(前年252万円)
皇居北西に位置する九段北は、エリアの大部分を靖国神社が占めるほか、白百合学園などの教育施設が拠点を構える。
6. 港区南麻布4丁目19番1
――公示価格275万円/平方メートル 変動率 10.9%(前年248万円)
8位に続いて南麻布から2つ目のトップ10入り。ニュー山王ホテルのほか、フランスやドイツの大使館もあり、国際色豊かなエリア。トップ10の中では最も高い上昇率だった。
5. 千代田区一番町16番3
――公示価格281万円/平方メートル 変動率 7.7%(前年261万円)
地下鉄半蔵門駅周辺の一番町は、イギリス大使館のほか、女子学院も校舎を構えるエリア。桜の名所でもある千鳥ヶ淵公園までも徒歩圏内。
4. 千代田区三番町6番25
――公示価格288万円/平方メートル 変動率 7.9%(前年267万円)
千鳥ヶ淵戦没者墓苑がエリアを占める三番町は、ザ・パークハウスグラン千鳥ヶ淵や千鳥ヶ淵ハウスなど高級賃貸物件が相次いで完成し、人気が高まっている。
3. 港区白金台3丁55番4外
――公示価格310万円/平方メートル (前年は調査対象外地点のため変動率算出なし)
セレブに根強い人気を誇る白金台がトップ3入り。港区の中でも比較的住宅が集合したエリア。
2. 港区赤坂1丁目1424番1
――公示価格368万円/平方メートル 変動率 9.9%(前年335万円)
霞が関の中央官庁からも徒歩圏内の赤坂1丁目が10%近い上昇で2位に。周辺には、ホテルや大使館が立ち並ぶ。
1. 千代田区六番町1外
――公示価格375万円/平方メートル 変動率 7.8%(前年348万円)
トップは前年と変わらず、六番町がその座を守った。エリア内には鉄道駅はないものの、四ツ谷駅までのアクセスがよく、高級マンションや学校が立ち並ぶ。
■千代田区と港区が圧倒 区内の住宅地平均価格の差は100万
トップ10は千代田区と港区のそれぞれから、5つの地点がランク入りし、独占する形となった。しかし、区内の住宅地平均価格でみると、千代田区が253万円に対し、港区168万円と100万円近い差がついている。
調査の対象地点で最高価格での差異はそれほどなかったものの、区内で最も低い公示価格が、千代田136万円に対し、港区90万円と開きがあった。この2区を含む東京は、2020年にオリンピックの開催を控え、今後のこのままのペースで地価が上昇していくのか。注目が集まる。(ZUU online 編集部)
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